マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

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第40話 戦闘の興奮

2016-11-06 21:43:55 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン
【西暦2021年3月26日.ニューエドワーズ基地.午前6時】

ラウラ達は6時に一斉に起床した。

新統合軍の軍人達は基午前6時に起床し着替え、整理整頓し・・・
広場に集まり点呼を取るのが基本的な日課であった。

朝食を終えると、広場にアンサーズ中隊隊員一同整列した

が・・・・・・

吉野大樹「ベルタリア准尉、敬礼不備」

ラウラ「えっ?」

吉野大樹「復唱はどうした?」

ラウラ「はっ敬礼不備!」

吉野大樹「よし、全員腕立て伏せ50回、総員用意!」

整列する最中、ラウラは敬礼する際に他の隊員に合わせる事が出来ず・・
大樹から厳しい指導を受ける事になった。

ラウラのミスもあってかアンサーズ中隊の隊員一同は連帯責任として
腕立て伏せ50回する羽目になり、本日のブリーフィングの時間が遅れる事になり
ミリアの乗るVFーXー10改との模擬戦の時間と休憩時間はずれる事になった。

ミリア「ラウラ、真剣に考えてるのはいいけど日々の軍務が大事よ」

ラウラ「言われなくたっ・・・・」

吉野大樹「軍人としての態度不備」

ラウラ「すいません、以後気をつけます。」

ミリア「・・・・・・気をつけてね(流石は吉野大尉、鬼ね)」

ラウラはミリアから叱られるも反抗しようとしていたが・・・
大樹から睨まれ怯えるように反省した。

この光景を見たミリアは大樹の厳しさに感心した。

士官学校時代の大樹は鬼と恐れられていた事で有名であり
下級生を厳しく指導し更正させていた。

昨日は弱気になってはいたが・・・・
どうやら本調子に戻り反抗的なラウラの更正に取り組んでおり
ミリアはこれならいいコンビになれると確信した。

桐原少佐「とりあえず落ち着いたな、これより模擬戦の説明を始める。」

相沢美弥「補佐としてこの私相沢美弥が務めます。」

静かになった所でブリーフィングが始まった。

今回のブリーフィングは単機で特務任務を遂行する敵機を迎撃についての説明がされた

単記で特務任務を遂行する敵機とはミリアが乗るVFーXー10改であり
ニューエドワーズ基地近隣の航空基地ニューデビスモンサン基地に移動し・・・
そこから離陸しラウラ達と模擬戦する予定である。

美弥の説明する最中、ミリアは作戦予定に則り・・・・
ニューデビスモンサン基地に移動した。

相沢美弥「模擬戦上に都市戦を想定したフィールドがあり、建物を活用した市街戦も可能です」

エミリー「市街戦か、それだったら本多くんの所が得意じゃない?囮としてジーナス中尉の試作機」

本多義輝「得意ですが、ジーナス中尉に通用するか・・・・少尉どう思う?」

エラ「私達ハウンド小隊壊滅は必須でしょうね、市街地戦に追い込もうにも犠牲は出ます。ましてやジーナス中尉・・・・私生き残る自信ありませんわ」

模擬戦するエリアには市街地戦を想定した模擬戦場があった。

エミリーは囮役のハウンド小隊を活用しミリアを市街地エリアに追い込み・・
他の小隊がミリアを包囲し撃破すると言う案を提案するが・・・・
義輝は難色を示した。

第一囮部隊であるハウンド小隊が市街地戦に追い込む前に堪えられるか・・・
ハウンド小隊の副隊長であるエラは壊滅必須と言う見方を出していた。

エラ「囮役は最低でも2個小隊、私的には3個小隊必要だと思います。」

吉野大樹「つまり4分の3の戦力を使うわけか?」

エラ「現実的に3個小隊も囮として使うのは厳しいので2個小隊、ジーナス中尉の腕前はともかく最新鋭機相手では2個小隊は心苦しいですが」

囮役に必要な小隊は最低2個小隊、出来れば3個小隊。
エラが出したミリアと試作機VFーXー10改を市街地戦に追い込むのに必要戦力案
16機4個小隊編成であるアンサーズ中隊からしたら3個小隊を出すは厳しい話だ。

慎重で現実的な案を出して義輝を上手く支えるエラであるが・・・・
今回の案は相当厳しい・・・・

ガブラ「イ少尉、ハンターは誰が務める?」
ハンティング小隊隊長ガブラ・ノーボレス中尉

エラ「私はハンター小隊が務めるべきかと・・・・」

ガブラ「桐原少佐は何処の配置が相応しいか?後小隊の選定は?」

エラ「それは・・・・」

もっとも厳しい判断は中隊長である茂人の配置や小隊の選定である。

茂人は戦線に立って囮でやるのか、それとも市街地で狩人として町伏せるのか
前者であればアンサーズ中隊の指揮系統は喪失してしまう可能性があるし
後者であればミリアに策を気取られてしまう可能性がある。

どちらをとるにせよ難ありである。

更に言えば囮役はハウンド小隊で決まりだが・・・・
追加の囮部隊と町伏せる狩人部隊をどうするか?
部隊の選定によっては戦況も大きく変わってしまう可能性が高い。

歴戦のゼントラーディ人であるガブラから突っ込まれたエラは困惑の表情を浮かべ
どうしたらいいのか分からなくなった。

そんな様子を見ていた茂人が席を立った。

桐原少佐「囮部隊の指揮は私が直接とる。」

ガブラ「いいのですか?」

桐原少佐「あぁ私がやられても吉野に指揮権を任せる。ハンターは吉野隊に任せる。」

吉野大樹「了解です。」

桐原少佐「ハンター小隊はハンター、囮役は現時点でハウンド小隊で決まりだな。」

自ら囮部隊の指揮を取って戦うと宣言しエラのフォローに入った。

やられた時に備えての指揮系統委譲はハンター小隊隊長であり副隊長である大樹に任せ
自身がやられても戦える態勢を取った。

こうしておけば多生の不安要素を排除し満足に戦える事が可能になった。

後はどうするか・・・・・そう考えていると

エミリー「では私達レイピア小隊はハウンド小隊と共に囮役をやります。」

桐原少佐「そうか、ハンティング小隊は?」

ガブラ「私達も囮部隊に参加します。」

桐原少佐「そうか・・・・・イ少尉、最適案になったな。」

エラ「はい、まさかこの形になるとは・・・・勝てる確率は上がりました。」

残り二つの小隊が囮部隊に志願した。

レイピア小隊とハンティング小隊が囮部隊に志願した結果・・・
エラが出した最高3個小隊囮部隊が編成することが出来た。

ミリアを仕留める部隊は大樹率いるハンター小隊が担当。
ハンター小隊の隊員であるラウラは大樹と共にミリア相手に止めを刺す為に
バトロイド形態で待ち伏せる事になった。

吉野大樹「ジーナス中尉とやり合うにはラウラ、お前が基本的に攻めに徹しろ!」

ラウラ「はいぃ?」

吉野大樹「俺と神楽がサポートする、生き残ればの話だが囮部隊も援護してくれるはずだ。」

ラウラ「私なんかに任せても・・・・」

吉野大樹「バカ、お前は俺より戦歴は上だろうよ。たくさん戦場に出ただけでも十分エースさ」

市街地に引き込まれたミリアを追い込む中心はラウラと決まった。

ラウラはゼントラーディ人が故産まれてからずっと戦場におり・・・・
同じゼントラーディ軍人であったミリアとは古い付き合いで・・・
どんな戦い方をするのかを知っていた。

戦士として経験的にはラウラは一番長く実力もある。
ただ可変戦闘機パイロットとしてはまだまだ未熟であるため
上手く戦えるように大樹と神楽は上手くサポートしなければならない為
連携が重視し戦わなければならない。

ロザ「副隊長!」

吉野大樹「なんだベサーズ准尉?」

ロザ「私もベルタリア准尉と共・・・・」

吉野大樹「ダメだ!言いたい事は分かるが、小隊の持ち場を離れるな!」

ロザ「!?・・・・・了解しました。」

ずっとブリーフィングを聞いてたロザは大樹に何か言おうとしたが・・・
最後まで言い切る事なく、大樹から却下されてしまった。
却下を受けロザはショックを受けたが・・・
軍務の事を考え渋々命令を了承し受け入れた。

ロザはラウラと同じ女性ゼントラーディ人(メルトラン)であり・・・
一緒に共闘したい部分があっての要望であったが・・・・
大樹からしたら軍人として個人の私情を優先させるわけにはいかない。

地球の軍人としての自覚を持たせるため大樹は口調厳しく注意した。

吉野大樹「ニクソン中尉」

エミリー「はっ」

吉野大樹「ベサーズ准尉に私情で動く事をやめるように注意せよ!いいな!」

エミリー「はい了解しました。」

私情で動こうとしたロザを危惧した大樹は上官であるエミリーに注意するように言った

ロザが何を思ってラウラと一緒になろうとしたかは分からないが
きちんと決められた配置は軍人である限り守らなくてはいけない。
変に自分勝手な事をされると今回の作戦が台無しになるどころか・・・
実戦では多数の戦死傷者を出してしまう事になってしまう。

早いうちに対処しておかねば後々に大問題になり・・・・
アンサーズ中隊が壊滅の憂き目に遭うので大樹は早々に不安の芽を捥いだ

吉野大樹「俺は右翼に神楽少尉は左翼に展開、ベルタリア准尉は工場の中に潜伏するんだ。」

ラウラ「建物の中ですか?隠れるだなんて以外ですね。」

吉野大樹「お前が戦場の要だからな・・・・」

しばらくしてブリーフィングは小隊ごとに移行し・・・・
ラウラは神楽と共に大樹のハンター小隊の戦術を聞いていた。

工場の中にラウラが潜伏し、大樹と神楽は左右に展開。
囮部隊の誘導により市街地エリアに迷い込んだミリアを襲撃し・・・・
潜伏していたラウラで仕留めると言う物であった。

ただ・・・・・

ラウラ「本当に私がやってしまってもいいの?」

吉野大樹「ん?どう言う事なんだ?ラウラ?」

ラウラ「ずっとやりたかったミリアとの対戦だよ、下手したら楽しむ事を最優先にしてしまうわ。」

神楽少尉「楽しむだっておいおいそれは勘弁してもらいたいぜ!」

ミリアに対する止めを刺す役になったラウラは本来の役割を忘れ・・・
一騎討ちを楽しんでしまうと言った。

ゼントラーディ人であるラウラは戦う事が好きで・・・
かつて目の敵にしていたミリアと模擬戦とは言え戦う事に興奮しており。
軍人としての責務を忘れて楽しんでやろうと思っていた。

とは言え流石に隠して戦うのは不味いのでその事を大樹に告白した。

吉野大樹「上手く止めを刺せるのであれば許可する。」

神楽少尉「いいのですか?」

吉野大樹「ラウラの性格を上手く利用しこっちが上手く戦略立てれば問題はない。」

ラウラがゼントラーディ人が故の問題に大樹は考えた。

むしろ問題点を利用して上手く戦略立てる事が出来れば問題はなく・・・・
ミリア相手に戦うラウラを釣りのブイの如く扱えばなんとかなるだろうと・・・

大樹はラウラの考えを認め、ミリアとの戦闘に挑もうと決心した。

吉野大樹「とりあえず他の小隊もバックアップしてくれるはずだ。それまでは堪えろよ。」

ラウラ「分かってます。私は我慢できないような我が儘な性格ではありませんから。」

吉野大樹「十分我が儘なんだけどな。」

ラウラ「なっ」

ミリアと戦うラウラにはある程度の支援機が戦闘を支える予定である。

市街地エリアに追い込んだ囮部隊の残存機がミリアの背後から追撃し・・・・
大樹と神楽が左右に牽制するなどと言った支援攻撃を実施。
そして戦場を楽しむが如く戦うラウラがミリアに対し止めを刺すのが大樹の策である。

吉野大樹「まっ新型のVFーXー10改の試験だ。勝っても負けてもどうでもいいが、頑張ろうぜ!」

ラウラ「昨日の・・・・ひっ」

吉野大樹「ん?なんか言ったか?」

ラウラ「な・・・なんでもないです。はい」

今回の模擬戦の目的はVFーXー10改の運用データをしる為である。

特に勝っても負けてもどうでもいいが・・・・
模擬戦だからと言っても真剣さを捨てずに全力でやるしかない。

もっとも相手はミリアだから尚更。
ゼントラーディ人の誇りとして負けたくはないし。
軍人として真剣に戦って勝ちたいとラウラは思っていた。

大樹を始めとしたアンサーズ隊員達も考え方は違えど・・・
真剣に戦って勝ちたいと思っていた。

桐原少佐「吉野、俺がやられたら中隊の指揮は任せたぞ!」

吉野大樹「了解です」

桐原少佐「期待しているよ。吉野がやられたら負けなんだから。」

今回の模擬戦はただの試作機の性能を確かめる模擬戦ではない。
可変戦闘機パイロットとしての矜持を懸けた戦いとなっており・・・
大樹は茂人から撃墜された時の指揮代行を頼んだ。

試験用の模擬戦であれ負けられない。
ラウラや大樹達はそう考えながら戦いの時に備えた。
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