マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

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第233話 月面コペルニクス基地のメルトラン 後編

2018-08-19 00:02:54 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
ラウラは自分のゼントラーディ軍時代の自己紹介をした。
自己紹介を聞いたニジコはニコっと笑う。

ニコっと笑うニジコにラウラはなんで・・・と疑問に持つ・・・・
一体何故なのか?
どうしてなのか?・・・・・何か悪い事でも言ったのだろうか?

ニジコ「キヨラ隊・・・精鋭果敢な・・・・」

ラウラ「知っているんですか?」

ニジコ「知っているわ、キヨラ・テキーヴァ1級空士長は尊敬するに値する誇り高きゼントラーディ軍軍人である事は有名よ。」

帰ってきた答えは逆であった、キヨラの事を知っており尊敬していたと。
ラウラは元上官キヨラが褒められた事を自分の事のように喜んだ。

違う部隊だから結構低い評価を下すのだろうと思ったけど・・・・・
まさか褒めてくれるとは思いもしなかった。
普通だったら嫌味とか言うのに・・・・特にミリア・・・・・

ラウラ「なんで・・そこまでキヨラ1級空士長を尊敬を?」

ニジコ「以前、私の部下ロザが強行偵察中に監察軍に襲撃された事あるのよ、それで・・・・」

ラウラ「なるほど・・・・・・・・・むっ・・・・・・」

ロザ「・・・・なんだよ、その顔はよ・・・・ただでさえ話入れないのに・・・・そんな顔するなよ・・・・同僚だろ・・・・・」

話を聞いて見れば、自分の部下を助けてくれた事から来ているらしく・・・・・
ラウラ的にも多少なりとも尊敬されても普通かと思う・・・・・

その反面・・・・・ロザから何も聞いてないけど・・・・・・・・
何も重要な出来事を話さなかったロザに向けて微妙な顔をし・・・・・威圧・・・・
ロザは一体どうしたと言わんばかりにラウラの今の表情を見て困惑した。

星村絵里「まぁ二人の会話を聞いているけど・・・・・確かにキヨラ1級空士長は勇猛果敢でラウラみたいに精鋭果敢の連中は多かったのは事実・・・・・痛・・・ミリア・・・」

ミリア「確かにキヨラはいい指揮官だったけど、モーア・・・あなたは私の部下でしょ。」

星村絵里「確かに私はミリアの一応の部下でした・・・・・はい・・・・・」

ミリア「一応って・・・・・・・・・・」

絵里もキヨラの事を高く評価している。
あの当時はかなりラウラを始めとするキヨラを含めキヨラ隊の兵士と喧嘩していたのにも関わらずに・・・・
その発言をするとミリアは多少怒りながら絵里の頬をつねる・・・・・

自分の部下が他の部隊の指揮官を褒めるのはミリア的にも嫉妬心があるので・・・・
そんな元部下にはお仕置きしなくてはいけない。

ラウラ「ミリア・・・・そんなにキヨラ隊長に嫉妬しているんだ!!」

ミリア「当たり前よ、クロレの部隊.同様に私の部隊と戦果争いをした指揮官なのよ、キヨラも部下がモーアみたいな反応すれば怒るわよ。」

ラウラ「ぬぅ・・・・・それもそうかもしれない・・・・」

ミリア「でしょ~」

ニジコ「ミリア・・・・・お前・・・・マイクローンっぽい女に変わったわ。」

ラウラは今のミリアの反応を見て突っ込むが・・・・・・
ミリアは冷静に絵里に対する行為について説明し・・・・・・・
ラウラはミリアから説明された内容を聞いて確かにと思う所があったのか黙ってしまう。

ゼントラーディ軍時代を思い出せば・・・・・・・

メフィリア「今回のミリア・ファリーナの活躍はよかったな。」

アンジェミラ「監察軍2個旅団に大打撃凄いかもな・・・・なっ・・・ラウラ。」

ラウラ「そう・・・・・・・・げっ・・・・・」

メフィリア「なんだラウラ・・・・そんな顔をし・・・・べ・・・・」

アンジェミラ「そうそう・・・・・げぺ・・・・」

キヨラ「・・・・鉄拳制裁完了・・・・・ん・・・・ベルタリア3級空士長・・・お前もか・・・・・・・・?」

ラウラ「私が忠誠を誓うのは・・・・・キヨ・・・・・・痛・・・・・ぁぁぁぁ」

キヨラ「お前らは仲のいい戦友同士なので・・・・連帯責任・・・・だ!!」

と・・・・・・・・確かにと言う事例が出てくる。

とは言え、ミリアより厳しく普通に殴ってきた。
このラウラ達がミリアとかに高い評価をしてキヨラに殴られた事で・・・・
他の舞台の指揮官の評価をしてはいけない決まりが出来てしまい・・・

ラウラ以下各キヨラ隊隊員は他の部隊の指揮官に対し高い評価をしていない。
特に他の指揮官やその配下の評価しようとしても、キヨラ子飼いの2級空士長の監視の目があり・・・・

もしそれが発覚してしまえばただではすまない・・・・・・

ミリア「ラウラ・・・・何怯えているの?」

ラウラ「な・・・・なんでもないわよ・・・・」

ニジコ「キヨラだな・・・・彼女は屈辱を受けるか、部下が傷つくの所などで激怒する性質あったね。」

ラウラ「確かにありました・・・・部下想いのいい指揮官でしたけど・・・・・」

この経験はラウラを含む大戦を生き抜いたキヨラ隊の隊員のトラウマとなっていた。
キヨラは部下には優しいが、その反面厳しさもあり・・・・・
恐怖のあまり泣き出す隊員はかなりいた・・・・

ラウラは部隊配属時はキヨラに散々殴られた事があり、敵前逃亡しようと考えてしまった事があった。

ただ・・・・キヨラのゼントラーディ軍人としての心得。
キヨラの部下に対する思いやる行動などと言った事もあって部下は嫌がらず、命をつくそうと

カゴメ「あの・・・・なんて言っているの?」

ロザ「簡単に言えば、自己紹介とキヨラ・テキーヴァの事ですね。」

カゴメ「そんな事を言っているのか・・・・・」

話に入り込めず、ラウラ達の様子を見るカゴメは一緒に見ているロザに・・・・・
ラウラ達が一体何を話しているのかを聞いた。

実はラウラ達が会話していた時に使っている言語は地球語とされる英語ではなく、ゼントラーディ語である。
ゼントラーディ語と言うのは通訳官程度しか使えず、ゼントラーディ軍との和平交渉用に教育されているが・・・

まったく知らないと言う地球人が多い。

ニジコ「ベルタリア准尉・・・・話戻すけど・・・・キヨラが行方不明になった原因って知っているかしら?」

ラウラ「知りませんよ、キヨラ1級空士長が行方不明になった事を知ったのはつい最近の事ですし。それに私は、メフィリア・アンジェミラなどの一部の隊員と共に宇宙に残留し、そのまま海兵隊に所属していましたし。」

ニジコ「そう・・・・なのね・・・・・」

ラウラ「お役に立てなくて申し訳ございません。」

ニジコは脱線した話を元に戻し、キヨラが行方不明になった原因をラウラに聞いた。

聞いた内容だが、それは最近知った話であり。
ボドルザー基幹艦隊決戦後、爆発の余波を受けてメフィリアやアンジェミラなどの一部の隊員と残留し・・・・
友軍部隊のアドクラス艦隊所属の ケアドウル・マグドミラに救助され、そのまま新統合軍ゼントラーディ海兵隊の所属となった・・・
ラウラからして見れば、こっちが聞きたいぐらいと言う話である。

それにキヨラと最後に会ったのは、ボドルザー基幹艦隊決戦前の出撃時の挨拶の時・・・・
それ以来・・・・・・・・キヨラには会っていない。

ラウラはニジコの役に立てない事に謝る・・・・・・・

ミリア「そう言えば、ラウラの自己紹介の時もそうなんだけど・・・・何故・・・キヨラの事を気になるのかしら?」

ニジコ「気になる?」

ミリア「気になるわね・・・・・・・ロザ救出の件など数件しか絡みがないし・・・・更に言えば10年以上も行方不明のキヨラを今更になって興味を持つのはどうも・・・・・・単純に軽く受け流すだけの話じゃないと思うわ。」

ニジコ「へぇ・・・・・・・・・よく気がついて・・・・」

ミリア「多少はね・・・・・私も正直、軽く受け流そうとしたけど・・・・・・」

ミリアは異様にキヨラに拘るニジコを追求した。
10年間も行方不明になっているラウラの上官で・・・・・・・
ラプラミズ艦隊ではミリア・デパラと並ぶ三空指揮官と呼ばれる名指揮官の一人であるキヨラを何故今更知りたがるのか?

追求されたニジコはくすっと笑って、ミリアの顔を見る・・・・・

ラウラ「ニジコ1級空士長・・・・・キヨラ1級空士長について何か知っているのですか?」

ニジコ「実はね・・・・・・・・・・・耳貸して・・・・」

ラウラ「ん?」

ラウラも異様にキヨラの事を気にするニジコに対し何か知っているのかを聞いた。
ニジコはラウラからの質問に嫌がるそぶりを見せずにラウラの耳元にある事を呟いた。

ミリアとモーア・・・そして話に入れないカゴメとロザもその様子を見守る・・・・・・・

ラウラ「街で見た?」

ニジコ「うん・・・実はね・・・・・・・・・・」

ラウラ「何処の街ですか?」

ニジコ「月面アポロの街かな。」

小さな声でニジコはラウラにキヨラに関する重大な情報を言った。
キヨラを月面アポロの街で見たと言う事を・・・・・

10年間行方不明になったキヨラが月面アポロ基地の市街地にいる。
ラウラは歓喜に満ちた表情を浮かべる・・・・
生きていた・・・・生きていた・・・・・あの激しい大戦を生き抜いていた・・・・・・

ラウラ「アポロの何処にいましたか?」

ニジコ「そこまで覚えてないよ、それに今もアポロにいるか分からないし。」

ラウラ「覚えているだけでもなんとか・・・・・」

ニジコ「ちょっと、困るよ准尉。」

ラウラは必死にキヨラの居場所をニジコに聞く。

キヨラの居場所を聞かれたニジコは困惑する。
正直、何処で見かけたのかまで覚えていない・・・・・
覚えているだけでもと言われても・・・正確な情報ではない事を教えたくない・・・

星村絵里「アポロなら私の家族の庭みたいな所だから、うちの部隊の子を動員して探してあげるよ。」

ラウラ「本当!!・・・・・って何か見返りとかあるんでしょ?」

星村絵里「ないない・・・・私もキヨラの顔が見たくなったのよ。それだけ。」

ラウラ「会って何をするんだか・・・・・」

困っているニジコの事とラウラの元上官探しの事を考えた絵里は・・・・
自分の部下を使って探してやると言う。
ラウラは絵里の言葉に喜ぶが、見返りとかを要求すると身を構え・・・
絵里は見返りがないと言う・・・・・

ミリア「ラウラ、素直に喜びなさい・・・・・せっかく私の馬鹿部下であるモーアから探してもらえるのよ。」

ラウラ「・・・そうですね。」

星村絵里「そうそう・・・・・・・・って私を馬鹿部下って・・・・・」

ミリアも絵里からの申し出を受けるようにとラウラに言う。
少し戸惑いつつも、ラウラは絵里の申し出を受け入れる事にした。

やはり、キヨラに会いたい・・・・・
何か手掛かりがあれば・・・・それだけでも満足・・・・
ラウラは手を胸にやり目を閉じる。

ミリア「ニジコ、仕事は?」

ニジコ「あっ・・・そうだった・・・・ではここで失礼します。ラウラ・・・・キヨラ見つかるといいわね。」

ラウラ「はい・・・・」

ミリア「キヨラね・・・・・・・・・って・・・私達も仕事があるんだった・・・行けない行けない・・ふん・・・」

ラウラ「ちょっと・・・なんで片手で掴みながら・・・・このぉ馬鹿ミリア!!」

星村絵里「なんで・・・・私まで・・・・」

ニジコは仕事の関係で離れる・・・・・・
ついつい話をしているうちに、ニジコはこれから仕事があるのを忘れていたようだ。
とは言え、仕事の存在を忘れていたのはラウラ達も同じであり・・・

それに気がついたミリアがラウラと絵里を制服を掴み引きずりながら仕事先に向かう。
その光景をニジコは見ていたが・・・・

あまりの雑さにラウラと絵里に同情した・・・・

自分もあぁなりたくないと・・・・

ムジカ「小隊長、内田副隊長が呼んでいます。」

ニジコ「内田大尉が・・・・?分かったわ。」

アミリア「って・・・少しお顔が・・・・」

ニジコ「な・・・なんでもありません・・・」

あぁならないように真面目に仕事をしておこう・・・・と決心し・・・・・
ニジコはムジカとアミリアを引き連れて、副隊長の所へ向かう。

             【コペルニクス基地作戦室】
ラウラ達はコペルニクス基地の作戦室に入った。
既にアンサーズなどの隊員やダンシング・スカル・シーアンタレス隊の幹部が揃っており・・
マックスと和也が目を瞑り腕を組みながら指揮官席に座っている。

大樹の隣に座ったラウラはきょとんとしながら前を見る。
周りは皆重苦しい雰囲気であり、ラウラも何か何だか分からない・・・・

ミリアと絵里と共に遅刻したけど、何にも咎めがなかった。

ラウラ「何があったの・・・・」

吉野大樹「実は・・・・・・・」

ラウラ「何・・・・・・」

状況の分からないラウラは大樹に何が起きているのかを確認する。
大樹は遅刻して怒るわけではなく、普通にラウラの質問を答えてくれる。

一体何が起きているのか・・・・・・
しばらく話しているうちに、ラウラの顔色が悪くなる・・・・・

ラウラ「任務先でテロ活動・・・・・」

吉野大樹「動揺しているのか?」

ラウラ「いえ・・・・・・・」

吉野大樹「そうか・・・・まぁいい・・・今回の俺達の敵は見えざる敵だ・・・可変戦闘機で戦う任務よりかは難しいぞ。」

テロ活動・・・・
ラウラ達が行く予定の惑星で与野党の政治家と支持者をターゲットに狙った少数による襲撃する事件が起きた。

死者34名負傷者134名の被害が出ており・・・・
自治政府は与野党の候補者や支持者を守るため、武装警察部隊と警務隊が出撃するなどの対策をしているが・・・・・・・

この警護により機動兵器によるテロ活動が行われる可能性が高い・・・・・

桐原少佐「ジーナス大尉、星村大尉の意見が聞きたい。」

マックス「まず私から・・・・ダンシング・スカルから隊員数名を派遣し、現地の特殊事項に対応するべきだと思います。」

星村和也「同じくシーアンタレス隊もジーナス大尉と同じで、隊員数名と機体をアルタミラに預けたいと思います。」

桐原少佐「上からの要請は・・・・」

マックス「私からクリダニク宇宙軍総司令官に許可をもらいます。」

特殊部隊のマックスと和也は一応通常部隊であるアンサーズだけ任すのは危険と判断。
多忙の中で隊員を派遣し危険性の軽減させる・・・・・

軽減させると言っても危険性を完全に排除する事は不可能・・・・
一般部隊が触れないような情報を知っている・・・・
自分たちが派遣する隊員が行かなかった場合の最悪な事態の事も・・・・

ミリア「派遣部隊の指揮官は私、ミリア・ファリーナ・ジーナス中尉が行います。」

星村絵里「シーアンタレス隊は私、星村絵里中尉が担当します。」

ラウラ「げっ・・・・・・」

派遣される隊員はダンシング・スカルからミリア、シーアンタレスから絵里が志願した。
マックスと和也は二人の志願に納得する素振りを見せるが・・・・
ラウラは思わず小声でげっと言う声を出してしまう。

派遣されるとなれば・・・・・・・・

ラウラ「はぁ・・・・・」

神楽少尉「凄い溜息ですね。」

ラウラ「神楽君・・・・・これからの生活がハードだよ・・・・」

神楽少尉「そんな事言わずに・・・・・・」

ラウラ「ミリアとモーアだよ、ミリア隊の実力者1位と2位・・・胃が痛すぎる。」

一時的とは言え共に過ごす事になる。
艦内と言う屋根の下で共に食事をし、シャワーを浴び・・・寝る・・・
部屋は違うだろうけど・・・・・

ラウラ「待てよ・・・・・うっ・・・・・こんな事もありえるのか・・・」

となると・・・・・・仕事の合間にある休暇も・・・・・・
ゆっくり、休もうとしても・・・

ミリアと絵里が・・・・・・・・絡んでくる。
休み所ではない・・・・・・・仕事の延長線・・・・
せっかく、機種転換センターで取った車の免許とバイクの免許を為そうと思ったのに・・

ラウラが憂鬱のまま説明は続き・・・・

桐原少佐「説明についてこれで終わりだ・・・・後は・・・・アルタミラの補充兵として、ブレッサ・クロード少尉が配属させる事と出港は4時間後とする・・・・以上・・解散。」

出港する予定・・・・補充兵の情報・・・・・
それを伝え終えると、解散・・・・一同はそれぞれ場所へ向かう。

ラウラは大樹とロザ.神楽少尉と共に作戦室に出る・・・・・

ラウラ「はぁ・・・・」

吉野大樹「何落ち込んでいるのか?テロ任務に関する事か?」

ラウラ「いいやミリアとモーアだよ、ミリア隊は好きじゃないんだよ。昔から・・・・12.5ターム生きているけど・・・・・」

吉野大樹「ジーナス中尉と星村中尉か・・・・・・ジーナス中尉は司令部からいい目で見ているし星村中尉は前宇宙軍総司令星村提督の嫡男いやシーアンタレス隊の星村大尉の嫁さん・・・いい関係持った方がいいと思うけどなぁ。」

ラウラ「いい関係ね・・・・・どう作ればいいのか分からん。」

ミリアと絵里との共同生活・・・・
想像絶する程の苦難な生活を強いられる予感がする。

元々キヨラ隊とミリア隊は犬猿の仲の関係・・・・
一緒にいるだけでも重苦しい・・・・・・・
いつでも決着をつけるチャンスがあるのだが・・・・

気分的にもそう慣れない・・・・・
ラウラは溜息を吐きこれからの生活を悲観した。
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