おお牧場はみどり

2024-05-12 09:50:11 | 世界の民謡
フォレスタ 


おお牧場はみどり 草の海 風が吹く
おお牧場はみどり よく茂ったものだ(ホイ)
雪が解けて 川となって
山を下り 谷を走る
野をよこぎり 畑をうるおし
よびかけるよ わたしに

おお聞け歌の声 わこうどらが歌ううた
おお聞け歌の声 晴れた空のもと(ホイ)
   (以下同じ)

おお仕事は愉快 山のように 積み上げろ
おお仕事は愉快 みな冬のためだ(ホイ)
   (以下同じ)




この曲「おお牧場はみどり」は、スロバキアおよびチェコ東部モラヴィア地方と、チェコ西部ボヘミア地方の民謡の邦題です。

スロバキアやチェコの農村地帯で古くから親しまれていた民謡で、両国では現在も民俗歌謡祭などでよく歌われているようです。

19世紀末から20世紀初頭にかけての移民によってアメリカにもたらされ、牧場での集団労働を賛美する労働歌風の「ああ、美しい牧場」

(英語原題 : Ah, Lovely Meadows)に改作されます。

日本語の「おお牧場はみどり」は、大正時代に留学で渡米した経験を持つ牧師の中田羽後が、アメリカの"Ah, Lovely Meadows"の英語詞を下敷きに

「ああ牧場はみどり」として3番構成の歌詞を作ったものだそうです。

第二次世界大戦後、日本YMCA編集の歌集に掲載され、うたごえ運動の隆盛を背景に各地の歌声喫茶で広まりました。

さらに1961年4月3日にはNHKが「みんなのうた」第1回放送の最初の歌として紹介し、この時題名と歌詞が「おお牧場はみどり」に改められます。

「みんなのうた」での放送後、視聴者からの楽譜の希望が多かった曲で、学校教科書にも掲載されたことで母国以上に親しまれる歌となりました。


















































































































































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