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ロリータファッション・青木美沙子の独善的で偏向した価値観は常識やモラルの破壊と経済効果が目的

2023-03-02 21:04:09 | 安倍政治

 2020年1月16日の朝日新聞記事「オピニオン&フォーラム」『はみだす力 下』で、ロリータファッション協会会長である青木美沙子が述べている言葉からうかがえる彼女の価値観に呆れてしまった。そして、安倍自公政権はこれまでこのような種類の人々から支持され党勢を拡大維持してきた政権である事が分かった。

 彼女の価値観が非常に偏向独善的な価値観を持っている事は、彼女が述べている言葉の端々からうかがえる。それは彼女とは異なる価値観を有すると見なす他者に対して、実は彼女自身が独善的であり偏向した価値観を有しているため物事を誤って自分に都合よく理解しているのを自覚していないだけなのであるが、彼女を批判する他者に対して否定的な批判非難をする事だけに終始しているところに表れている。その姿勢はまた、彼女とは異なった価値観を有する他者(人の数だけ価値観は多様)を尊重し理解する事によって共生しようという意思も有していない事も示している。人はすべて対等であるから、お互いに尊重し合って生きていく努力をすべきであるという姿勢を持たねばならないものである。しかし、それを彼女は認めていない。

 彼女の言葉はたとえば、「(ロリータファッションを身につけて)好きな格好をしたいだけなのに、自分たちの『普通』を大事にする人たちが気軽に否定してくる」と述べているが、これは独善的で偏向した主観的な受け止め方である。また、「日本の男性は(ロリータファッションを身につけないように)デートする女の子にも強いるのは相手を自立した人間として見ていない証拠です」と述べているが、「日本の男性」は個々に価値観に違いがあるにもかかわらずそれに触れず、「ひとからげ」にして決めつけている事も問題であるが、それは「強いている」のではなく「価値観の違いの表れ」であると理解せず、「強いている」と偏向した受け止め方をし独善的に決めつけているだけであるそしてさらに彼女はその理解を飛躍させて、その事は「自立した人間として見ていない証拠」「『みんなと一緒が良い事』という空気が日本社会の色んな事につながっています」と説得力の乏しい短絡的な論理を展開している。また、「昔付き合っていた彼氏に、その格好だと家族に紹介できないと言われた」と述べているが、これも「価値観の違いの表れ」であると理解せず、彼女の主観的で偏向した独善的な理解をしているのであり、人間の価値観は人それぞれで異なり多様であるという現実を前提としない理解をしているのである。この独善的で偏向した価値観を自覚しない彼女は挙句の果てに、「何かあると、先ずは自分たちと違うなと思う人をやり玉にあげる。国会ですらそうなんだ」と決めつけた理解を述べ、「他人のスタイルを全否定する前に、ちょっと立ち止まって学んだり、理解しようとしたりする姿勢を持ってほしい」などと独善的な説教口調で述べているがこれは自身の価値観を顧みない傲慢そのものでしかない。このような受け止め方や理解や主張しかできない原因は、先に書いたように彼女が自身と異なった価値観を否定し認めない、独善的で偏向した価値観によって物事を理解しようとするために生じているものに過ぎないのである。

 また、彼女は安倍自公政権にとって、ロリータファッションという新しいファッション分野の創出とその流行の拡大という使命を担なってもらう看板娘なのである。彼女は今日の日本の社会常識やモラルを破壊し、ロリータファッションの受け入れ人口を拡大する役割を最前線で担っているのである。安倍自公政権は、彼女も承知の上だが、彼女を利用して、ロリータファッションという新しいファッション分野を創出し需要を拡大させ経済成長につなげようという意図のもとに彼女を支援しているのである。

 彼女は『桜を見る会』に参加していたと前置きし、述べている。「私は外務省から『カワイイ大使』を委嘱されて、日本発祥のロリータ文化を世界に発信してきました。こうした文化は市場を生み、経済効果もある事は、少し調べれば分かる」と。そして、『桜を見る会』に関する国会での野党の追及において「ロリータファッションの講師の方がいる」と指摘された事について、「なんでこんな人が呼ばれているんだ、と言わんばかりの言い方にびっくりしました」と述べ、主権者国民が『桜を見る会』の問題を極めて重要視している事を彼女がまったく理解していない事を露わにしているのであるが、これこそ彼女が独善的で偏向した価値観を有している事を証明している。

 最後に、安倍自公政権の政治責任について問わなければならない。それは外務省が彼女を『カワイイ大使』に委嘱している事であるが、野党はもちろん主権者国民はこのような委嘱を看過せず、廃止させるべきである。なぜなら、安倍自公政権外務省が手前勝手な都合で「ロリータファッションはかわいい」と定義しているからである。これは一見何でもない事のように思えるが、政府が「ファッション」において、ある特定のファッションを『カワイイ』と決め、お金も含め支援している事自体に問題が存在するのである。

(2020年1月20日投稿)

 

 

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