先週末の球磨川の氾濫に続き、今週に入って北上した梅雨前線の影響により、筑後川が氾濫…
福岡県・熊本県・大分県のそれぞれの県境の地域を中心に甚大な被害が出ています。
ココは毎年、この時期に梅雨前線が停滞し、線状降水帯を形成する地域で、毎年のように?河が溢れて浸水している地域です。
久留米市にお住まいの方々は、「またいつもの如く…」なんて当たり前の?感覚になっているようですが、今回は浸水の度合いがいつもより大きかったようです。
今や九州全体に被害が広がりつつあります。
そんな中、元陸上自衛官として現役時代の思考や行動が少しでもお役に立てば…と思い、ココでシェアさせて頂きます。
【最悪を想定して行動する】
今回は、特にコロナ禍での災害…
というコトで、高齢者の中には指定避難所に避難するコトを躊躇された方もおられると思います。
避難先でも密にならないよう、人との距離をとって…常にマスクは勿論、手指を消毒して…
と、今までに無い配慮が必要になってきます。
コロナと水害のダブルパンチ…
もし、ココで被災地を震源とする地震が発生したら…どうしますか?
考えただけで恐ろしい、ゾッとする?
でも、考えるのです。
最悪を想定して行動する…
発生してからでは遅いのです。
平時から、ダブルパンチ、トリプルパンチ…に見舞われた時のコトを想定して、可能な行動、対応策をあぶり出していくのです👍
想像力を働かせて…
そうするコトによって、ナニが必要でナニが不要か?
それがわかってくると思います👍
【マニュアルは必要👍でも、頼りすぎてもイケナイ】
そうしてあぶり出した対応策を一表化すれば立派なマニュアルになります。
でも、ココで大事なのは…
マニュアルに頼りすぎてもイケナイ、というコトです。
頼りすぎるとアタマと心が膠着(こうちゃく)して、イザ、それと違う状況が目の前で展開された時、身動きが取れなくなってしまいます。
じゃあ、最初からマニュアルなんて要らないじゃん!
ナンテ乱暴なコトを言わないで下さいね。
そもそもマニュアルが無ければ全く動けません。おそらく🤪
コレはウルトラマラソンランナーならわかるかもしれません。
大会で配布された地図に頼りすぎて道を間違えた?なんてコトはありませんか?
道標となる地図を見ながら、目の前に展開されたポイントと照合していく…そういうちょっとした確認作業が必要です👍
【正しい情報を入手する】
情報弱者…なんてコトバがありますが…
身の危険が迫っている時、正しい配信元から正しい情報をリアルタイムで入手する、というのは非常に大切です。
今回の豪雨による被害を例に言えば、住んでいる地域の河川が、どのような状況にあって、今後、天候の推移と共に河川の水位がどう影響してくるのか?
それを知るコトは、避難する必要性の有無、避難するタイミングを図る上でのキーポイントとなります。
では、何処からどのようにして入手するのか?
信頼出来るのは気象庁のホームページです。
その中の「洪水」をクリックすると近くの河川の状況の推移がわかります。
今後の現在地の天気、特に雨の降り方と併せて見ると河川の水位が増すのか?小康状態になるのか?ある程度の予測はつきます。
次に国土交通省のホームページです。
国土交通省、と聞くと道路のイメージがありますが、河川を管理するのも国土交通省の仕事です。
各河川には河川事務所が置かれ、各ポイントに置かれたライブカメラで水位の状況を監視しています。
同じ河川の水系でも、地形によって浸水の可能性の有無が違ってきます。
小さな河川と河川が合流する所、なおかつ低い土地は浸水の危険性が大です。
一昨年の豪雨では、飯塚市内の用水路のような小さな河が氾濫して国道沿いの家が浸水しました。
【避難のタイミングと避難先】
雨が降り出し、スマホの警報アラームがなって不安で仕方がない…
ただ不安になるのではなく、正しい配信元から正しい情報を入手して、それぞれの情報を照らし合わせるコトが大事です。
そして問題は避難のタイミングと避難先です。
そもそも避難の必要性はあるのか?
何処に非難するのか?
通常、自治体が予め避難場所を指定し、必要に応じて「避難準備」「避難勧告」「避難指示」を出します。
それぞれの意味については、昨日のブログに書きました。
避難準備は、避難の為の準備ではありません。
避難の為の準備は、常日頃から👍
避難準備とは、高齢者や避難に時間を要する人から順に避難を開始して下さい、というコトです。
わかりにくい?用語ですが…
自治体の防災無線を通じて「避難…」というコトを耳にしたら、避難する必要が生じたと理解して下さい。
2年前のちょうどこの時期、わが飯塚市でも市長自ら防災無線を通じて市民に避難と避難場所と命を守る行動を取るようお願いされていました。
お願い🙏?
そう、お願い…なんです。
最終的に行動を取るのは市民ですから…
何処に非難するのか?
コロナの影響で、指定避難所への避難を憂慮して、学校のグランドに駐車して車中避難を図る人の姿もあったようです。
国は避難先として、従来の学校や公共施設等の広域避難場所に加えて、親類宅やホテルを挙げています。
コロナ前と違って、避難も分散型が導入されつつあります。
ちょっとビックリしたのは…自宅避難?
ソレって避難なの??
まあ、2階に避難した…というコトで自宅避難なのでしょうか?
【日頃から身辺整理を怠らない】
自衛隊生活では、各人に与えられたロッカーの中に支給された制服や装備品を配置します。
配置します…収納ではなく配置する、というのは、被覆や装備品の一つ一つに置かれる場所が指定されているからです。
制服で言うなら、一番右に雨衣、制服の上位、ワイシャツとネクタイ…
上の棚には右から飯ごう、水筒…←もう順番忘れてしまったけど…(笑)
というように。
なぜか?
有事の際、暗闇でも間違いなく行動できるように。
コレは、私達の日頃の生活にも適用出来ると思います👍
普段から、必要なモノは定位置を決めておく。そうするコトによって、探す時間や手間が省けます。
そしてナニより…
災害等が発生した時、いち早く行動出来るし、万一、停電になっても…
何処にナニがあるか?把握しておけば問題は無いと思います。
今はスマホがあるから、真夜中に寝ている時に突然、災害に見舞われても手元や足元を照らすコトは出来ますが…
避難…要するに逃げるワケですから、命の次に大切なモノ、今後生きていくのに欠かせないモノ…
必要最低限のモノ…
もちろん、これらは災害に見舞われてから、えーっと、ナニを持ち出そうか?
ナンテ考えている場合ではありません。
やはり、日頃から身辺整理をして、持ち物は出来るだけコンパクトにしておくコトをオススメします👍
【最終的に自分の身は自分で護る】
自衛隊では戦闘訓練というのがあって、班長は数名の班員を引き連れてほふく前進で敵方へ進みます。
その際、班長は班員一人一人の位置を掌握し、次に進むべきポイントを指示します。
今でこそ、各人に小型の無線が与えられ、ソレを通じての指示となるのですが、私が体験した訓練では「班長〜1番到着」「1番、了解👍」等と悠長な?やり取りをしていました。
こうして、まるで将棋の駒を一つ一つ進めて行くが如く、班長は班員一人一人に指示するのです。
すると、どうなるか?
というと…
指示を待つ…
という姿勢が身についてしまいます。
班長から指示をされないと動けない。
班長〜、次は何処へ行けばイイですか?
早く指示して下さい。
コレでは敵に見つかって殺されてしまいます。
自分は何処へ行けばイイか?
ソレは自分で周りの状況を見て、判断して自分で決めなければなりません。
同じようなコトが、災害が発生した時にも言えるのです。
首長、私はいつ避難すればイイですか?
何処に避難したらイイですか?
早く指示して下さい…
何万、何十万という数の市民を抱える首長は、住民一人一人の避難先や避難のタイミングまでは指示出来ません。
最終的に自分の身は自分で護る…
そして、自分より体力的に弱い人、困っている人がいたら助けてあげて下さい。
福岡県・熊本県・大分県のそれぞれの県境の地域を中心に甚大な被害が出ています。
ココは毎年、この時期に梅雨前線が停滞し、線状降水帯を形成する地域で、毎年のように?河が溢れて浸水している地域です。
久留米市にお住まいの方々は、「またいつもの如く…」なんて当たり前の?感覚になっているようですが、今回は浸水の度合いがいつもより大きかったようです。
今や九州全体に被害が広がりつつあります。
そんな中、元陸上自衛官として現役時代の思考や行動が少しでもお役に立てば…と思い、ココでシェアさせて頂きます。
【最悪を想定して行動する】
今回は、特にコロナ禍での災害…
というコトで、高齢者の中には指定避難所に避難するコトを躊躇された方もおられると思います。
避難先でも密にならないよう、人との距離をとって…常にマスクは勿論、手指を消毒して…
と、今までに無い配慮が必要になってきます。
コロナと水害のダブルパンチ…
もし、ココで被災地を震源とする地震が発生したら…どうしますか?
考えただけで恐ろしい、ゾッとする?
でも、考えるのです。
最悪を想定して行動する…
発生してからでは遅いのです。
平時から、ダブルパンチ、トリプルパンチ…に見舞われた時のコトを想定して、可能な行動、対応策をあぶり出していくのです👍
想像力を働かせて…
そうするコトによって、ナニが必要でナニが不要か?
それがわかってくると思います👍
【マニュアルは必要👍でも、頼りすぎてもイケナイ】
そうしてあぶり出した対応策を一表化すれば立派なマニュアルになります。
でも、ココで大事なのは…
マニュアルに頼りすぎてもイケナイ、というコトです。
頼りすぎるとアタマと心が膠着(こうちゃく)して、イザ、それと違う状況が目の前で展開された時、身動きが取れなくなってしまいます。
じゃあ、最初からマニュアルなんて要らないじゃん!
ナンテ乱暴なコトを言わないで下さいね。
そもそもマニュアルが無ければ全く動けません。おそらく🤪
コレはウルトラマラソンランナーならわかるかもしれません。
大会で配布された地図に頼りすぎて道を間違えた?なんてコトはありませんか?
道標となる地図を見ながら、目の前に展開されたポイントと照合していく…そういうちょっとした確認作業が必要です👍
【正しい情報を入手する】
情報弱者…なんてコトバがありますが…
身の危険が迫っている時、正しい配信元から正しい情報をリアルタイムで入手する、というのは非常に大切です。
今回の豪雨による被害を例に言えば、住んでいる地域の河川が、どのような状況にあって、今後、天候の推移と共に河川の水位がどう影響してくるのか?
それを知るコトは、避難する必要性の有無、避難するタイミングを図る上でのキーポイントとなります。
では、何処からどのようにして入手するのか?
信頼出来るのは気象庁のホームページです。
その中の「洪水」をクリックすると近くの河川の状況の推移がわかります。
今後の現在地の天気、特に雨の降り方と併せて見ると河川の水位が増すのか?小康状態になるのか?ある程度の予測はつきます。
次に国土交通省のホームページです。
国土交通省、と聞くと道路のイメージがありますが、河川を管理するのも国土交通省の仕事です。
各河川には河川事務所が置かれ、各ポイントに置かれたライブカメラで水位の状況を監視しています。
同じ河川の水系でも、地形によって浸水の可能性の有無が違ってきます。
小さな河川と河川が合流する所、なおかつ低い土地は浸水の危険性が大です。
一昨年の豪雨では、飯塚市内の用水路のような小さな河が氾濫して国道沿いの家が浸水しました。
【避難のタイミングと避難先】
雨が降り出し、スマホの警報アラームがなって不安で仕方がない…
ただ不安になるのではなく、正しい配信元から正しい情報を入手して、それぞれの情報を照らし合わせるコトが大事です。
そして問題は避難のタイミングと避難先です。
そもそも避難の必要性はあるのか?
何処に非難するのか?
通常、自治体が予め避難場所を指定し、必要に応じて「避難準備」「避難勧告」「避難指示」を出します。
それぞれの意味については、昨日のブログに書きました。
避難準備は、避難の為の準備ではありません。
避難の為の準備は、常日頃から👍
避難準備とは、高齢者や避難に時間を要する人から順に避難を開始して下さい、というコトです。
わかりにくい?用語ですが…
自治体の防災無線を通じて「避難…」というコトを耳にしたら、避難する必要が生じたと理解して下さい。
2年前のちょうどこの時期、わが飯塚市でも市長自ら防災無線を通じて市民に避難と避難場所と命を守る行動を取るようお願いされていました。
お願い🙏?
そう、お願い…なんです。
最終的に行動を取るのは市民ですから…
何処に非難するのか?
コロナの影響で、指定避難所への避難を憂慮して、学校のグランドに駐車して車中避難を図る人の姿もあったようです。
国は避難先として、従来の学校や公共施設等の広域避難場所に加えて、親類宅やホテルを挙げています。
コロナ前と違って、避難も分散型が導入されつつあります。
ちょっとビックリしたのは…自宅避難?
ソレって避難なの??
まあ、2階に避難した…というコトで自宅避難なのでしょうか?
【日頃から身辺整理を怠らない】
自衛隊生活では、各人に与えられたロッカーの中に支給された制服や装備品を配置します。
配置します…収納ではなく配置する、というのは、被覆や装備品の一つ一つに置かれる場所が指定されているからです。
制服で言うなら、一番右に雨衣、制服の上位、ワイシャツとネクタイ…
上の棚には右から飯ごう、水筒…←もう順番忘れてしまったけど…(笑)
というように。
なぜか?
有事の際、暗闇でも間違いなく行動できるように。
コレは、私達の日頃の生活にも適用出来ると思います👍
普段から、必要なモノは定位置を決めておく。そうするコトによって、探す時間や手間が省けます。
そしてナニより…
災害等が発生した時、いち早く行動出来るし、万一、停電になっても…
何処にナニがあるか?把握しておけば問題は無いと思います。
今はスマホがあるから、真夜中に寝ている時に突然、災害に見舞われても手元や足元を照らすコトは出来ますが…
避難…要するに逃げるワケですから、命の次に大切なモノ、今後生きていくのに欠かせないモノ…
必要最低限のモノ…
もちろん、これらは災害に見舞われてから、えーっと、ナニを持ち出そうか?
ナンテ考えている場合ではありません。
やはり、日頃から身辺整理をして、持ち物は出来るだけコンパクトにしておくコトをオススメします👍
【最終的に自分の身は自分で護る】
自衛隊では戦闘訓練というのがあって、班長は数名の班員を引き連れてほふく前進で敵方へ進みます。
その際、班長は班員一人一人の位置を掌握し、次に進むべきポイントを指示します。
今でこそ、各人に小型の無線が与えられ、ソレを通じての指示となるのですが、私が体験した訓練では「班長〜1番到着」「1番、了解👍」等と悠長な?やり取りをしていました。
こうして、まるで将棋の駒を一つ一つ進めて行くが如く、班長は班員一人一人に指示するのです。
すると、どうなるか?
というと…
指示を待つ…
という姿勢が身についてしまいます。
班長から指示をされないと動けない。
班長〜、次は何処へ行けばイイですか?
早く指示して下さい。
コレでは敵に見つかって殺されてしまいます。
自分は何処へ行けばイイか?
ソレは自分で周りの状況を見て、判断して自分で決めなければなりません。
同じようなコトが、災害が発生した時にも言えるのです。
首長、私はいつ避難すればイイですか?
何処に避難したらイイですか?
早く指示して下さい…
何万、何十万という数の市民を抱える首長は、住民一人一人の避難先や避難のタイミングまでは指示出来ません。
最終的に自分の身は自分で護る…
そして、自分より体力的に弱い人、困っている人がいたら助けてあげて下さい。