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泣きの下山 〜 蝶ヶ岳 ー 常念岳 ー 前常念岳 縦走 〜

2018-08-08 10:56:29 |  山歩き
8月 4日(土)

今日から、二泊三日で、蝶ヶ岳〜常念岳〜前常念岳を縦走する。
蝶ヶ岳?常念岳?聞いた事はあるけど、ピンと来ない。まだ、山ド素人の私。
でも、北アルプス南部にある、この縦走路から見る穂高連峰〜槍ヶ岳の山並みが絶景だという。


〜ルート〜
二泊三日で二等辺三角形のように歩く。1日目は、青い矢印。二等辺三角形の底辺を歩く。



朝5時、我が家に集合・出発


登山口近くの三股駐車場までの道は落石のため、途中から通行止め。

8:00三股駐車場の下の「森の広場 駐車場」の、さらに下にある「まゆみ池 臨時駐車場」へ。標高1200m。
ここもすでに満車で路肩駐車する。土曜日だから、沢山の山人が押しかけている。



舗装路を歩く事10分。

途中、登山届けを出す。会長が、コンパスで登山届けを出しているが、書くように言われる。なんでや?



また舗装路を歩くこと20分。三股駐車場。



三股登山指導所。トイレあり。



ルート確認



三股登山口



8:55 蝶ヶ岳登山口。明後日は、右手の常念岳から下山する。



吊り橋を渡って、山へ入る。



はじめは緩やかな上り。



木段が始まる。



9:10「力水」で、力をもらう。



木段は、続く。ここの木段には、全て番号がふってある。




9:20 名所「ゴジラみたいな木」ここで休憩。



私も記念に、石の歯を1本 差し込んでみる。
と❗️ゴジさんに、ギョロリと睨まれる🦖



山人に愛されるゴジさん。
誰が飾ったか、ハート型の石のブローチも付けているョ


「ゴジさんバッジ」が蝶ヶ岳ヒュッテで売っていると、mareから事前情報有り。売り切れてないといいな。


10:40 「まめうち平」


広場のようになっていて、休憩するのにちょうどいい。
ここは、標高2000m。距離にして、やっと半分来た。


今日も、とても暑い山歩きとなっている。暑さとの闘いだった赤岳山行を思い出す。
まめうち平までに異常なほどの汗をかいている。会長が汗拭きタオルを絞ると、雑巾を絞ったように汗が滴り落ちた💦






サンカヨウの実。まるでブルーベリーのよう。


後で調べたら、甘くて美味しいそうだ。食べておけば良かった(^-^;)


11:45 明日登る、常念岳が姿を現わす。



12:05 八十段目の木段を登り切った所で、



お昼ご飯🍙


キュウリに粗塩が、最高に美味い😋


12:25 再び歩き始める。ここからは、木段は無く、岩場が続く。



梯子



悪路注意⚠️



文字通りの悪路



13:15 最終ベンチ




標高2000mを過ぎた辺りから、Hさんに高山病の症状が出ていたので、会長がHさんをフォローし、残りの女性3人で先に蝶ヶ岳ヒュッテにチェックインする事になる。



絞り模様のハクサンフウロ



ウサギギク



シナノオトギリ



13:55 稜線に出る。



お花畑が広がる。



クルマユリ



キヌガサソウ



展望が開けてくる。



稜線に出ると、いろんなルートから山人が集まり、なかなか前に進めない。


あのトンガリは?



14:00 蝶ヶ岳ヒュッテ 着





チェックイン



少し待つように言われる。なかなか名前を呼ばれない…。ク◯ツー様、ご優先の様で…。部屋番号を教えてくれれば自分たちで行くのに。

待っている間に、「ゴジさんバッジ」購入🦖



領収書と食券にもゴジさん🦖



20分後、やっと案内される。6人スペースに5人。土曜日なのに、これはラッキー❣️



ザックを置いて、山頂へ向かう。会長とHさんとは、蝶ヶ岳山頂で待ち合わせる事になっている。



14:30 蝶ヶ岳山頂


どうして、標柱を北アルプスが背景になる様に立てないのか不思議…。


北アルプスを背景に、もう一枚📸



山頂は、広いまぁるい台地のように開けていて、強風の名所だとか。今日は、風はない。

春の残雪が、蝶のような形で現れるので、「蝶ヶ岳」と、名付けられたそうだ。



山頂からの眺望〜

大キレットと、本谷カール



テント場と、ヒュッテと、その奥に「瞑想の丘」



ヤリ




ヒュッテに戻り、外で眺望を楽しみながら祝杯を挙げる🍻


2杯目は、もう生ビール売り切れ
缶ビールで、ヤリに乾杯🍺




〜ここで、蝶ヶ岳ヒュッテをご案内〜

「更衣室」明るくて清潔で使いやすい。



「バイオトイレ」室内にあるので便利🚾
19:00〜翌朝5:00まで利用可能。



「談話室と乾燥室」沢山のハンガーがあるのが助かる。





そろそろ夕食の準備ができた様で🍚



17:30 夕食




夕食後、「瞑想の丘」で、日の入りを待つ山人たち。



大キレットに、夕日が沈む。



山が……



燃える🔥



7時過ぎ、月が上がってこないうちに、星を見に行く🌟
北斗七星、さそり座、そして天の川がきれいに見える💫まさに満天の星空
残念ながらスマホでは、写真は無理

この広い夜空いっぱい咲く星を、ひとつ残らずあなたにあげる

誰に?(笑)



9時の消灯まで、タマちゃんと談話室で談笑。

9時消灯。おやすみなさい😴って、眠れるか?



翌5日(日)

4:00 起床。


快晴☀️



蝶ヶ岳ヒュッテに朝が来た。



5:00朝食





サヨナラ、蝶ヶ岳、蝶ヶ岳ヒュッテ



改めて雲ひとつない穂高連峰〜ヤリをしみじみと眺める。
山の会のメンバーは、私以外、みんなこの山並みを制覇している。
私が行ったのは、焼岳と、涸沢カールと、燕岳だけだ



5:50 常念岳へ向けて出発



雷鳥の親子と出会う。子どもが三羽



6:15横尾への分岐



目の前に、蝶槍と、その奥に常念岳



トウヤクリンドウ



6:30 蝶槍の、


TOP



蝶槍を下る。大天井岳の奥に野口五郎岳が見える。



蝶槍を振り返る。ちょこんと可愛い蝶槍🦋




7:30 お花畑。この辺りは、ニッコウキスゲの群生地。すでに枯れて種が付いていた。





樹林帯に入ると、親子クマ出没情報🐻


オコジョには会いたいけれど、クマさんには会いたくない。クマさん、出ないでネ(ᵔᴥᵔ)


常念岳が近くなると、



岩陵帯が始まる。



ハイマツの間に、花



ダイナミックな北アルプスをバックに、ひと息入れる。



常念岳 山頂までは、3つのピークを超えて行く。



下る。



登る。



いよいよ最後の登り。



来た道を振り返る。蝶ヶ岳がずいぶん遠くなった。やっぱり蝶槍のトンガリが可愛い



大きな岩を三点確保で、よじ登る。



傍らのヤリに励まされながら登る。




と❗️最後の登りでは、な〜い‼️
山頂は、このひとつ先
こういう事、あるよね…。ニセピーク…。



でも〜

南岳〜中岳〜大喰岳〜槍岳の3000m級の山々の勇姿⛰



穂高連峰

奥穂高岳は、前穂高、涸沢岳、北穂高を従えて、威風堂々‼️貫禄のある山容だ。


大パノラマが、パワーをくれる💪






標高を上げると山裾が見え、山並みが、ますますダイナミックに迫ってくる。



今度こそ山頂直下。また、来た道を、しみじみと振り返る。大きな岩を、いくつもやり過ごして、やっと辿り着いた。




10:20 常念岳 山頂

標高2857m。日本百名山⛰
「常に念じている僧のいる山」という意味で麓の人びとが「常念岳」と名付けたそうだ。




集合写真は、祠の前で📸



展望指示盤。可愛い鐘が付いていたが鳴らなかった。



ヤリを見ながら、お弁当タイム🍙



ここで、計画変更を検討する。

まだ、11時前。日は長いから、ゆっくり下山しても16時には登山口に着ける。

天気予報では、明日は、9時に☂️マーク。今日の天気はこの上なく良い☀️
雨の岩場を下るより、今日、下山した方が賢明かも。

山小屋に泊まるより、下山して温泉に入って美味しい物を食べたい。

全員一致で、このまま下山する事になる。

でも、これから標高差1600mを下るんだ



11:00 下山開始。



バイバイ、ヤリ



チングルマの綿毛



前常念岳へ向かう。



11:45 常念岳を振り返る。ダイナミックな眺望をありがとう



蝶槍から、常念岳へのアプローチの長さが見てとれる。



12:00 前常念岳「一等三角点百名山」だそうな。




石室。歴史ある避難小屋が、岩に埋もれるように建っている。



さぁ、ここから、急降下のガレ場のコースタイムは、樹林帯に入るまで2時間だ💦




果てしなく続く岩陵帯を、ペイントを探しながら下って行く。



気の抜けない下りに、空を見上げる鳥のような岩を見つける。
思わずクスッと笑う



13:05 アルミの梯子があり、ここから樹林帯に入る。あれ?1時間で下った?
樹林帯に入ると、とたんに暑くなる。



岩陵帯が終わると今度は、木の根との格闘だ❗️
特に木の根の段差が多くて、私の短い脚は苦戦する。



複雑な木の根に気は抜けない。
なんてルートだっ!

こまめに水分補給、塩分補給をして下る。
もう、みんな無口だ…。

「何か、楽しい話をしましょーよー!」と、話しかけても、反応なし…

仕方ないから、「エイエイオー❣️」と、叫んだ‼️(笑)



15:30 やっと普通の山道となり、迂回路 分岐。


迂回路?迂回路があるの?と、少し道を覗き込んだが、人の踏み跡は無く荒れていて廃道のようだ。


木の根がはびこる樹林帯を2時間半かけて下って来た。もう、私の脚はヘロヘロ〜


沢の音が近くなり、左手下に、沢だ‼️

この沢の音は、1000mほど上まで届いていた。

思わず沢に駆け寄り、顔を洗う。顔は塩でザラザラ💦
私の水は、あとひとくちしか残っていなかった💦
水は、常念小屋で買うつもりだったから、1.5ℓしか持っていなかった💧

ペットボトルに水を入れて、ゴクゴク飲んだ。ピロリ菌なんて、どーでもいい❗️延命水だ


冷たい沢水に、身体が生き返る



沢から少し下ると、こんな注意書きが…。


ですよね〜。

昭文社の地図には、こんな事、書いてありませんよ。
でも、このルートの紹介も無かったナ(苦笑)


15:55 無事下山


二等辺三角形の2辺を、1日で歩いたョ △



16:00 三股登山口。皆さん、おつかれ様でした



いつもの事ながら、会長が車を取りに行ってくれる。ありがとうございます。行き帰りの運転もしてくれるのに m(_ _)m

私たちは、登山届けを出したテントの中でひと休み



帰りの立ち寄り湯は、「ほりでーゆ」550円なり。



併設のレストランで、全員 とんかつ定食をオーダー🐷

高山病で、食欲のなかったHさんも完食👌




22時 無事、我が家に帰宅🏡

皆さん、自宅まで気をつけてお帰り下さい。家に着くまでが遠足ですから(笑)


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜🍀

今回の山行は、二泊三日のところ、一泊二日に変更したので、正直、今日の10時間(休憩を含む)の山行は辛かった💦

蝶ヶ岳ヒュッテから4時間半かけて常念岳へ登り、5時間かけて標高差1600mの前常念岳ルートを下った。

特に下りが苦手な私は、泣きが入った
急な下りに足の指先に体重がかかり、ジンジンしてきた。ただただ下を向いて足場を探し、無意識に足を前へ出しているという感じだった。

歩いていれば着く……その思いだけだった。

北岳へ行った時の、大門沢下降点からの下りより、キツかった。あの時は、山道だったが、今回は、岩陵帯と木の根の急降下と暑さに、体力と気力を使い果たした。

二度と歩かないだろう、このルート
誰にも勧めないだろう、このルート

けれど、歩き切ることができて、またひとつ自信を付けた山行となった👍


会長いわく〜
北アルプス主峰の脇役かもしれない今回の蝶ヶ岳〜常念岳山稜線。
まさに北アの主役達を見事に見せてくれた。
『蝶ー常念を歩かずして北アを語るな』



頑張ったね、私の脚❣️よく歩いたョ❣️
北アルプスの絶景を、心に刻んだね



(常念岳で、百名山は、20座目となりました。)

⛰ おしまい ⛰














コメント (6)
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