マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。最近の政治的問題や最近の出来事も更新します。

第35話 配属して早々

2016-10-28 22:12:13 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン
【西暦2021年3月20日、機種転換センター】

この日、機種転換センターで卒業式が執り行われた。

ラウラが可変戦闘機パイロットを志望し、マイクローン化して・・
機種転換センターに入学してから2ヶ月あまり、短くも長かった。
この日を持って訓練生の身分を卒業し、可変戦闘機パイロットの仲間入りとなる。

ようやくラウラの夢が実現した。

メリル「離れ離れだけど、今後また会えたらお酒一緒にどうですか?」

ラウラ「勿論、いい酒飲みましょう」

卒業式を終えるとラウラとメリルは別れの握手をした。

ラウラは空母アルタミラ所属のアンサーズ中隊に配属・・・
メリルはコペルニクス基地に所在する第12試験飛行団に配属と・・・
それぞれ違う場所で勤務する事になる。

2ヶ月と短い期間だったが、ライバルとして切磋琢磨し・・・
同期として仲良く楽しく生活出来てきた。

二人にとっては一生残る大切な思い出となった。

ラウラ「!?ベサーズ准尉・・・・・」

ロザ「ベルタリア准尉、お迎えに参りました。」

ラウラ「こんなに早くですか?」

ロザ「はい、とりあえず私が運転する車に乗ってください。」

ラウラ「分かったわ。」

官舎に向け帰宅しようとすると、駐車場にロザがいた。

まだまだクラビウス基地の官舎でゆっくり過ごせると思っていたが・・・
案外早くお迎えがやってくるとは・・・・・・
ラウラはちょっとがっかりしたが、どの道向かう道と腹を括り・・・
ロザが運転するジープに乗り込んだ。

ロザ「案外早くお迎えに来たと思ったでしょ?」

ラウラ「えっなんで分かったの?」

ロザ「顔に書いてあります。まぁ早く慣れてもらわないと。」

ジープに乗っている最中、ラウラはロザと会話していた。

主な会話の内容は何故こんなに早く迎えに来たのかと・・・
ラウラは心の中で思ってた事だが、ロザにあっさり見破られ・・・
思わずラウラは赤面してしまった。

早めに迎えに行った理由はラウラに部隊の雰囲気に慣れてもらう為である。

部隊の雰囲気に慣れてもらい、大樹の小隊隊員として勤務してもらい・・・
間もなく開始される惑星エデンにおける仮想敵任務に従事してもらう狙いがあった。

2人が乗るジープは軍港の駐車場に到着した。

吉野大樹「ベサーズ准尉ご苦労だった。ベルタリア准尉もな。」

ロザ「ハッ」

ラウラ「大樹、私の事は呼び捨て・・・」

吉野大樹「おっホン、ベルタリア准尉・・・・今は勤務中だ!立場を弁える事。」

ラウラ「あっはい、吉野大尉。」

軍港の中で待ち受けていたのは制帽を被った大樹だった。

いつもの雰囲気とは違い真面目で、一切のおふざけも許さないような雰囲気であり・・
ラウラが呼び捨てで話しかけたら即座に厳しく注意してきた。

ーこれが大樹の現場の雰囲気か・・・・・

現場の大樹の姿を見たラウラは自身の機の緩めを自覚した。

吉野大樹「艦内の説明は以上だ。」

ラウラ「了解です。」

その後は大樹から説明をきっちり聞いていた。

自室の事だったり、艦内の事だったりと・・・・
特に変わった事案はなかった・・・・・

が・・・・・

吉野大樹「以上だ・・・・・後、いきなりで悪いが・・・・第2小隊との模擬戦に参加してもらう。」

ラウラ「えっ・・・・・」

吉野大樹「偶然スケジュールが重なってたようだ、指定された部屋に荷物置いたらパイロットスーツに着替えるように・・・・」

ラウラ「・・・・・了解しました。」

この後すぐアンサーズ中隊第2小隊と演習するように言われた。

たまたまスケジュールが重なっていたらしく大樹はうっかりしてたと惚けていたが
今日演習するとは思ってもいなかったラウラからすれば迷惑な話だ。

来て早々いきなり模擬戦とは・・・・・

ロザ「まぁ頑張ってください。」

ラウラ「来て早々、だなんて・・・・・」

吉野大樹「私語を慎め!」

ロザ「は・・・」

ラウラ「す・・・・すいません。」

ロザ「大尉、更衣室まで案内してきます」

吉野大樹「うむ、頼むぞ」

気乗りしない模擬戦・・・・・

来て早々模擬戦なんてやりたくはない。
最初は模擬戦なんかよりも、部隊のその他の業務を覚えたい

と思ってても軍人である以上、どの道やるしかないが・・・・

ラウラはロザの案内の元パイロットスーツに着替えるため・・
空母アルタミラに乗艦し艦内の更衣室に向かった。

ロザ「あっエ・・・・少尉殿、お疲れ様です。」

エラ「お疲れ様、ロザちゃん・・・・彼女が・・・・」

ロザ「ラウラ・ベルタリア准尉、今日から入る新人です。」

ラウラ「ラウラ・ベルタリア准尉です、よろしくお願いいたします。」

エラ「ハウンド小隊の副隊長のイ・エラです、階級とかはいいからエラって呼んでね。」

更衣室には模擬戦に備えエラが着替えていた折・・・
ラウラは失礼がないようにロザに促され挨拶した。

第一印象的にはゼントラーディ人にいないようなおっとりとした感じであり・・
階級は少尉で上官であり、模擬戦の対戦相手のハウンド小隊の副隊長。
見た感じ、戦闘に向いているようなタイプには見えない・・・

とは言え表で発言したら大樹に怒られそう・・・
そうこう考えていると・・・・

ロザ「ラウラ、弱そうと思ったでしょ?」

ラウラ「そ・・・そんなことは・・・」

エラ「慣れてますのでお気になさらず」

ロザにエラが弱いと思ってる事を指摘された。

指摘されるとすぐにラウラは慌てて否定したが・・・
エラは笑顔で慣れていると特に気にする事はなく・・・
そのままパイロットスーツのチャックを締めた。

気にしてないと言われたラウラはホッとしたが・・・
他の人だったらかなり怒られそうなので気をつけようと思った。

ロザ「あれ?アリサは?」

エラ「アリサならとっくにハンガーに行ったわよ。」

ラウラ「アリサ?」

エラ「アリサ・バレンタイン准尉、私の部下よ。今はいないから、後でで」

ラウラ「了解です(へ〜どんな人なんだろう。)」

この場にはいなかったが、エラが副隊長を務めるハウンド小隊には・・
アリサ・バレンタイン准尉と言う女性隊員がいた。
たまたま更衣室におらず、ハンガーにいるためラウラはどんな人物か想像した。

また、見た目だけで判断したらロザに感づかれ指摘されたり・・・
大樹に見つかったら怒られるだけだから、止めておこう。

と思ったラウラはエラと別れ・・・・・
ロザに自身のパイロットスーツの説明を受けた後、着替え始め・・・
着替え終わると更衣室を出た。

カゴメ「ラウラ!」

ラウラ「ん?カゴメ!?カゴメじゃない!」

カゴメ「ようやく、アルタミラに来たわね。またよろしくね。」

ラウラ「うん、こちらこそ!」

更衣室を出たらカゴメと再会した。

ラウラが機種転換センターを卒業する前に離れて以来であり・・・
二人は懐かしさのあまり、手を取り合ってわいわいした。

これから一緒に勤務できる・・・ラウラは一種の幸福を感じた。

相沢美弥「少尉、彼女は?」
新統合軍相沢美弥.中尉

カゴメ「紹介します、ラウラ・ベルタリア准尉です。」

ラウラ「本日配属になりましたラウラ・ベルタリア准尉です、よろしくお願いいたします。」

相沢美弥「管制主任の相沢美弥よ!こっちは劉夢華少尉。」

劉夢華「劉夢華です、よろしく。」
新統合軍.劉夢華少尉

ラウラはカゴメとの再会して喜ぶのも束の間。
カゴメの上官である相沢美弥と同僚である劉夢華と挨拶を交わした。

美弥は管制主任の中尉であり、カゴメや夢華の上官である。
見た目的には物静かな感じであり、クールな性格そうだが・・・
話している感じ、ハキハキと喋ってるあたり真面目で面倒見が良さそうであり
夢華はボブカットで、性格的にキツそう・・・・・

ロザ「また見た目の事を考えていたでしょ。」

ラウラ「私がどう考えようとロザは相手に伝えないで!」

ロザ「はいはい。」

またしてもロザは心の中を読み取って相手に伝えようとしており・・
ラウラはロザがカゴメ達に伝える前に止めた。

何か言われると美弥や夢華に悪い印象を持たれてしまう。
それだけはなんとかして止めなくてはならないし・・・・
口が軽いロザを抑えなければならない。

ロザを止めた結果、了承してくれたが・・・本気で止めるのか不安。

そうこうしているうちに・・・・・

吉野大樹「ラウラ!遅いぞ!」

ラウラ「あっそうだった、カゴメや中尉殿達も後ほどね。」

カゴメ「えぇ頑張ってね。」

ロザ「とりあえず最初は負けんなよ!」

大樹がやってきて遅いと怒ってきた。

他人と喋る事に夢中になっていたラウラはハッとなり・・・・
ヘルメットを持ちカゴメやロザ達と別れハンガーに向かった。

カゴメ達と別れハンガーに着くと一人の男性が立っていた。

神楽少尉「お待ちしておりました。」
新統合軍.神楽賢二郎.少尉

吉野大樹「待たせたな、紹介するよ副隊長の神楽賢二郎だ!」

神楽少尉「神楽だ!よろしく」

ラウラ「ラウラ・ベルタリアです。よろしくお願いします」

神楽賢二郎・・・・大樹の指揮するハンター小隊の副隊長であり・・・
大樹が最も信頼する同僚パイロットの一人である。

ハンター小隊は大樹が小隊長であるが・・・・・・
アンサーズ中隊第1小隊ハンター小隊は茂人直属の小隊であり
実質、大樹が副小隊であり隊員は神楽しかいない状態であった。

神楽とのやり取りの後ブリーフィングが始まった。

吉野大樹「俺が105番機、神楽は108番機搭乗だが・・・・ラウラはまだだったな愛機。」

ラウラ「はい」

吉野大樹「機体番号は110号機、覚えておくんだぞ!」

ラウラ「分かりました、覚えておきます。」

吉野大樹「前にも・・・・いや忘れてると思うが、機種はVFー5000ではなくVFー1Pフレイヤバルキリー見た目は旧式だが最新鋭機に劣らない改修がされている。相手も同じ機体だからパイロットの腕の差で決まる。心するように」

ラウラ「ハッ」

ブリーフィングが進む中でラウラの搭乗する機体の番号が伝えられた。

大樹は105号機、神楽は108号機そしてラウラの110号機であり・・・・
機種は最新鋭機であるVFー5000や後継機のVFー4ではなく・・・・
旧式のVFー1バルキリーの近代改修型のP型フレイヤバルキリーである。

フレイヤバルキリーは改修により・・・・・
VFー5000などの最新鋭機に劣らない性能を持っている。

吉野大樹「各員搭乗!母艦アルタミラが惑星エデンに向けて出港後1時間後に演習を実施する。」

大樹から搭乗命令が発令された。

母艦アルタミラが惑星エデンに向けて出港して1時間後に行われる模擬戦に備え
ラウラ達はVFー1Pフレイヤバルキリーに搭乗した。

コックピットの中に入ったラウラは模擬戦とは言え・・・・・・
これが実戦パイロットとして最初の戦いであり・・・
他の隊員とのコミュニケーションを高めるイベントを踏まえ
とてつもない緊張に押し潰されそうになった。

神楽少尉「ベルタリア准尉、緊張しているのか?」

ラウラ「いえ・・・・・別に・・・・」

神楽少尉「ゼントラーディ人と聞いたけど、地球人とかわんねぇんだな。機にすんな」

ラウラ「はぁ・・・・」

モニター越しでラウラが緊張している姿を見たのか神楽が心配してきた。

ラウラの事を気にして心配にしたのではなく・・・・
ゼントラーディ人が緊張している姿を見た事に対しての好奇心あっての事で・・・
好奇心で心配された事にラウラは落胆しため息を吐いた。

地球人とゼントラーディ人は根本的に違うのは分かっているが・・
こんな扱いされるのは・・・・・・・・

カゴメ『まもなく月面クラビウス基地防宙圏を出ます。』

吉野大樹「そろそろ模擬戦を開始する備えるぞ!桐原少佐も見ている事を気にしろよ!」

1時間が過ぎ月面クラビウス基地防宙圏を越え・・・
大樹率いるハンター小隊と本多義輝率いるハウンド小隊との模擬戦が始まる。

ラウラにとっては初めての正規隊員としての勤務であり・・・・
可変戦闘機パイロットとしての戦闘であるので緊張している。
上手くやれるのかどうか・・・・・・

戸惑っているうちにラウラ部隊員として初の戦闘の火蓋はどんどん近づいていった。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 二次創作での緊急事態 | トップ | ラウラの結婚ってなんじゃら... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿