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惨劇とはなんだったのか

2020年07月26日 | ホロウナイト

女王の庭で朽ちてるこのデカい虫も何らかの固有設定ありそうなんだけどなあ。このサイズはウィルムの殻かバードーンに次ぐレベルじゃない? だけどこれについてもまったく語られないままですね…


 1週間前の記事で興味持ったらぜひやってみてね~とか書いておきながら、今回からストーリーモロバレなので真EDまで見てない人は見ないで!とかいうのは大変自分勝手で申し訳ないんですが(>人<)以下そんな感じの内容になりますのでご注意下さい。






 ダートマウスについたばかりの頃はハロウネストは何世代も前の遺跡のような場所かと思ってたけどそうじゃなく、意外と当事者がいっぱい存命してるんだよね。
 大抵の場合王朝というのは継ぐ意志のある王族がいなくなった時点を滅亡とするけど、ハロウネストの場合は女王も王女も称号を捨ててて後を継ぐ気はまったくなさそうなんで、王が消えたその時からと考えていいと思う。



 ハロウネスト滅亡を王の死亡(失踪?))時として、だいたい人の時間に換算してと25~30年くらい前だと考えると登場キャラ達の推定年齢にぴったり合う気がしてる。ダートマウスのおじいさんが60~70代、五騎士のフンコロさんが40~50代くらい、釘師3兄弟がもうちょっと下くらいかな。ホーネットとホロウナイト(ほろ~くんも)はウィルムという神の血をひいてるって設定で普通の虫たちとは時間の経過が違ってる可能性大なのでおいとくことにして。
 考えてみたら老人かその手前っぽい年齢層ばっかだな(^^; まあ滅びを待つというのはそういう事かもしれません…。


年齢どころか正体不明なキャラの代表。ハロウネストの仮面文化はウィルムが持ち込んだと見てる。この仮面師はほろ~くんの中身も、ほろ~くんのような存在をウィルムが造り出した事もお見通しなんだよね。


 王国建国時期についてはテキストがなさすぎて具体的な年代がまったく分からないけど、滅亡までのだいたいの流れについてちょっとまとめてみたですよ。



@光り輝く蒼白のウィルムがハロウネストに現れる
 ウィルムはハロウネストにいた虫たちの中でも特に高度な独自技を持っていた蛾の一族を魅了したらしいね。蛾達は光の古代神ラディアンスからウィルムに信仰対象を変えていった。蛾達は自分らがラディアンスを忘れてウィルムに夢中になったからラディアンスが祟った、と考えているようだけど…。
 しかしウィルムはどうやってハロウネストに来たんだろうな。この情報も隠されてると感じるよ。王国のはずれのエッセンスの樹が夢見の釘をあてると「王国の始まり…」と意味深な事を呟くんでここから推察できる事はあるけど…そもそもここに転がってる巨体と、虫たちと同じ大きさでとがった王冠と白いローブを着たウィルムの姿とが結びつかないよね。ウィルムは何らかの方法で小さく擬態してたとしか思えない。当時ウィルムの身近にいた者達はどっちの姿を認識してたんだろうか。




繁殖が罪か…彼女がそういう罪悪感を持つようになったのは何故なんだろうね。彼女が元々緑の民の信仰対象である神木らしいという事と関係あるのかな


@ウィルムはハロウネストに王国の礎を築く過程で緑の地の神木「白いレディ」を女王として迎え、緑の地と民を制圧
 白い宮殿にはレディの枝によく似た純白の樹がたくさんあるんで、初めは宮殿で円満に過ごしてた事が伺える。だけどその後いろいろあったんだねたぶん…。ご本人はすべて過去の事として今は心穏やかに過ごしてるようだけど、個人的な印象では白いレディへのウィルムの態度は誠実とは思えないな。結果的にウィルムに散々振り回されてしまったよね。勝手に引っ張り出された挙げ句、何だかんだと言い含められて遠ざけられたようにも見える。人の幸せ不幸せは他人が判断できるものではないと言うけどさ…。




隠された駅には糸が山積みになってる。王国は記録媒体を石版から蜘蛛の糸で作った紙に変えたとレムが言ってたよね。ヘラーがウィルムのお気に入りになった事でイトマキ族は栄えたようですが…


@虫を狩る立場の獣(蜘蛛)一族との盟約を結ぶ過程でウィルムとヘラーが出会う
 不可侵協定だったのか、それとももうこの時点で光の病が出始めててその対策と協力の意味があったのか…どっちにせよウィルムとヘラー(蜘蛛一族)の間には盟約のための子作り行為以降、強力なリレーションが出来たのは間違いないと思う。獣の巣のインフラ整備具合や宮殿に一番近い隠された駅に糸巻きがたくさん置いてある所を見ると、どうも獣の巣-宮殿には専用路線があったみたいだよね。駅が隠されていた所を見るとその事は秘密にしておきたかったみたいだな。
 ヘラーが頻繁に宮殿に呼ばれていたかまたはウィルムがこっそり通っていたか…ウィルムが会いたいって言ったらヘラー側に断る言葉はなかっただろうし、どっちが主導したかは容易に想像できるよね。


@光の病蔓延し始め、回避方法の研究の末に「純粋な器」完成
 この辺りでホーネット誕生? 王女として認知され宮廷で教育を受ける。
 ホーネットもホロウナイトも同じカウンター技使ってくるよね。ホーネットとホロウナイトは母体から生まれたか合成で作られたかの違いはあるけど、ウィルムの力を継いでる点で姉弟とみなされ一緒に育てられた時期があったのかも。さらに驚くべきなのは真EDでホーネットがほろ~くんも2人と血が繋がってるって明かすんだよ。ここの考察はまた後ほど。



今神の家やってて一応戦士の神殿開放は出来てるんだけど全然純器まで行けてまへん(ヽ´ω`)純器さんめちゃくちゃかっこええのでせめてそこまでは頑張りたいものです~



@病深刻化で「純粋な器」を黒卵の神殿に封印、ヘラー、モノモン、ルリエン三守護者は「純粋な器」を封じておく楔として夢の中に入り仮死状態に。ホロウナイト像建造
 ホロウナイトがアビスから出てきた時にはほろ~くんのような子供体型だったのに、像が成人体型な所を見ると「器」は成長が早い、もしくはウィルムの思い通りに形態をコントロール出来たのかな。ハロウネストには他にもほろ~くんよりちょっとお兄ちゃんみたいな「器」の同胞達が存在してるんで、少なくとも「器」として合成された時点から時間の経過で成長する性質を持つと見て間違いないと思う。
 この時、ホロウナイトが人間換算で20代くらいになるまで封印を待ってたとするなら、ホーネットは今は4、50代くらいって事になりそう。5騎士と同世代っていうのもアリだな。
 ただ何度も書くようだけどホーネット(ホロウナイトとほろ~くんも)の場合、年齢はあくまで生まれてから経過した時間ってだけで、肉体年齢と結びついてない可能性は高いよね。

@ウィルム、器計画の破綻を察知

 胞子の深層でひっそりと事切れてる長老キノコみたいなのに夢見釘をあてると分かる。しかしウィルムがどうしてそう思ったかについては対応するテキストが今作中では提示されてないみたい。ここの答えが、ホロウナイトは汚されてしまったけどほろ~くんは汚されてない理由に繋がるんだと思う。ここの考察も後ほど。

@ウィルム死去?
 門だけ残して王宮が消え去り、殻と王の刻印を残したままウィルムの中身が消え去る。
 ホロウナイトのストーリーの中でここの部分だけすっぽりと抜け落ちてる。ウィルムの意図、正体も含めて今作最大の謎。

 

ウィルムとバードーンはクラスの違いはあるだろうけど同系統の生物なのかも。バードーンがもうちょっと詳しく話してくれればホロウナイトの謎が一気に全部解けそうなのに(笑)。あんまり興味ない…というか関わりたくない、そんな意図は感じる。


 ただ王が崩御するだけでは「惨劇」という表現はしないよね。王国のはずれの最上部にいる謎の生物バードーンによると「王国はウィルムの死の際に起こった現象で滅びた」って言うことなんだけど、だとするとウィルムと宮殿の消滅は同時に起こった事と見ていいと思う。
 しかしこの辺は実際に王の抜け殻って奴を目にした放浪者なら、どう考えていいのか分かんなくなる所だよ。トンネルみたいにデカい白い生物の殻が宮殿とは離れた王国のはずれに転がってる。誰だったかウィルムはここに死にに来たと言ってた気がするけど、じゃこの巨体は今までどこにあったのかって疑問は沸く。

 惨劇と関係あるか一切不明なんだけど、「純白の騎士」こと五騎士のオグリムが狩猟者の書で意味深な呟きをしてるよね。
 《王者の呼び声…コブの林…黒いウィルムとの戦い…私はすべて覚えている。これからも私はこの栄光と共にある、再び私たちが会うその時まで》

 ホロウナイトの日本語訳は敵のネーミングとかかなり頑張っててよく出来てると思うけど、やっぱり洋ゲーにはつきもののイミフな所はあるんだよな。翻訳担当する人がストーリー全体をきっちり把握できる立場にないから仕方ないんだけど、ここのオグリムの呟きの「王者」って所も意味が通じないなーと思って英語版見て見たんよ。
 ここは「Champion's Call」ってなってるね。王ではなく、騎士を束ねる立場にあった誰かと考えた方が無理なくまとまりそう。もつれ合った草が生い茂る地での黒いウィルムとの戦いの際に、最前線で指揮を取っていた誰かの勇姿…という光景が浮かび上がる気がするんだけどどうだろう。
 もしこれが王宮が消えた日の事を指してるんだとしたら、王宮近辺に突如として巨大な黒いウィルムが現れ、応戦しようとした騎士達を蹴散らしながら王宮を飲み込んで消え去ったんだとしたら…何が起こっているのか誰にも理解出来なかったって意味でも「惨劇」と呼ぶに相応しい出来事だと思う。
 

 しかし黒いウィルムか…ここをどう考えるべきなんだろう。笑っちゃうくらい謎だよ。
 オグリムの目に英雄と映った先導者はいったい誰だったのかも気になるけどちょっとおいといて、ハロウネストで黒い生き物と言えば真っ先に候補に挙がるのはアビスに湧いて出てきたカゲみたいな奴だよね。
 王宮のウィルムは仮の姿であり、白い仮面や殻の下はほろ~くん達と同様に黒いアレが詰まっていたって事だろうか…?
 ウィルムは本当はアビス生まれの虚無生命体なのか…???

 この点についてかなりいろいろ検証してみたんですが、あたし的には違うという結論に達したですよ。ハロウネストには他者の精神の中に入れる技を持つ蛾の一族や魔法使いのカタツムリ一族もいるし、そういう連中を仮面1つで欺くのは無理っぽい。ウィルムは元々は古代種で光属性の神のような高位生命体なのは間違いないと言っていいと思う。少なくともハロウネスト入りしてみんなを魅了した頃のウィルムは一点の曇りもなく光り輝いていたんじゃないだろうか。
 ただウィルムが器の性質を持っていたとすると王宮消滅の謎も一気に解けるんだよなあ。
 王宮周辺には何の瓦礫も残ってないので物理的に破壊されたのではないみたいだよね。なんでも吸収できる虚無の能力で王宮ごと飲み込んだと考えると瓦礫が残ってない理由にもなる。



最初見た時これが王様かと思ったよ(^^;がしかしそんな訳はなくただの門番、しかも合成生物だった訳です。白い宮殿で戦ってみると分かるけど、鎧の中にはほろ~くん達よりずっと小さくて弱々しい黒オバケみたいなのが入ってる


 そこで仮説なんだけど、ウィルムはアビスにいる虚無生命体の能力を自分に取り込んでたんじゃないだろうか。白い宮殿にはウィルム自身の殼と虚無生命体の切れ端を組み合わせたロボットらしき兵が出てくるよね。宮殿の跡地で朽ち果ててるのはこのロボット兵なんだけど、あのキチガイじみて殺伐とした白い神殿はすべてこのロボット兵が感じていた宮殿のイメージと考えると、彼らにとって宮殿はあんまり居心地のいい場所ではなかったのかもしれない。
 つまり、ウィルムは器の研究を進める中で、アビスの虚無生命体を別の用途にも活用する方法を開発してたんじゃないのかな。ほろ~くん達のような意思表示しない存在を使い勝手のいい素材として扱うようになってたんじゃないだろうか。
 


ほろ~くんと同様の「器」達は今までもハロウネストを訪れてて、目的を果たせずに途中で壊れてたんだな…彼らもまたほろ~くんのように「高貴な方」でホーネットやホロウナイトと同様のウィルムの力を持ってたんだろうか

 
 バードーンの言う通り、元々神に等しい生命体のウィルムには、肉体喪失も単なる次元移動の手段にすぎないんじゃないかってのはよく分かる。虫たちには死んだようにしか見えないけどそうではなく、霊体(+虚無能力?)になって黒いウィルムに変身しどこかへワープして行ったんじゃないのかと。
 ホロウナイト最大の謎は、どうしてウィルムはそうしたかという事だと思う。
 彼が宮殿だけ持って外側の殻と王の刻印を置き捨てて消えたのは収拾がつかなくなった王国に嫌気がさして投げ出したのか、それともほろ~くんのような存在がハロウネストを立て直すと期待してすべてをセッティングして行ったのか、それとも彼自身が失敗の原因を把握してその改善のためにどこかからほろ~くんのような「器」達をハロウネストに送り込んでいるのか…。



だいたいウィルムはこんな形の像になってる事が多い。この姿から制作側の意図をどう汲み取るか…テキストだけ見るとアンチウィルムな内容が多い気がするけど、そうとも言い切れない面もあるんだよな~なんと言ってもホーネットのパパだしなあ

 
 ウィルムがこの話のキーマンなのはもうご覧の通りだけど、ホントよく分かんないキャラだよ。ウィルムがハロウネストから去った理由をどう捉えるかによって、ウィルムの評価は真逆になるだろうな。
 ウィルムの断片的な噂話を聞いて思ったのは、彼は女性から見てすごくチャーミングな男だったらしいという事ですよ。蛾の一族も白いレディも3守護者も関わった女性達はみんなウィルムへの好感度がやたら高い(高かった)んだよね。だからこそみんな無理難題を受け入れた訳で、ウィルムはそういう女性達の献身に甘えてた所はあると思う。

 そのウィルムについて、ちょっと辛口の意見を聞かせてくれるのがMr.マッシュルームことヘラルド師なんだよね。次項は王国で時代の変化を探すマスター・ヘラルドが残したセリフを解読してみたいと思います。