goo blog サービス終了のお知らせ 

雨に訪ねて~ローズサポート(3) (お庭B)

2013年06月22日 | ローズサポート
6月19日 「ローズサポート」のお庭を再訪しました。

5月には、先端がカリカリになっていた「ロイヤルサンセット」が復活して、
いくつも蕾をつけ、咲いてくれました。
 

一番蕾をつけていたフロリバンダの「ブルーバユー」も満開になり、
「ピエール・ド・ロンサール」の新芽が随分伸びて、別の枝には2輪
花も咲いていました。ロンサールは、つるバラなので、枝を這わせる
ものが必要なので、オベリスクなどがいいようです。ただ、現在生育中なので
根を傷めないように設置したいものです。


開花が終われば、「ブルーバユー」は、四季咲きなので、2枚目の5葉のところで
カットします。液体肥料を1000倍程度に薄めて、曇りがちの日にやるのがお勧めです。
カンカン照りのときには、施肥は避けます。

「ピエール・ド・ロンサール」は、1季咲きなので、花後に、花だけを切り取ります。
その直後に、薄めた液体肥料を与えます。気温の高い、晴れの日の真昼は避けます。

一番大きなバラにも、沢山花が咲いていました。高いところに花が付いているので
もう少し下のほうに咲かせたいとおっしゃっていました。

バラは、新しい枝の先端に花が付く性質なので、お盆すぎに、3分の2の高さまで
切り戻してもよいかと思われます。



5月に少し葉を落としたのにもかかわらず、液体肥料を10日に一回ほど施肥したり
されることによって、すべてのバラが元気を取り戻していました。日々バラを見ることが
楽しみになられたとお聞きして、同じバラ愛好家として何よりの喜びです。


梅雨時期は、また黒点病が広がりやすい時期ですので、小さな点であっても、できるだけ
早めに取り去るようにしています。落ちた葉を取り去るのも心がけています。




 

ローズサポート~あれから 初めての春(2)~(お庭A)

2013年06月03日 | ローズサポート
5月29日、去年11月半ばに、ローズサポート(1)でお伺いしたお庭を再訪しました。
                        (2012年11月23日日記分)

この日は曇りで、時折小雨が降る日でした。同じ京都でも北部にあたり、標高も高いので、
バラはこれから咲く、良い時期になっていました。

まずお部屋で、とっても嬉しいお出迎えがありました。黄色い大輪のバラが飾られていたのです。
        
素晴らしい花形で、なんといっても大輪。イングリッシュローズの「ゴールデン・セレブレーション」です。

11月は、こんな光景でした。
 

 

この大きく張り出してるバラは、冬の「アンジェラ」です。ここまでが11月の様子です。
 

さあここからは、今年の5月末です。なんということでしょう~
ラララ~ラララ~ララララ~♪~あの音楽が聞こえてきそうな、
その後の庭が目の前に広がっていました。


入口のバラもすっかり若葉が出て、もうすぐ、オベリスクや支柱が何本か必要になりそうなくらい
枝が伸び始めていました。「フレンチラベンダー」がいっぱい広がっていて、「ジューンベリー」が実をつけていました。
    
シャクヤクもたわわに。 「タイム」や、「ワイルドストロベリー」。珍しい「アカツメクサ(赤詰草」の花が咲いていました。
  
 


あの「アンジェラ」です。こんなに蕾をいっぱい付けて咲き始めていました。




いったい何輪あるのか~数えきれない夢のような蕾の数です。
 

そして「アンジェラ」の気持ちが現れたみたいにハートの、しかも大きな葉っぱが、何か所もありました。



「ゴールデン・セレブレーション」です。すでに4輪大輪をカットしても、まだまだ蕾があります。
  
 

奥まで続く、沢山のバラが、若葉を茂らせ、一番最初の蕾が咲き始めたところです。

 

 

 

  

 

こちらでも、下の方の葉に、黒点病の葉がでているものがあり、できるかぎり取り去りました。
「アンジェラ」には、数枚の葉に、「チュウレンジバチ」の幼虫が付いていましたので、見つけ次第
取り去りました。

また別のバラで、せっかく伸びたのに、先端の蕾を「バラゾウムシ」のために、花首から折れているものが
ありました。これだけ沢山の蕾があれば、黒い点が付いているかどうかみつけるのも大変ですので、
虫の嫌がる天然素材由来の、バラの活性液を2000倍程度に薄めて、やはり最初は、柔らかい葉ではなく
枝に下から上まで、スプレーでかけることをお薦めしました。やはり、曇りの日や、夕方の涼しい時間が
お薦めです。(真昼の太陽が照りつけているときには、かけないようにしています。)

11月に伺ったときは、まだ最後の花もついていたこともあり、、咲かせてから、その後ご自分で剪定もされ、
施肥もして、春先には、一年草も植えたりして、庭づくりに精を出してこられたからこそ、こんなに素敵な庭が
出来上がったのですね。手や心をかけると、植物は本当に応えてくれると感じています。

窓辺に、ハニーサックルの蕾もいっぱい。シロツメクサやアカツメクサの葉も変化あって綺麗です。
  

   

 

お部屋から、バラがいっぱい咲く様子を見ながら、午後のティータイムをしていただきました。集まった方々と共に
とても楽しいひとときでした。日頃、お仕事と3人の子育てをされながら広いお庭もしていくのは並大抵なことでは
なく、本当に頭が下がります。お休みに招いて頂き、本当にありがとうございました。

これからもますます花が咲き、楽しみいっぱいのお庭です。

今朝、メールで、「ハニーサックル」の開花の様子と「バラさんたち、大分咲いてきました!」と写真が送られてきました。
嬉しいお知らせです。それが次の写真です。朝の光に輝く「バラ色の庭」です。











ローズサポート~あれから 初めての春(1)~(お庭B)

2013年06月02日 | ローズサポート
5月26日、去年の暮れに「ローズサポート」(2)でご紹介したお庭を再訪させていただきました。
                          (2012年12月5日初回日記)

今年は、4月半ばから5月上旬にかけて気温が低い日があったために、バラの生育は遅れがちだったのですが、
こちらのバラも、例年咲くのは6月のようですので、ようやく蕾が出始めている状態です。

左の写真は去年の12月、右は今年5月末の写真です。

ミニバラです。3本のうち、2本が復活しました。
 


花壇のバラは、それぞれに、新しい枝が伸びはじめ、蕾を持ち始めています。
  

このバラも新しい枝の葉が黒点病になってしまったので、思い切って取り去りました。
 



花壇の中で一番成長していたのは、このバラです。葉もとても元気で、新しい枝が出て、蕾もそれぞれにつけています。
 

右端のもともと大きなハイブリットティーは、上の方に蕾をつけていました。
下の方の枝が枯れているものが見られましたので、カットしてもらいました。
  

ピエール・ド・ロンサールの新枝が出ていました。


つるバラ「ロイヤル・サンセット」は、葉が出て、一度蕾をつけたのに、残念ながら、先端の芽が枯れこんでいました。
この為、その部分を手で取りました。30度を超えるような日もあり、通常、地植えの場合水やりは不要とされていますが、
水が切れて、先端が萎れてしまったとしか思えないようなことになっていました。

 

冬に訪れたときに、一番奥の現代バラを除いて、なぜが背丈が低いのが気になっていました。
剪定のあと、一月に施肥もしていただきました。5月はじめにも背が低いと聞いていましたので、
バラ周りの、雑草、ドクダミを徹底的に取り除いてもらいました。


一つの植木鉢のバラは、とてもよく成長し、蕾もつけていました。ただ下葉に黒点病が出てきていたので、
取り除いていただきました。
   

バラの生育は品種により、個体差があります。ただ日照時間など、同じ環境で置かれていた鉢植えの方が、
背丈が大きく伸びていたのを見て、なんらか、花壇の土壌の性質が影響しているのかもしれないと思っています。
すでに、生育シーズンは始まってるので、土を起こしたりの土壌改良はできませんので、今回病変の葉や枯れ枝を
取り除き、雑草も抜いて、液体肥料を薄めてすべてのバラにやってもらいました。

さらに蕾が固く大きくなるまで、10日に一回くらい液体肥料をやっていただくようにお伝えしました。


病気や虫を防ぐ天然成分由来の植物活性液の薄めたものを、スプレーで出来るだけ枝にだけ、かけてもらいました。
新枝が出初めの若い葉には、葉が傷みやすいのでかけずに、緑の濃い葉でも2000倍くらいの薄いものを
曇りの日や、陽が直接当たっていない時間にかけていただくのが良いかと思います。


この5日後ご依頼主の方から、メールで、蕾が出ていなかったものにも出始めたそうです。それが次の写真です。
 

育てる人に夢や希望を与えてくれる蕾。見せていただいてとても嬉しい感謝の日になりました。
これからもよろしくお願いします。




ローズサポート ~お庭訪問 ~ (2) (お庭B)

2012年12月05日 | ローズサポート
12月3日 あるお庭に、バラのお手入れのサポートに伺いました。

まずは、すっかり葉を落としているこの鉢から。どの枝もよく伸びていました。
品種はわかりません。でもよく見ると。枝の太さは太いものでも直径が5~6mm
というところです。まずは、ミニバラがとてもよく成長していたのではないかと思いました。



全体の長さの3分の一程度まで、切ります。さらに、枯れている枝や、細い脇に出ている枝は、
全部切り取ってもらいました。



    

主になる枝を4~5本残しました。お話を聞くと、この鉢は、まだ今年の春に植えたばかりとのことでしたので
植え替えせずに、3か所穴を開けて肥料をいれることにしました。

まず、表面に落ちている枯葉や小さな雑草は丁寧に取り除きます。そこに3か所、穴を明けます。
鉢の半分以下の深さまで、細いスコップで穴を空けます。この時なるべくそっと行い、根をできるだけ傷つけない
ようにしたいものです。

そこにバラの肥料を入れることにしました。


この購入された肥料の場合、6号鉢で10グラムとのこと。 鉢はもう少し小さいので、加減することにしました。

 

そして土を戻して、上からしっかり押さえます。



もう一方の鉢も同じように3か所に穴を開け、肥料を適量入れ、土を戻ししっかり押さえました。
 

最後に水をたっぷりやれば、終了です。

次は、花壇のバラの手入れです。等間隔に、植えられています。
    


1)病気の葉や、枯れた枝を取り除く。
2)葉をすっかり落しているものは、剪定する。
ことをお勧めしました。
  

花の蕾が付いている枝は、2分の1の枝の長さのところで切りました。
花の枝はせっかくなので、花瓶に入れ、家の中で咲かせてもらうことにしました。

  


枯れてる枝は、その付け根から切り取ります。


右端のピンクの綺麗な花が咲いている大きな木バラは、沢山葉も花もつけていましたので、
これも終わった花や、枯れた枝などを切り、手前の枝は、全体の2分の一の高さにして、奥側は、
まだこれから花も咲くのでそのままにしました。ただし奥側も花が終わったら全体の長さの2分の一を
目安に奥の枝は前の枝より高くなるように後日剪定してもらいます。
(来年、新枝が伸びて、光のあたるのを考慮して、前を低く、後ろを高くするためです。)

  

 

次は、別の壁面にある、つるバラのロイヤルサンセットです。オレンジ色の美しい花が咲くこのバラ。
写真で、咲いた様子を見せてもらったことがありました。つるは、意外と細く、
柔らかい枝で、直立していたのを、差し込み式の鉄製の柵を左前の方に刺しなおして、
そこに、S字状になるように誘引をしました。

  

枝を誘引するときは、枝に無理のない状態にします。地面になるべく水平になるように誘引し、、さらにS字状に
曲げられる場合は曲げて、止めつけます。その時、柵に麻紐や、結索用の中心に柔らかい針金の入ったもので、
枝に巻き、8の字状にねじってから、柵に巻き付けて止めます。数か所止めておきます。

枝を地面に対して、平行に倒すと、枝に芽が沢山付き、さらにS字状にすると、高さも出て、
沢山の花芽が期待できるからです。真っ直ぐ上向きのままだと、先端の芽が伸びるという
頂芽優勢の法則があるため、特につるバラや、しなやかなシュラブローズなどは、枝の
先端を冬季に下に向けておくのが沢山芽をつけることにもなります。

地面に穴を掘って、肥料と、腐葉土を入れることにしました。後ろにゴールドクレストなどの
大きな木があるため、バラの根元から20cmくらいの全面に20cmくらいの深さに
細長く掘って入れることにしました。
 
  



肥料と腐葉土を混ぜ合わせ、土を埋め戻して固め、水をやりました。

手前の通路の花壇のほうは、もう少し寒くなってから、根が休眠するのを待って、
腐葉土と肥料を20~30cm掘って、入れてもらうようにお願いしました。

最後に、ドクダミなどが夏場に沢山生えるそうなので、ドクダミは出来るだけ根っこから
取り去り、バラの病気の葉っぱなどをできる限り取り除きました。

今年 夏前に初めてお伺いしたとき、バラがあまり伸びないということを聞いていました。
今回、写真右端の、ハイブリットティーローズだけは、経年変化もあり、大きく育っているようでしたが、
他のバラの背が低いようでした。夏場、大変ドクダミが生えるということでしたので、目についたドクダミは
出来るだけ根っこから切り取りました。ドクダミの生えるところは湿り気の多い 日陰のようですが、
日当たりはよさそうなので、当てはまらないような気もします。次回、肥料と腐葉土を施肥していただくときに
「苦土石灰」を一緒に混ぜてやれば、土壌改良につながるかもしれません。ぜひお試しいただけたらと思います。

これでまた、来年の春を待つ楽しみが増えました。嬉しいひとときを本当にありがとうございました。
(ご依頼者の了解のもとに記載させていただきました。なお作業自体はご本人にしていただきました。)



尚、2番目に、ローズサポートでお伺いしたこの庭を 「ローズサポート~お庭B」 と今後表記させていただきます。
(2013年12月追記)



バラ育てのお手伝い ローズサポート (1) 初回(お庭A)

2012年11月23日 | ローズサポート

最初は、2本のバラから始め、次の年は、3本、また5本と毎年カタログから咲かせたいバラを
選んでは、購入し続け、16年が経ちました。今では、車1台分のスペースに50鉢ほどのバラ
を育てています。

この内13年間、勤めてもいたので、毎日は朝の水やりだけ。あとの手入れは、週末ガーデナーで、
育て方の本を買っては、試行錯誤のバラ育てが続きました。

始めは、子育てもあり、農薬を使わずに育てたかったこと。あまりトゲのないものを選びたいこと。
コンパクトに育つもの。四季咲きのもの。色々な種類、花形を育ててみたかったのです。

そして、すぐに辿りついたのが、イングリッシュローズでした。四季咲きのものがほとんどであること。
しなやかな樹形をしていること。花型がオールドローズの咲き方によく似ていること。香りがいろいろ
あり、形、色、香りが私の望みにぴったりだったのです。

虫は、毒のある毛虫以外は、手で取り、毛虫は、割りばしでとるなどし、とにかく、葉の裏などもよく
見るようにしました。やっぱりバラも、早期発見です。病気の葉もいち早く見つけて取るようにしています。

残念ながら、枯らしてしまうこともあります。早春に芽吹き、5月から咲き始め、夏を休み、また秋にも
返り咲く。そして、冬に剪定して休眠する。その繰り返しです。つまり1年ごとにまた、古い枝から
新しい枝が出て、美しい花が咲く。毎年、一からのスタートなのです。

先日、剪定の仕方を尋ねられましたので、あるお庭を訪問しました。そこには、イングリッシュローズや、
つるバラが地植えされていて、のびのび育っていました。

そこで、ご自分で剪定していただきました。その方がどこで切るかも、感覚もつかみやすいと思われたからです。
まず、枯れている枝はすべて取り去ります。(手袋は必ずして、怪我をしないようにします。)

まだ葉もあり、花も蕾もあるものはそのままにして、12月に花が終わったら、切るところに
マジックで線を書き込みました。

  

冬に木立性のものは、
樹形の半分くらいまで切り戻すこと。中心の枝を高く、周りの枝は、それより低く、山形に剪定すること。
爪楊枝くらいの細い枝を全部取り払うこと。
 

トレリスがあって、這わすことが出来るので、半つる性の、しなだれるような樹形のシュラブのものは、
中心を高く、横の枝はつるばらのように、できるだけ地面に平行になるように誘引してもらうように
しました。
 

大きなつるばらは、勢いがすごく、枝も密になっていたので、込み入った細い枝は切り取り、等間隔に
間引きながら、基本の太い枝を横に這わせることに整えることをお勧めしました。



そして、来年の1月の半ばから2月の上旬までに、根元の中心から2~30cm離れたところに穴を掘り、
25~30cmくらいのところにバラの元肥や有機物をやります。

これで、来年また美しい花が咲いてくれるのがとても楽しみな冬になりました。
(写真は、ご依頼者の了解を得て、載せさせていただきました。)

尚、ローズサポートで最初に行ったこの庭を今後、「ローズサポート~お庭A」と表示させていただきます。
(2013年12月追記)


ローズサポートとは、初めてバラを育ててみたい方や、バラを育ててはいるけれど、剪定の仕方などを知りたい方など
バラ栽培のお手伝いのことで、バラの植え付けから、開花まで、さらに次の剪定まで一年を通して、ご希望に応じて
出来る範囲で、直接お庭にお伺いしたり、メールでやり取りをしたりして、サポートさせていただくことです。


私は、バラを育てることによって支えられてきました。人生もバラを育てることによって彩られてきました。
バラは、1輪の花を咲かせてくれるだけではなくて、創造する喜びを与えてくれます。

私を幸せにしてくれたバラを、皆さんに育てる喜びを伝えたいと思っています。一人でも多くの方が
バラを育てることによって幸せになっていただけたら、私にとってこの上ない喜びです。

「バラが好き」「バラや草花のある毎日」を一鉢からでもご一緒に分かち合えたら幸せです。

今秋、アンの庭で最後に咲いているのは、フランス デルバール社のバラ「レイモン ブラン」です。