水面に浮かぶ泡の事を泡沫(うたかた)といいます。
「水面に浮かぶ 泡沫(うたかた)は
かつ消えかつ結びて
久しくとどまることなし」
(方丈記)
「思ひ河
絶えず流るる
水の泡の
うたがた人に
あわで消えめや」
(伊勢・平安時代の女流歌人)
あなたの行方が知れなくなって、とても心配していました。
という恋人からの手紙に返事をしました。
「絶えず流れる川の 泡のように、あなたに 会わ(泡にかけている )ないうちに、死んで しまいはいたしません。」
なんと素敵なやりとり でしょう。
新しい出会いの人と、水の泡とはなりませぬように祈願しています。