大町アルプスマラソン(ハーフ)

良くない兆候は、前日からあった。
土曜の朝、あがたの森へ楽器練習に行くので車を運転してたら、首から肩にかけて強い痛みがありました。
ほっといたら治るかなと思っていたけど、どんどん痛くなり、お昼に練習がおわって、クラフトピクニックで紙コップのチャイが飲めないくらい、首が動かなかった。
全く上を向けない。
芝生に座り、友人の子どもがつくった飛行機を飛ばすのさえ、見上げられなかった。
ので、飛行機が描く放物線を目だけで追う。
首はまったくまわせないので、肩をまわしたり、なんとかほぐそうとしたけど、痛みは増すばかり。

そして大町アルプスマラソン大会当日。
安曇野は濃い霧の朝でした。秋の晴天の日は、必ずこういう濃霧になるんだった、と思い出しました。霧のにおいがする。
痛い時や困った時に、まわりに言えない性分なので、ひたすら普通にしてたけど、痛くて仕方ないまま、自分で運転して大町へ。
会場で、ハーフとはいえ、さすがに棄権したほうがいいかも?と思い始めて、今回一緒にスタートする友人に、初めて症状を告げてみた。そしたら、
寝違えちゃったんすか?大丈夫すか?
と言われて、全然ちがうけどなんだかホッとして、スタートすることにした。

ところが、
スタートラインに立ったのが25分前くらい。
ゆるい大会なので、スタート時にブロック分けなんかしてない。
速いひとは勝手に前に陣取り、ゆっくりのひとは後ろの方へ。
スタート時ののどかさは、本当に良かった。
だけど、なーんかトイレ行きたいかも?と思い始めてしまい、ここでささっと行けばよかったのに、グズグズしてたらそのままスタート!
田んぼの中を走るので、途中にトイレどころかお店もないのはわかっていた。

東京マラソンの試走した時、ガイドさんが、
「不安要素は、ぜーんぶ取り払ってから、走ってくださいね」
と言ったのを思い出して、スタート後だけど競技場内のトイレに飛び込み、不安要素払拭。

スタート前は、自己ベストできるかな!?と思っていたけど、こうなってはあとは気持ちよく走るだけだな!
と、気持ちを切り替えて、いつもは車でしか走ったことのない道を、自分の脚で走りだした。

すばらしい晴天で、愛する北アルプスが至近距離にどかーーんと見える。心がふるえる。
最初の8kmの下り、先にスタートしていたフルマラソンのみなさんとすれ違った。
みなさんの厳しい表情から、折り返したあとの長ーーい地味なのぼりの過酷さが伝わってくる。

あまり飛ばさず、心地よいスピードで8kを折り返し、いよいよ長いのぼり。だけど、折り返したあとは、ずーっと爺ヶ岳、鹿島槍、ちょこっと白馬三山に向かって走る!
これがテンション上がらずにいられるだろうか?
みんなもくもくと走ってるけど、私はキャッホーーー!と叫びたいほど、気分爽快だった。

競技場付近まで戻り、そのあとも、懐かしい道を走る。
まだバイパスができる前は、そうそうこの神社の道を通って鹿島槍へスキーに行ったよね!と最近はもうめったに通らなくなっていた昔の道を、本当に久しぶりに通過。
うわー、たまらないコース。
でも長いのぼりが一番つらく感じた。17k付近。
不安だった首の痛みは、走ってる間はまったく感じなかったのは良かった。

そして2回目の折り返しをしてしまえば、今度はもうずーっと下り。ゴールまで楽ちん。
田んぼの中を、両手を広げて走りたくなる。
競技場が近くなるにつれて、応援も多くなり、また少し気合いが戻ってきました。
最後、トラックを走ってやっとタイムを確認。腕時計はここまでまったく見ませんでしたが、最後の直線で自己ベストを出していることに気がつきました。
おおぉ、トイレにも行ったのに(笑)

ゴール後、ペットボトルと大きなバスタオルをもらい、チップを外してもらうためベンチへ座ったら立てなくなってしまった。
最後のスパートが疲れた。
しばらく休んで、記録証をもらうとき、
6位入賞しているので、帰らずに、そのまま表彰式をお待ちください!と言われて唖然。

えっ、表彰?マジですか?
予期せず表彰式に出るので、母も娘たちもまったく遠くの入り口あたりにいる。
せっかくだから写真撮ってもらいたいけど無理かな?と思っていたら、あっさり娘たち登場。
場内アナウンスを母がちゃんと聞いていたようで、急いで来てくれました。
大好きなおおまぴょんと並んで表彰式♪賞状とりんごをもらいました。

ゴールのあとは、恒例のりんご、お漬物食べ放題♪本当においしいし、走ったあとのフルーツは嬉しい!
あたたかいきのこ汁、お豆腐もおいしい。
大町アルプスマラソンは、1番好きな大会に確定♪
コースも、景色も、りんごむいてくれるおばちゃんも、みーんな大好き♪

これで富山(フル)への気合いが入りました!
さあ、勝負をむかえる。
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終演♪


今年の演奏会が終わりました。
つらかった日々も、終わってみればすべて喜びの中にあります。

演奏会前、私たちなめら〜かについて、飲み会の雰囲気が「親戚の集まり」みたいだと言われたことがあると、中野さんが教えてくれました。
考えてみると、、なるほど、田舎の親戚の集まりみたいかも(笑)。

親戚の場合は、血のつながりがあるから、根底にあるものが似てくるとかわかるけど、それに似たような雰囲気を、私たちの場合は、長い時間が作り上げてきているんだなぁ。感慨深いです。
そしてその「親戚の集まり」が、昨晩も大いに催され、やはりその表現が正しいと実感したのでした。

改めまして、、、
演奏会にお越しくださいました皆さま、
ご声援や、アドバイス、見守り、演奏会を支えてくださった皆さま、
そして、メトロノームを196で鳴らしながら夕飯を作る迷惑な私をゆるしてくれた家族、
本当にありがとうございました。

思い返せば、今回取り組んだ楽曲のひとつの、ピエルネの民謡風ロンドとの出会いは、
都会の吹奏楽団なら、すごい曲がいっぱい吹ける!と目を輝かせていたハタチくらいの頃、
アンコンの曲の話をしていたら、当時の指揮者だった西村友先生が、
「民謡風ロンドってすごく良い曲だよ」
と教えてくれたのですが、取り組む機会になかなかあわず、
ついに、やっと、とうとう本番で吹くことができました。
長い道のりでした。
西村先生が仰るとおり、とても素敵な曲。
特にテナーの冒頭部分は、なんとしても吹きたいフレーズNo.1として私の中に長年君臨していたのですが、
今回ついにこれをクリアし、
こうしてまたひとつ夢を叶えられたことが、とても嬉しい!
機会があったら、西村先生にご報告したいです。

なにか1つの目標にみんなで向かうとき、それぞれが、
それぞれの戦いをしながら進んでゆく過程があって、
演奏会が終わってからその日々を振り返るのは、
つらく険しい山に登った山頂から眺める景色のように、麓がみえたり、
はるか遠くに次なる目標がみえたりするのと同じように
とても清々しい気持ちです。

ただ、気持ちに身体がついてゆかず、今日はぐったり(笑)
しばらくは燃え尽き症候群で無気力な日々を過ごすと思います。

さて、新しい旅が、また始まる。
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