知らない場所へ

今夜のロング走のBGMは、アルフレッド・リードの芸術。
吹奏楽コンクールの時期だね。思いを馳せつつ。

聴いてて思い出したんだけど、中学高校の夏のコンクール練習って、暑くて管楽器はどんどんピッチ上がってくけど、鍵盤やチャイムはそんなに変わらないはずなのに、先生や指揮者に
「チャイム、その低いのなんとかしろ！」
って言われると、
「ハイっ！！！」
ってちゃんとピッチ合わせてきてた。
あれって今考えても不思議なんだけど、パーカッションの皆さんは念力を持っていたということなの(笑)？

武蔵小杉の夜景がきれいで、広くて明るくて誰もいなくて登りも下りもある道を発見！
独占しちゃお♪

皇居ラン

仕事が早く終わったので、火曜練のまえにゆる〜く皇居一周してウォーミングアップ。
先週も明るいうちに皇居一周できて、いつもは見えない東京の夕刻の風景が素晴らしくて、また走りたいと思ったのでした。

少し黒い雲が気になったけど、麹町からスタート。皇居のお堀、国会議事堂、桜田門、そして東京駅舎。
都会嫌いなわたしが、東京もいいねえ！と思える瞬間です。空が、広い。

竹橋から少し登り坂になるあたりでポツポツ雨がきたかな？と思っていたらあっという間に白く煙るほどの夕立ち！
走り始めてから、初めての雨。雨の中を走ったことがありません。とりあえず雨宿りをと駆け込んだビルの軒下で、同じように駆け込んできたランナーさんが数名。
やっぱりみんな、雨が降ったら雨宿りするんですね。ふむふむ。
横断歩道を渡っただけで、びしょ濡れです。
みんな顔を見合わせては、「すごい雨ですね！」と言いあって苦笑。

すると、少々ご年配のおじ様がきて、なんとなく世間話をはじめました。
「すごい雨ですね」
おじ様、失礼ながらお年のわりにオシャレなランニングスタイル。
どれくらい走るの？フルは走ったことあるの？海外に走りに行ったことある？とか色々聞かれて、でも嫌な感じがしなくて、むしろすごく素敵な感じ。
おじ様のオススメは、グアムなどの南国の島々を走ること。海外に行ったことがないと答えたら、
もったいないからとりあえず沖縄から走っておいで。とのアドバイス。

南国は良いよ、走っていて気持ち良いんだ。走りながら踊ったりね。日本はすぐにがんばれとか言うだろ？あれはむかーしの軍国主義がのこっててさ、そういうつまらないこと言うんだよ。楽しく走らないともったいないよ。
頑張ってはだめ。楽しまなきゃ。
東京マラソンは良いけど、規制ばっかりでつまらないものだよ、海外ではあんなつまらない大会はないよ。海外はランナーが主体で大会を作るんだ、それを自治体が手伝う、だからほんとのびのびしてるよ。

このおじ様、世界中走っていらっしゃるご様子。もしかして有名なランナーさんなのだろうか。知識がないので、失礼をしてしまったかもしれない。
まるで仙人のように、朗らかに私にアドバイスしてくださった。

私は麹町へ、おじ様はもう一周してくるわ！と走ってまたお堀のほうへ行ってしまった。お名前をお伺いすればよかった。
皇居の仙人、と心で呼ばせてもらうことにする。
楽しく走るために、私は少し「頑張ろう」と思って、雨の残る歩道を麹町へ走った。