7月29日(水)。小川山に行きました。
クライミングしに行ったのではなく、子供たちのクライミング体験のイベントのお手伝いだったのです。
行くまでに甲府盆地では土砂降り。でもここでは雲は多いものの、日が差す天気。
いつも思うのですが、ここは特異な天候です。標高の高いところにある盆地地形だからかな。
イベントは午後からだったので、午前中は自然の中でまったりしました。
でも瑞牆の落ち着き(今年はそうでもないのかな)と比べ、ここは人が多くてあまり落ち着かない。
現地で、小川山でのクライミングに長年深くかかわり続けてきているFさんからお話しを伺いました。
ここ小川山でも、これだけ沢山の人が出入りしていると、様々なトラブルがある。
クライマーに限らないが、いわゆるモンスタークレーマーのような人とか、保険金目当ての被害届など、
この自然環境のさわやかさに似つかわしくない出来事が沢山起きているらしい。
キャンパーにしてもクライマーにしても、このキャンプ場や周辺の自然を使わせてもらって楽しんでいるはずなのに、
「自分はお客だ。だから我がままをいっても許される。」と思っている人が少なからずいることに驚いた。
クライマーに考えてほしいことは、村やキャンプ場は快適なキャンプ地を提供しているのであって、
クライミング施設を提供しているのではない、と思うのだがどうだろうか。
クライマーは岩を利用して楽しむ。
ハイカーは登山道を利用して楽しむ。
それは個々が自立したクライマー、ハイカーとして行うべき行為であって、
村やキャンプ場に提供してもらうアクティビティーでは(原則としては)無いはずだろう。
だからわれわれクライマーやハイカーは、村やキャンプ場に極力迷惑をかけないように心がけることも必要だと思う。
ましてや、情報として伝えるならともかく、ハイキングやクライミングに関するクレームをキャンプ場の事務所にたたきつけるようなことはやるべきではないだろう。
あちこちの岩場でクライマーと地元の人との間のトラブルが発生している。
しかしその原因の多くが、クライマーであることの問題というより、人間としての問題が原因となっているようだ。
クライマーとしては、地元の人や一般の社会がクライミングというアクティビティーを十分に理解していないことによる溝は埋めて行かなくてはならないと思うが、個々の人間としての行動に問題がある場合は何ともし難い。
私も自戒の念を込めて「クライマーである前に、人間であれ。」