水の都 中之島バラ園

2012年05月17日 | バラ園・公共園 
        

5月17日、大阪の京阪北浜駅からほど近い、「中之島バラ園」に
初めて伺いました。

中之島バラ園は、昭和56年に開設されましたが、平成21年に
整形式バラ園として整備され、去年7月末に全域でリニューアル
オープンしたそうです。

イングリッシュローズや、フレンチローズ、フロリバンダ、
ハイブリッドティーなど 約310種、3700株が植えられ、
大阪市営公園のバラ園の中では最多だそうです。

香り立つ、咲きたてのバラです。

 

 





       




「ばらぞのはし」なんて素敵な名前でしょう~♪
          

渡るとまた少し庭が続きます。

    

    

 

  

デルバール社の「エドガー・ドガ」の周りには、人がたくさん集まりました。
     
  
     

    

イングリッシュローズの「セプタード・アイル」
     
デンティ・ベス
      

圧巻は入口の「ピエール・ド・ロンサール」と「アンジェラ」の
見事な花のスクリーン仕立てです。

 



写真はほんの一部です。ぜひ散歩にお出かけください。

これからも幾度となく訪れてみたい場所のひとつになりました。
 



虹の女神 「バニティー」

2012年05月15日 | 日記
いずれがアヤメか、カキツバタ・花菖蒲。

5月、6月によく見られますが、その違いは、花にあり。
また花びらのように見えるのは、小さい内側の3枚の内花被と
外側の3枚が外花被。その花の模様に特徴がある。

アヤメ   :外花被片に網目模様がある。
カキツバタ :外花被片に網目なし、白い斑紋がある。
花菖蒲   :外花被片に網目なし、黄色い斑紋がる。

ぜひこの違いを確認したいものです。

子供の頃に、湿地のような畑の畔に、黄色い菖蒲が咲いているのを見て
きれいだな~と思ったことがありました。その後、畑は整地されガレージに
なってしまいました。

カキツバタは、京都上賀茂の「大田神社」が有名で、数年前に見にいったことが
あります。5月上旬が見ごろです。

花菖蒲は、枚方市樟葉にある、市民の森に「花しょうぶ園」があります。
HPを見ると、アップになってる花菖蒲に黄色い斑紋が見えます。

このアヤメもカキツバタも花菖蒲も水辺や湿地に植えられているもので、
容易に家の庭に植えられるものではありません。

ところが、その湿地や、雨が好きではないアヤメもあるのです。
それが、「ドイツアヤメ」ジャーマンアイリスです。

学名は、Iris germanica
イリスは、ギリシャ語で、「虹」の意味、ギリシャ神話の虹の女神。

アイリスは古い栽培植物の一つで、イリス・フロレンティーナ
(和名ニオイイリス)は、トトメス3世(紀元前1501~1447年)が
シリアからエジプトに持ってきた植物の一つ。カルナックの宮殿内の
「植物の部屋」の壁のレリーフ彫にそれとわかる模様で表現されている。(1)

黄色のキショウブは、フランス王家の紋章「フルール・ド・リス」の原形に
なったとされている。6世紀の初め、フランク王、クロヴィス1世が、ゴート族の
優勢な大軍により、ケルン近くのライン川の湾曲部に追い込まれた。クロヴィス王は、
川中にこの黄色いアイリスがはるか川中に咲いてるのを見て、水深は浅いと判断し、
軍隊を無事渡らせることができた。この好運に感謝して自分の紋章として用いた
との説がありました。(1)

「フルール・ド・リス」は12世紀に、ルイ7世が、十字軍遠征中、自分の旗印としてこれを
用いたことから、「ルイの花」(Flowar de Louis)と呼ばれたことによる。(1)

さて、一度育ててみたかった、ジャーマンアイリス。400種ある中から選び、
去年5月5日に注文し、8月の終わりに、長野県の東御市にある「ハナノ*ドウヤ」さんから、
球根が丁寧に包まれて届きました。(現在HPを見ると500種類あるようです!) 
         

このジャーマンアイリスは、乾燥地を好み、生産地の東御市では、年間降水量も少ないらしく
できるだけ水はけのよい土にし、雨のかからない陽のあたる軒下で9か月育ててきました。
         

しかし昨年の猛暑で、一つだめになってしまいましたが、「バニティ」という花が大きく
成長してくれました。

7日蕾が3つあることがわかります。
        

9日咲きました。そして一番上の花の真後ろにもう一つ花の蕾があることに気づいて喜びます。
       

10日おやおや? 咲きたてに気づかなかった花にオレンジのブラシ状のものがあるでは
ありませんか?
     
これは、ひげ?!と呼ばれるもので、3か所にあり、花の花弁に合わせたように、さまざまな色があり、
面白いお花ですね~!海外では「ビアデッドアイリス」(ひげアイリス)と呼ばれている
そうです。

13日とうとう最初の花が終わりました。そして一番下につけていた花が咲きました。
バランスをとっているのでしょうね。
         
 
アイリスには、青、紫、黄色、ピンク、エンジ色、白、さまざまな組み合わせの花色があり、
花形もさまざま。「虹の花」「レインボーフラワー」とも。

虹で思い出したのが13日、虫の虻さんが顔を突っ込んでくたくたになっていました。
香がすごいのです。

うちのお花には、「とげ」も「ヒゲ」もあります・・・・・・。
女神さまの・・・ひげ。

15日 全部咲きそろいました! 三人の女神さま~♪

     
(1)『花の西洋史事典』アリス・M・コーツ「アイリス」の項、参照   
       
    




「ユーゲン・フルスト」 咲いています♪

2012年05月13日 | アンの庭 5月のばら
先週後半は、5月にしては、かなり冷えていました。
その為に、バラの蕾も まだまだ固めです。
       


でもその中でも、8日の記事の「ユーゲン・フルスト」は、毎日笑顔を増やしてくれました。
9日には、 
       
       
11日には、トレリスの前も大きな花を咲かせ、開き始めました。
        

一日のうちでも 天候や気温によって、刻々と花の様子は変わっていきます。
8日咲いていた一番花は、11日にはすでに半分になっていました。
             
乙女の姿 しばし留めんです。

なんといっても、開きかけの美しさには、思わず写真を撮らずにはいられません。
        

昨日はとても寒かったので、部屋の中から、蕾を見ていました。
        
もう少し窓に寄って
        

全体はまだまだこれからです。
        

外に回って、「アンブリッジローズ」の蕾と「ジェームズ・ギャルウエイ」の様子を見に行きました。
   


今日13日のユーゲン・フルストです。
        
早咲きのバラがあるだけで、とても明るい庭の雰囲気になり、香りもよい嬉しいバラです。







一番花の私たち、親戚だったのです~♪

2012年05月08日 | アンの庭 5月のばら
5月1日今年の一番花は、やはり、あの4月15日の蕾、「ルイ14世」でした。
               
花の大きさは直径が6センチほど、とてもあまいフルーツのような香りがします。
深い黒味帯びたビロードのような質感の花びらです。花形としては、すぐに開き切って
しまい、中の黄色いしべが特徴的です。個性的な花ですが、そんなに特別な花形とも
いえないし・・と内心思ってました。
これは3日の様子です。         
           
フランスの王、ルイ14世(1638年-1715年)は、在位期間が1643年の5歳から76歳
までの長期にわたる王であり、貴族勢力や民衆の不満などの内政の問題や度重なる戦争、
スペインとの戦争、スペイン王女との政略的結婚など、聖職者や大貴族を抑制するのに民間の
ブルジョア層を登用したり輸出貿易による経済の発展をめざしたり、やがて戦争のよる財政の
悪化で出資も打ち切ることにはなりましたが、芸術のパトロンになりました。また負傷したり
老齢化した国王に忠実だった将校には、廃兵院も建て、医療のさきがけにもなりました。また
ヴェルサイユ宮殿を建設したのもルイ14世です。「太陽王」とも称されました。
           
バラの方の「ルイ14世」は、オールドローズで、チャイナローズの系統です。樹高は、低く
60cmくらいで、あまり大きくありません。
          
繰り返し咲きで、1859年に、フランスのギヨー(GUILLOT)によって作出されました。
親は、ジェネラルジャックミノー(GENERAL JACQUEMINOT)で、その実生と
されています。

5月4日の朝です。え~~~、今まで見たことない咲き方。半分だけ開いてる~~~
            
こんなの初めての咲き方です。そうか!やっぱり香りもいい、高貴なお花。
花(鼻)が高いんだ~!!納得です。
            
樹高が低いのも、実在のルイ14世も男性としては、身長が160cmしかなく、ハイヒール
も履き、カツラも高くしていたとか、道理で、花も何か工夫を見せてくれたのでしょうか~(笑)

香水をつけ、背が低い・・・・すなわち、だから「ルイ14世」と命名されたのかな~と思い
ましたがギヨーさんに聞いてみないとわかりませんが・・・。

そして、もう一つの4月15日の「ユーゲン・フルスト」の蕾は、5月5日はまだ蕾膨らむでした。
            
5月7日咲きました。
  
アップにすると、
        
「ユーゲン・フルスト」は、オールドローズで、ハイブリッドパペチュアル(繰り返し咲き)
1875年、フランス、SOUPERT AND NOTTINGにより作出されました。
樹高は1.5m以上になり、つるになります。

7日、トレリスに蕾が並んでいます。
        

この親は(BARON DE BONSTETTEN xUnknown SEEDLING)です。
そして、この 「BARON DE BONSTETTEN」の親が、「ルイ14世」の親の片方が、
「ジェネラル・ジャックミノー」なんです。

つまり、「ユーゲン・フルスト」の祖父母にあたるのが、「ジェネラル・ジャックミノー」で
「ルイ14世」は、「ユーゲン・フルスト」の叔父もしくは、叔母にあたり、つまり親戚だった
のです~♪背丈も顔も全然ちがいますけど・・・・・・・・・



こんな花もありました~ ♪

2012年05月05日 | 日記

今年咲いたチューリップには、思いがけない変化をしたものがありました。
最初は、緑と黄色の縞入りだと思っていました。
          
2日後には、ピンク色に変身しているではありませんか~♪
           
こんな風に毎日の楽しみがあります。

チューリップが国花になっている国は、トルコ・アフガニスタン・カザフスタン・ハンガリー
ベルギー・オランダです。
最初の4か国は原生地に近いところですが、ベルギー・オランダはその後、品種改良が行われ、
投機も起こったけれど、世界的にチューリップの花を広めた国ですね。

4月27日の枝咲きチューリップにも、驚きの葉が出ていました。それがこれ。
                      
花の下についていた葉っぱが・・・ハーフに?! 半分花びら、半分葉っぱみたいな。
チューリップの花も、外3枚が萼(ガク)だということでしたが、葉がこのように変身
するのもあることかもしれませんね。チューリップは、親の球根が一回かぎりなので、
残念ながら抜いてしまうことになりますが、水仙は植えっぱなしでも咲いてくれます。
それがこれです。
       

スイセンも花びら6枚のように見えますが、外側3枚は、萼であり、内側3枚のみが花弁です。
このような場合、2つ合わせて花被片(かひへん)と呼びます。また中心にある筒状の部分は、
「副花冠」(ふくかかん)と呼びます。この花は、その副花冠がまるでゆで卵の黄身みたいに
見えて、「たまごさん」と呼んでいました。(笑)

その副花冠が八重になっているものも咲きました。4月28日の様子です。
       
スイセンは、花首を下に少し俯き加減に咲くので、かなり下から見上げるように撮っています。
この花が咲く直前はこんな風でした。4月21日のことです。
            
蕾を覆っていた茶色い薄皮みたいなのが、はっきりわかります。これは、苞(ほう)と呼ばれる
もので、蕾を包んでいた葉です。
スイセンは、ユリ目、ヒガンバナ科 スイセン属で、英名は、属名と同じ、Narcissus ギリシャ神話の
ナルキッソスに由来しています。またスイセンという名は、中国の呼び名「水仙」を音読みしたもの。
室町時代、中期の1444年に、部類別辞書『下学集』に「水仙花」所収。この『下学集』は、序末に
東麓破衲(とうろくのはのう)とあり、京都東山建仁寺の住僧によるものかという説がありました。

ちなみに チューリップが日本の文献に出てくるのは、1863年フランスより球根が渡ったとされる
『植物図説雑纂』伊藤圭介編(1801~1901)に所収。この伊藤圭介は、植物学者で蘭方医。
シーボルトの弟子で、「おしべ、めしべ、花粉」という言葉を作った人です。

植えっぱなしでも毎年咲くのがもう一つ、「ムスカリ」です。
        
また今年、久しぶりに咲いたのもありました。
それが、「スノーフレーク」
         
木陰に置いていたので、気がつかなかったのですが、シラーカンパニュラを見ているときに 
ふと見つけました。これもユリ目 ヒガンバナ科 スノーフレーク属です。和名は「スズランスイセン」
英名は「summer snowflake」

これを出すと、忘れてはならない今年3月に咲いていた花があります。
それが、「スノードロップ」です。
        
そして、本当に寒かったのがわかる2月28日の鉢の中に見つけた「しもばしら」です。
    
さて、ヒヤっとしたところで、5月5日に帰って、名残惜しい 真っ赤に近くなった今日のチューリップ
でおしまいです。