テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Philips 、 B4X23A

2011-02-20 15:39:35 | Weblog

今日お預かりしたのは Philips の Mt 管 7球 4バンド、トランス式ラジオで1960年代頃の物で
は無いかと想像した。  この種のラジオの修理、改造に付きましてはこちらの ホームページ
https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

拝見したところ MW は機能していたが選局時可也ノイズが発生した。  全体に可也ホコリが
酷くバリコンにもホコリが入りノイズの原因になっているのかも知れない。 他に PL も断線
しており、ペーパーコンデンサも劣化していることが想像出来た。 マジック・アイも当然と
云うか可也暗くなっていた。 AC プラグもヨーローッパ仕様のままなので交換が必要。 無論
FM は日本バンドに改造する必要が有る。 サテ、どこまでやるかご依頼主に伺ってみよう。

2月21日 ゴーサインを頂いたので具体的な作業に取り掛かった。 シャーシーを取り出し驚
かされたのはパイロット・ランプが見当らない。 商用電源を使った装置で且つテーブルトッ
プの物でパイロット・ランプを使ってないと云うのは始めての経験になる。 バリコンのロー
ターとステーター間の埃を極力取ってみたが可也改善はされたがノイズを完全に取ることは
出来なかった。

ペーパーコンデンサと AC プラグを交換し、FM のフロント・エンドに取り掛かった。 幸い
経験が活かせ想定した時間内で好結果が得られた。折角分解したのでピアノスイッチやキャ
ビネット内部のクリーニングを行った。  後は米国に注文したマジック・アイの到着を待つ
ことにしよう。

2月23日 パイロット・ランプが気になり念の為この機種のマニュアルを見てみた。
先ず回路図には L1 と有り、部品配置図にも L1 (6.3V-0.3A) の記述が在った。

米国に発注しておいた EM80 だが在庫が切れて仕舞ったとの連絡が有り、急遽国内で探した
ところ幸い1本持っている所が見付かり明日引き取りに都内に出掛けることになった。

再度細かくみたところアルミ板の陰にパイロット・ランプの頭部の様な形が見えた。

矢張りパイロット・ランプは使われておりました、危ない危ない!

2月25日 昨日買って来たマジック・アイを早速組み込んだ。 当然ながら明るい!

3月5日 先日修理、改造を終え音質の良さに喜んで頂けお使い頂いていた物が急に FM だけ
機能しなくなったとのご連絡を頂いた。 FM のフロントエンドに使われている真空管 ECC85
が怪しかったので点灯しているか見て頂いたが、点灯しているかは見えないが暖かくなって
いるとのことだった。

お送り頂いたものに通電してみたが ECC85 が点灯していない。 また頭部の感じがゲッターが
若干白濁した感じでエアーリークが予想された。  シルードケースに覆われている為見え難か
ったが外した物は明らかにリークし、ゲッターが白濁していた。

何故エアーリークが起きたのかは底部を見てハッキリした。 下の画像に見られる様、底にク
ラックが入っていた。 サテ特に力が加わる部分では無く何故クラックが入ったかは不明だが
交換し良好な結果を得た。

ピントが合って無いが点灯した状態ではこの様に見える。

 

コメント
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