Chimney角屋のClimbing log

基本的にはクライミングの日記ですが、ハイキング、マウンテンバイク、スキー、スノーボードなども登場するかも・・・。

岳友の墓の前で

2014-08-24 01:22:12 | 山とクライミングの話

先日、岳友(先輩)のお墓を訪ねた。

ほとんど毎年と言っていいほど、山の仲間が山で命を無くしていく。しかし、自分の登山パーティーで亡くなったのは、この先輩だけだ。私は長年、毎週のように山やクライミングに出かけているが、「自分と一緒に行った仲間には、絶対事故に遭わせたくない」。そう思ってきた。しかし数年前のヨーロッパアルプスで、とうとう事故が起きてしまった。痛恨の1日だった。

私はこのことを忘れない。これからも登り続けて行く限り、私はこのことを忘れてはいけないのだと思う。もう自分の目の前で仲間が死んでいくのは見たくない。経験の無い方には分からないかもしれないが、ついさっきまで元気に楽しく一緒に山を登っていた仲間が、一瞬のうちに会話もできない、呼びかけにも答えない、そして動いてもくれない。もう永遠に、だ。こういう現実が自分の目の前にある。私は「この人の代わりに死にたい」とまで思った。だから「痛恨の1日」なのだ。出来ればその前の時間に戻りたい。戻ってやり直したい。でもそんな後悔は「先に立たず」だ。

しかし、それからの数年間、私はそういう思いを活かしてきただろうか。全く十分ではない。やはり途中でその強い思いが薄れてきたしまう時があるのだ。そういう時にいい加減なことをやってしまう。でも毎年、この日にはあの強い思いに立ち返るために、先輩の墓を訪ねるのだ。私のようにクリスチャンには、墓をお参りするという考え方は無い。でも、ここに来るたび思いを新たに出来る。自分や山仲間の命を大切にしていくためにも、毎年ここを訪ねようと思う。

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月稜会、谷川岳で合宿

2014-08-19 22:31:35 | 無雪期山岳クライミング」

8月17日(日)から19日(火)にかけて、月稜会のメンバーで谷川山岳クライミングの合宿をしてきました。

今回はメンバーが11人。でも入山日と下山日にばらつきがあり、自由に出入りできるように、この暑い時期に谷川となりました。私は全体のリーダーでしたので、準備が大変。個人的には、山岳クライミングと言うのは、大人数の合宿という形にはそぐわないと思っているのですが、生きのいい新人が張り切っているので、「最後の御奉公」と引き受けました。でも11人の合宿で、それぞれがいろいろなルートに散るとなると、事故が起きないように、いろいろと気を配らなければならず、緊張もします。しかも私は会の備品がかりもやっていて、合宿の共同装備も準備しなくてはなりません。直前になって「参加したい」とか「参加できなくなった」と言うことの対応もあり、非常にめんどうな役割です。でもこれが「最後の御奉公」。もうこれが終わったら自由に登らせてもらおう。

17日に入山した私と新人二人。そして直前に参加可能になったベテラン女性2人。合計5人で「マチガ沢東南稜」に行きました。

この時期は雪渓の状態が悪く、「マチガ沢」はリスクの高い沢登りになります。

しかもこの日は雨降り。

 

上部には雪渓は無いのですが、皆アプローチシューズなので滑る。

雪の無いマチガ沢は、景色が違って見えるので、「東南稜」の取り付きを探しちゃいました。

東南稜に取り付くと、岩は海苔の佃煮でコーティングされているようで、非常に悪かった。

私は人生痛恨のA0をしてしまった。

 

「沖の耳」に出て「西黒尾根」を下り、降りましたが、今日中に一の倉沢にベースをおくことは断念。

 

翌朝、他の6人が到着して、皆で一の倉沢に入山。ホイール付きのキャリアで共同備品を運びます。

 

一の倉沢に共同備品をデポし、私と新人二人は幽の沢へ。「Ⅴ字右ルート」を目指します。

他のメンバーは「南稜」「中央カンテ」「変形チムニー」に分かれて登る予定。

幽の沢のカールボーデンを先行する新人2名。この日は始めは天気が良くて汗がだらだら。

 

最初のトラバースが分かりにくく、「右俣リンネ」を登ってしまい、懸垂で修正。

正しいルートに戻ってからは、行きのいい新人にリードさせた。

 

リードする新人君。登ることと基本的なシステムは合格点を上げられる。

でもまだルートの読みが出来ていない。これは経験。

「V字右ルート」は最後の草つきが非常に悪いし、「堅炭尾根」までも悪い。

「βルンゼ」を下る予定だったが、「中芝新道」の草がきれいに刈られていたので、もしかしたら下部も整備しなおされいるかと思い、

「中芝新道」を歩いて下った。しかし、下部は崩壊したままだった。ハイカーがこのトラップに引っかかったら危ない。

国道に出る前に夕立に捕まり、濡れ鼠になった。

 

夕立は夜9時近くまで止まず、テント泊は諦め、便所クサイ避難小屋に泊ることにした。

しかし、一の倉沢に入った3パーティーの内、2パーティーが増水のため下山不可能になってしまった。

その2パーティー6人は、「テールリッヂ」でビバークとなってしまった。

 

翌朝19日は晴天。

 

ビバークしたパーティーが「テールリッヂ」に見える。

私も途中まで迎えに行く。携帯でも連絡が取れなかったので、全員無事かどうか心配だった。

しかし、みな非常に元気で下って来た。安心した。

 

2日間でぐちょぐちょになった荷物を広げる。

 

泥のように眠るビバークから戻ったメンバー。

 

今日はこんなに天気がいいのに最終日はクライミングは中止。

 

残念だが、ロープウエーで「天神平」まで行き、ソフトクリームを食べて「高倉山」に登って来た。

新人二人はロープウエーは使わずに「田尻尾根」を走って往復しました。えらい!

 

計画通りには行かなかったが、無事で何より。無事に帰ってくることが一番大切なのだ。

それにみんなにとっていい経験になったはず。

さあこれからは私抜きでやってもらおう。

 

 

 

 

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今週も小川山

2014-08-11 22:52:54 | フリークライミング

8月11日(月)。今週も小川山です。

前日に耐風11号が過ぎ去り、良い天気を期待していたのですが、早朝まで雨が残りなかなか天気が回復してくれません。でも待っていればなんとか登れるだろうと、仮眠場所をのんびりと出発して廻り目平に入りました。私は「たぬき岩」に行きたかったのですが、乾きの早そうな屋根岩Ⅲ峰に変更。

着いてみると岩の基部はびしょびしょ。雨は上がっているものの、なかなか太陽は顔を出してくれません。

今日は私を含めて4名。全て月稜会のメンバーでした。2パーティーに分かれて我々は「南稜レモンVar」へ。もう1パーティーは「南稜神奈川」へ。登っているうちに日が差してきたのでさっさと下り、「JMCCルート」を登りながら「トランキライザー」を偵察。降りてきてから「トランキライザー」にオンサイトトライ。終了点間際が非常に怖くて悪かったけれど、何とかオンサイト。他の3人は「JMCCルート」と「同志会ルート」を登っていました。

次に私がトライしたのは「メルトダウン ダイレクト」。なんだか原発事故を連想させるいやな名前です。簡単なスラブから実質的なスタート地点に立ち、そこからは終始極小カチでスラブを登ります。非常に悪い!ルートの半分を過ぎたころ、足がプルプルし始めて、自信が無くなってくる。しかし実質的な「あと1手」で足が滑り落ちてしまいました。やはり小川山のスラブは厳しい!簡単にはオンサイトさせてくれない。ロープにぶら下がってから登ってみたら、今度はホールドがはがれてフォール。でもホールドがはがれても全くグレードアップはしていませんので、次に登る方はご安心を・・・。そのあとにトップアウトしました。悔しいけれど、今日は登りなおす時間がありませんでした。


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