Chimney角屋のClimbing log

基本的にはクライミングの日記ですが、ハイキング、マウンテンバイク、スキー、スノーボードなども登場するかも・・・。

クライマーである前に人間であれ

2015-07-30 01:11:47 | 山とクライミングの話

7月29日(水)。小川山に行きました。

クライミングしに行ったのではなく、子供たちのクライミング体験のイベントのお手伝いだったのです。

行くまでに甲府盆地では土砂降り。でもここでは雲は多いものの、日が差す天気。

いつも思うのですが、ここは特異な天候です。標高の高いところにある盆地地形だからかな。

イベントは午後からだったので、午前中は自然の中でまったりしました。

でも瑞牆の落ち着き(今年はそうでもないのかな)と比べ、ここは人が多くてあまり落ち着かない。

 

現地で、小川山でのクライミングに長年深くかかわり続けてきているFさんからお話しを伺いました。

ここ小川山でも、これだけ沢山の人が出入りしていると、様々なトラブルがある。

クライマーに限らないが、いわゆるモンスタークレーマーのような人とか、保険金目当ての被害届など、

この自然環境のさわやかさに似つかわしくない出来事が沢山起きているらしい。

キャンパーにしてもクライマーにしても、このキャンプ場や周辺の自然を使わせてもらって楽しんでいるはずなのに、

「自分はお客だ。だから我がままをいっても許される。」と思っている人が少なからずいることに驚いた。

クライマーに考えてほしいことは、村やキャンプ場は快適なキャンプ地を提供しているのであって、

クライミング施設を提供しているのではない、と思うのだがどうだろうか。

クライマーは岩を利用して楽しむ。

ハイカーは登山道を利用して楽しむ。

それは個々が自立したクライマー、ハイカーとして行うべき行為であって、

村やキャンプ場に提供してもらうアクティビティーでは(原則としては)無いはずだろう。

だからわれわれクライマーやハイカーは、村やキャンプ場に極力迷惑をかけないように心がけることも必要だと思う。

ましてや、情報として伝えるならともかく、ハイキングやクライミングに関するクレームをキャンプ場の事務所にたたきつけるようなことはやるべきではないだろう。

 

あちこちの岩場でクライマーと地元の人との間のトラブルが発生している。

しかしその原因の多くが、クライマーであることの問題というより、人間としての問題が原因となっているようだ。

クライマーとしては、地元の人や一般の社会がクライミングというアクティビティーを十分に理解していないことによる溝は埋めて行かなくてはならないと思うが、個々の人間としての行動に問題がある場合は何ともし難い。

私も自戒の念を込めて「クライマーである前に、人間であれ。」

 


小川山フリークライミング

2015-07-27 22:06:06 | フリークライミング

7月27日(月)、小川山にフリークライミングに行ってきました。メンバーは私のほかにいつものゆーた君と月稜新人のいとしゅー。

先々週、「とろろ」をやって落ち込んでいたんですが、ゆーた君が誘うもんだから、また行ってきました。前夜発でテントで仮眠。半袖短パンでペラペラのシュラフでしたが、寝汗をかくほど熱い。まあ、東京の自宅で寝るよりはいいけど。

 

朝はゆっくり出発。お姫様岩に向かう。アップは私がやりたかった「カミイルート」。5.10bのクラックです。出だしからほとんどジャミングバチ効きのコーナークラックで5.8くらい。終了点直下が難しく、5.10b。オンサイトでした。いとしゅーはトップロープでクリア。ゆーた君はクラック用のシューズを持ってこなかったといってやりませんでした。懸垂下降でタヌキ岩のすぐ近くに降りました。

 

たぬき岩に着くと先客が4名いました。ちょうど「とろろ」をやっていたのでムーブを参考にさせてもらい、かかっていたクイックドローをお借りしてやりました。

やっぱり人の登っているところを見るのは参考になる。新しい発見がありました。途中の省エネ。核心のムーブが決まり、次は行けそうな感じになりました。でも、核心のクラックで指のガバダコがめくれてしまって棄権。

 

「とろろ」は諦めて「月光」をやりました。出だしはさえない感じですが、半分から上は楽しい。

 

姉御から「ハング越えが核心」と聞いていたので、ハングを越えた瞬間、「やった。オンサイトだ」と思ったが、実は終了点直下が絶望的に難しかった。抜けられず敗退。

5.11cでトップアウト出来ないなんて初めて。どうもこのエリアはグレードが辛すぎる。

「自然薯」は5.11cに感じたし、「月光」は5.12aくらいあるんじゃないのか。

「月夜のたぬき」の1ピッチ目だって5.10aは辛いと思う。

そうか!このエリアが辛いんじゃなくて、親分と姉御が辛いんだ。

二人は悪魔だ。

 

ゆーた君は「自然薯」を4便でRP。

いとしゅーは「Long Long Ogawayama」をもうちょっとでオンサイトだったのにおしかった。

 

 

 

 


甲府幕岩フリークライミング

2015-07-21 21:16:46 | フリークライミング

7月21日(火)。梅雨明けして猛暑が続く中、小川山や瑞牆を避け、意表をついて甲府幕岩に行ってきました。

というのは、今日のパートナーはいつものゆーた君の他に、月稜会の新人2名が参加しましたので、いろいろなグレードに取り付きやすい甲府幕岩に決めたのです。

木漏れ日の中で(カンカン照りを避けて)クライミングが出来ました。

 

前夜泊。男3人は仮眠から覚めて、こんなところで女性(月稜会新人)と待ち合わせ。

岩場に車2台で向かいました。

 

新人二人は「ペンタゴン」5.9でアップ。

私は「クリ拾い」5.10cと「キノコ狩り」5.10b/cの2本でアップ。

どちらも★印はついていない物の、なかなかたのしいルートでした。

そのあと私とゆーた君は「スパイラルリーフ」5.11bにチャレンジ。

私は終了点間際の立てホールドでテンション。オンサイトを逃してしまいました。

掴むべきところはもっと上でした。諦めずに探ればよかったのに。

 

ここが核心。オンサイトトライでは核心は抜けていた。

結局私は2便目で、ゆーた君も3便目でRP。

 

私は「アコナ」5.10aというへんちくりんなルートを登った後「オンリーワン」5.11d/12aをやるつもりだったのですが、

ちょっと時間をもてあまして「GATE」5.10b/cに手を出してしまった。

しっかりオブザベーションすればよかったのに、何気なく取りついてカンテ左限定で登ってしまい、パンプしてしまった。

画像は新人の「GATE」トライ。

 

結局「オンリーワン」は2便出して1テン。(オンサイトトライは2テン、2便目は1テン)

くたびれたので今日は打ち止めにしました。

 

 


今シーズンの初小川山

2015-07-15 00:55:55 | フリークライミング

7月13日(月)。今シーズン初めての小川山でした。

前夜発でしたが、急にパートナーがキャンセル。でも、いつもお世話になっているビッグロックの親分と姉御が行くはずなので、一人で出発。

夜中にキャンプ場について、この日涸沢岩峰に行く月稜会メンバーと宴会をして寝る。

朝起きて、姉御からメールがあり、「10時ごろに着く」とのこと。起きたばっかりなのに昼寝。

のんびりムードでモチベーションは急降下。

姉御が到着して「たぬき岩」に向かう。

親分はハイキングに行ってしまったらしい。

 

「Long Long Ogawyama」でウォーミングアップ。

画像は姉御が懸垂でヌンチャクを回収しているところ。

 

私はアップ後「とろろ」にトライ。

通算5便目になるが、何もかも忘れていて登れる気がしない。

この日2便目でも核心部でまだ迷いがあってダメでした。

同じ12aでも、最近登っていたルートとは違う。

最近登った12aといえば、城が崎の「エアーダンス」。北川の「北落師門」「ミンボー」などだが、「とろろ」はそれらと違い、ちょっと続けて通わないと登れなさそうな気がしてきた。

自分は一つのルートに打ち込むような登り方は好きじゃないので、「もうやめようかな」って気がしてきた。

 

姉御は、去年私が開拓した「ちぇいんじんぐこおなあ」を登る。

画像はこのルートの核心部。流石姉御。落ち着いてクリア。

 

その後も落ち着いて登っていく。

 

しかしこの後、ルート上に不安定なホールドがあったようで、ラインを右に取ってしまった。

私が平気で使ったホールドらしいが、姉御には不安なホールドだったみたい。

そのまま違うラインを登ってしまった。

 

最近のクライマーは「小川山グレード」という言葉を使う。

「小川山のグレードは厳しい」という意味で遣っているようだ。

私は「小川山グレード」なんてものは無い、と思っているのだが、

なんだかこの日は、その言葉に納得してしまった。

最近グレードの甘いルートに慣れてきてしまっているからかなあ。

 

「もうグレードを追うのはやめようかなあ」と思った1日でした。

 


ロープワーク・セルフレスキュートレーニング

2015-07-08 00:28:26 | アルパインクライミング

7月6日(月)。今日は月稜会の集会日。雨のためビッグロック日吉店でロープワークとセルフレスキューのトレーニングをしました。

月稜会メンバーは私のほかに5名。会員以外にも3名の参加者があり、基本的な(出来なければならない)技術を中心にトレーニングしました。

 

まずは「ビレー中の仮固定」。これは今日中にマスターしなければならない技術です。

第2に「ロープの登り返し」。まずはユマールとアブミを使って、登り方のコツを覚えます。

第3に「フリクションノットを使ってのロープ登りと、仮固定を使って懸垂下降に移る」練習。

4番目に、「ビレーからの解放、そしてビレーに戻る」練習。

ここまでが今日の課題でしたが、講義として、ビレー支点や下降支点を工作する上での注意点や、オートブロックのビレーでスタックしてしまった場合のロープの繰り出し方、オートブロックを使ってのフォローのビレーから3/1引き上げに移行する方法などを講習しました。

こういうことは、定期的に講習したり、日ごろのクライミングの中で使っていないと、すぐに出来なくなってしまうので、これからも定期的にやろうと思います。私も正確に効率よく教えられるように精進したいと思います。