昨日発売の『週刊東洋経済』 2010年4月24日特大号に、コラムを掲載しています。タイトルは「スウェーデンの回復が早い理由」です。
リーマン・ショックの直後、スウェーデン経済は大打撃を受け、スウェーデンの新聞各紙は「GDP激減!」「大量解雇!」「中央銀行が大幅利下げに踏み切る!」などなど、特大見出しを使って、あたかもスウェーデン経済の将来はもう真っ暗!というような印象を与える報道を行ってきました。
楽観的な性格であることもあるのですが、これらの見出しは明らかに大袈裟すぎる表現であって、スウェーデン経済の景気の落ち込みはそこまで激しくはなく、また、景気回復も当初は2010年後半になってやっとやって来るなどと言われていましたが、実は意外と早いのではないかと、このブログでも何度か書いたことがあります。
事実、既に2009年春先から明るい兆しが見え始め、後半からは景気回復基調となり、財務省や中央銀行をはじめ、大手の銀行系シンクタンクも2009年以降の経済成長率を上方修正し、また、失業率の予測や財政赤字の予測は下方修正されました。
そのあたりを踏まえた考察です。この号全体の特集は「世界と日本の構造変化がこの1冊でわかる! 経済超入門」です。面白そうな特集なので、是非ともお買い求めの上、お読みになってみてください。
もっともっと、情報が日本の人に伝わってほしいですね。^^
日本の兄にでも頼んで、送ってもらおうかしら。
定期購読している東洋経済にあなたの名前を見つけて
検索したらこちらのブログを見つけました。
活躍されているようで、感心しました。
じっくりと読ませていただきます。
週刊東洋経済の記事も拝読させていただきました。
(自分のブログでも書かせていただきました)
2002-2003年にヨーテボリ大学のInternational Master of Social Workに留学しておりました。経済学部の図書館もうろうろしていたので、もしかしたらどこかですれ違っていたかもしれません。
今後もスウェーデンのリアルタイムの情報をお知らせいただけることを楽しみにしております。
懐かしいです。お元気ですか?
時間があればメールください。(カテゴリーの自己紹介の所にあると思うので)
残念ながら、その頃はヨンショーピン(Jonkoping)に住んでおり、ヨーテボリにはまだ行ったことがありませんでした。今は毎日ヨーテボリ方言で喋っています(笑)が、私のヨーテボリ歴は2004年以降なんです。
『週刊東洋経済』 2010年4月24日特大号のコラムを拝見させていただきましたが、非常にわかりやすく興味深い記事でした。特に「社会保障による内需の下支え効果」に関しては、日常生活の感覚的・直感的な理解と合致して、納得です。
最後に、経済は系統立てて学んでいないので、的を外れているかもしれませんが、一つ質問させてください。なぜそれだけの公共財政支出(?)をして、赤字財政は2%で済んでいるのでしょう?スウェーデンは「外需依存の小国」で「輸出が回復したから」税収が増えたためでしょうか。...馬鹿な質問でしたらごめんなさい。
ちなみに、デンマークでは、現在赤字2.7%、2010年には5.5%が予想されているようです。この2国の違いは何なのだろうと、疑問がでてきたのです。
>なぜそれだけの公共財政支出(?)をして、赤字財政は2%で済んでいるのでしょう?スウェーデンは「外需依存の小国」で「輸出が回復したから」税収が増えたためでしょうか。
いやいや、的外れではありませんよ。歳出・歳入の変化を項目別に詳しく見ていかなければ答えられません。ちょっと待ってくださいね。