Chimney角屋のClimbing log

基本的にはクライミングの日記ですが、ハイキング、マウンテンバイク、スキー、スノーボードなども登場するかも・・・。

善意と善意の衝突

2016-04-30 01:19:21 | 災害ボランティア クライマー派遣

具体的に書くのは控えるが、被災地の避難所やボランティア受け入れ拠点では、「善意と善意の衝突」が発生する。大規模な自然災害の現場では被災者を救いたいという善意を持った避難所やボランティア受け入れ拠点ができる。想像以上の過酷な現場だ。これ自体がイレギュラーなことだが、より良い、質の高い活動をするためには、イレギュラーな仕事をレギュラー化しなければならない。そうしなければスタッフも被災者も共倒れになってしまうからだ。

ところが、全国各地から善意を持ったさまざまな人、グループがやってくる。現地でも、心に余裕があればありがたく受け入れたいのだろうが、こんな時には受け入れられるだけの心の余裕がない。たとえ善意であっても、計画外の受け入れはイレギュラーが一つずつ増えるということになる。善意を受け入れることは被災者にとって良いことだとわかっていても、「イレギュラーをレギュラー化する作業」を後回しや先送りにしなければならなくなるかもしれない。それによって「共倒れ」の危機感を抱く。

各地からやってきた善意は、苦労して遠くからやってきたのに快く受け入れてもらえない悔しさは想像に難くない。すったもんだの末に受け入れてもらっても、歓迎されなかったことは不本意だろう。事前に自律的な活動をするための綿密な計画を立てて、アポイントを取っていたら歓迎されたかもしれないが、被災地支援の経験がない善意は、とにかく熱い思いだけで動いてしまいがちだ。無理もないことだと思う。どうしたらうまくいくのか、良いアイディアは浮かばない。

でも、そんな中でもまれに心に余裕をもって動いている人を見かける。メンタルが強い人だ。今回、熊本を訪問した際にも、そういう人が3人いた。

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お願いしますと有難う

2016-04-22 00:31:47 | 災害ボランティア クライマー派遣

「被災地にクライマーを送る会」が、東日本大震災の際に岩手県宮古市に山屋やクライマーの仲間を集めて送りました。その時の初期の経験者を、今、熊本に送ろうとしています。現在1名、現地にいますが、明日もう1名到着します。日曜日からは私を含め数名入り、現地の状況を視察しながら仲間に情報提供ができるよう、またボラセンのルール作りをする予定です。そこから本格的なボランティア活動に入れると思います。最初は宮古経験者を中心に送るつもりですが、センターが安定して回るようなら初めての人も送るつもりです。

しかし、関東からは交通費が高額になり、現実的には送りずらい面もあります。しかし宮古の経験者はほとんど関東の者ですから、やはり送り出したいのです。そのためにこれをご覧になっている山屋、クライマーのみなさん。「自分はいけないけど、仲間に行ってほしい」という気持ちをお持ちでしたら、募金に協力してください。このブログにリンクしている私のHPからメールを送ることができます。よろしくお願いします。

今日、私がYMCAで働いていた時の同僚から、現金書留で寄付が送られて来ました。ありがとうございます。また、クライミングジムに設置した募金箱にも募金を入れてくださいってる方にも感謝です。まだ中を開けていませんが。また宮古でお世話になった教会の牧師先生が、宮古で募金活動をしてくださっているそうです。私の所属する山岳会でも協力してくれるそうです。

私たちの特徴は、自活できることです。地元に生活面で迷惑をかけずに自活して活動できることです。ただ、おおらかすぎたり、心が熱すぎたりして問題が起こることもありましたが。

今回は経験者として関東から山屋クライマーを送りたいと思っていますが、今、関西以西の仲間を募っています。実際、宮古の経験者である大阪在住のクライマーが仲間を集めて現地に入る計画ができています。

山屋もクライマーも、普段やっていることは誰の役にも立たないですが、こんな時にその生活力と体力を生かせます。是非仲間を被災地に送ってください。

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被災地にボランティアに行くなら

2016-04-21 00:58:57 | 災害ボランティア クライマー派遣

明日21日から、被災地熊本の社会福祉協議会がボランティアの受け付けを開始するようです。

被災者はもちろん、地元の職員やボランティアも相当疲れ果て極限に達していると思います。是非力になってほしいものです。

 

しかしやみくもに現地に向かうのはいかがなものでしょう。深呼吸してよく考えましょう。

被災地で地元に迷惑をかけずに活動できるでしょうか。自活能力や判断力が必要です。ボランティア保険は出発前に自分の地元の社協で入れます。たぶん加入していないと活動させてもらえません。行ってから加入するのでは、被災地にひと手間かけてしまうというような情報はお持ちでしょうか。持ち物をいちいち被災地に問い合わせないとわからないというようなことはないですか。ボラセンにはどうやって行くのか、自分で考えていけますか。そういうことをいちいち問い合わせなければならないようでは考え直したほうがよさそうです。特にゴールデンウィーク直前は被災地の社協の電話は鳴りっぱなしになるでしょう。これに対応しなければならない受け入れ側は、ある意味被災者に近い状態になります。

そういうことがクリアできるのなら、ぜひ被災地に行って誰かのために働きましょう。

でもその前にもう一つ。「頑張る」という気持ちは大切ですが、実際にできることは小さなことです。そのギャップに落ち込んだり、不満をボラセンのコーディネーターにぶつけるようなら考え直したほうがいいと思います。「小さなことでも誠実にやる」「立場を越えて理解し合う」という気持ちがもっと大切です。大活躍しよう、などとは思わないほうがいいです。1回行って被災者の笑顔が一つもらえれば上出来。

ボランティアをするということは、沢山きつい仕事があればあったで大変ですが、思い描いていたことができなかった時もフラストレーションがたまります。私はボランティアに行って心に傷を負って帰ってきた仲間をたくさん見ましたし、話も聞きました。しかし1週間や10日のボランティアに比べて、1か月、あるいは数か月の間、現地に張り付いているコーディネーターのストレスはくらべものにならないと想像します。建設的な意見を謙虚に述べるのはいいのですけど、不満をぶちまけるようなことはしてほしくありません。

私は多くの方にボランティアに参加してほしいと思いますが、よくよく考えていってほしいのです。現地に行かなくても、被災地のためにできることはあります。自分の持っている賜物、財産、気持ち、健康に応じてできることをするのが良いと思います。それを考えると、何かしてあげたいけど何もしてあげられないという人もたくさんいるはずです。それなら被災地を思うことだけでもいいと思います。

 

以上、私の考えがすべて正しいとは思いませんが、前回の震災を通して感じたことの一部です。

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「被災地にクライマーを送る会」の活動は始まっています。

2016-04-20 00:41:33 | 災害ボランティア クライマー派遣

今回の熊本、大分を中心とする震災に対して、「被災地にクライマーを送る会」の活動は始まっています。まだボランティアセンターは立ち上がっていませんが、避難所のお手伝い、センターの立ち上げ準備のために、宮古での活動経験者が現地に向かいます。またわれわれの活動に対する募金に協力してくださる方も出始めています。

まだ一般ボランティアが入れる状態ではないため公開していませんが、フェースブックでは岩手県宮古市での経験者を中心に、関係者を招待したグループで情報を共有しています。もしクライマーや登山愛好家で、被災地でも自活しながら活動できる方で、本心から被災者のために働きたいと思う方はグループにご招待します。

我々が活動した宮古からも募金協力の申し出がありました。「情けは人のためならず」といいますが、「助けたい」という気持ちは伝染し巡り巡るのです。人間らしい生き方だと思います。私の知人で、「東日本大震災の時に、周りの人がみんな何かしているのに、私は何もできなかった」と嘆いていた方がいました。でも、「人を思う」だけでも十分です。その人たちのために祈ってください。そして自分に与えられたものに応じて分け与えられたらいいのだと思います。だから、私は被災地について、またボランティアについて書いていますけれど、そういうことができない方が沢山いらっしゃることも承知です。「思いを寄せる」「誰かのために祈る」。それだけでもいいと思います。

私には、現地で働ける仲間が沢山与えられています。だから彼らに声をかける活動をします。また、私は現地で活動できる組織とつながっています。だからそこに協力しようと思っています。これらは私に与えられたものですから、自分の利益のためではなく、与えてくださった方に喜ばれるように使わないといけないと思うのです。

決して無理をせず、自分に与えられたものに応じて分け与えましょう。

私も次の日曜日には現地に向かいます。仲間も一緒に行きます。もしよろしければ、与えられたものに応じてご協力ください。

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再び被災地へ

2016-04-17 00:40:52 | 災害ボランティア クライマー派遣

18日。朝起きて驚きました。熊本地方で起きた震災は、局地的なものから広域なものになっていました。そして東日本大震災の時の「被災地にクライマーを送る会」の活動拠点になったYMCAの同盟総主事から電話がありました。「熊本へのクライマー派遣の準備をしてもらいたい」という内容です。

最初の震源地で被災の大きかった益城町にはYMCAが指定管理している総合運動場があり、避難場所になっており、現在YMCAスタッフを中心に避難所の運営にあたっています。また熊本市内や阿蘇地域ではYMCAの活動が根付いていて、すでに活動が始まっているようです。そういう意味ではボランティア活動に入りやすい場所なのですが、何しろ今は余震が続いており、現地でもやみくもにボランティアが入り込むことを警戒しているようです。そういう状況ですからかえって東日本大震災での活動経験があり、現地で自活できる「被災地にクライマーを送る会」のメンバーがまず入ることができれば、ということなのです。

岩手県宮古市での活動は、初期にはなかなか現地の人に受け入れられるまでに時間がかかり、ボランティアもフラストレーションを抱えました。今回はそういうことは少ないと思いますが、活動は初期には避難所の手伝い、その次に家屋の片づけなどになるかと思います。

また東日本大震災のときは関東での揺れも大きく、いろいろな意味で生活に影響がありました。しかし今回は関東地方への影響が今のところ少ないためか、ボランティアの呼びかけに対する反応も弱いようです。でも実際には多くの方が助けを求めています。次は我々が助けを求めることになるかもしれません。助けあいましょう。

宮古は東京から600匐でしたが、熊本は1200km弱。非常に遠いので車での往復は考えにくいです。交通費もかかります。ですから交通費の補助が必要になってくると思います。これに対する募金活動は今すぐ始めたいと思います。

ボランティアの参加と募金の協力をお願いします。

また情報を載せます。

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和合岩稜から宝剣岳

2016-04-11 22:47:36 | アルパインクライミング

4月11日。月稜会の会山行で中央アルプスへ。総勢21名の大所帯です。私は新人2名とともに和合岩稜を登り、さらに宝剣岳を越えて極楽平から千畳敷に下るコースです。三の沢岳往復パーティーに雪山初心者が数名含まれるため、先に行って下山のフィックスロープを張っておく予定なのです。ほかにサギダル尾根から宝剣岳パーティーと宝剣岳縦走パーティーが組まれました。

ロープウエー駅を9時過ぎに出発。

 

千畳敷を詰める途中、和合岩稜を見上げる位置まで来ると、斜面が急になる。

ここでわれわれは灌木にセルフビレーを取ってロープを結んだ。50〜60度くらいの雪壁を、灌木に中間支点を取りながら1本のロープでコンティニュアンス。

岩場の手前でセルフビレーを取りロープを2本にする。

最初はやさしいブッシュ交じりの岩。最後に悪い1手でテラスへ。

チムニー手前でピッチを切る。

 

このチムニーが思いのほか悪かった。悪い数メートルをナッツ1本のプロテクションで抜け、右に3mほどトラバースしてピッチを切る。

 

トラバースして終了点に到着。

 

岩角にかぶせたスリングで終了点を作る。

バックには宝剣岳。

 

最後はやさしい岩場を右上すると雪稜に出る。

岩場と雪稜を合わせて70m位。コンテ。

11時50分終了。

 

しかし極楽平からの下りに、初心者のための下山用フィックスロープを張るという任務を果たすために、

これから宝剣岳を越えていかなければならない。

 

宝剣岳山頂。

 

宝剣岳南稜。

 

極楽平からの下りにフィックスロープを張る作業中の新人I

今回は最終のロープウエー15時55分に間に合わせるために急いだが、

結果的には1時間前のロープウエーに21人全員が間に合った。

上出来の会山行でした。

 

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第2回アッコマンカップ

2016-04-02 00:48:50 | フリークライミング

4月1日。第2回「アッコマンカップを開催しました。今回は「アラジン」をお借りして行いました。

「アッコマンカップ」は私が担当する「ビッグロック スポーツクライミング ジュニアスクール」と、「アラジンクライミングジム」と、「クライミングジム ポケット」に通うジュニアスクールの生徒を対象としたコンペです。ほかにも数名が参加し、今回は19名で開催しました。

午前中はボルダリングの特設課題。午後は遊びの要素を取り入れたトラバース競技や、規制のテープ課題、同時にトップロープとリードのルート競技を行いました。レベルの差が大きくて、最近始めたばかりの子にはちょっと厳しかったかも知れませんが、悔しい思いをした子は、次回までに頑張ってほしい。

こじんまりとしたコンペですが、普段顔を合わせない仲間と競い合い、励ましあい、応援し合って、良い刺激を得てもらうことを目的としたコンペです。今回もその願いどおり、ただ競い合うだけではなく、初めて会う仲間にも声援を送るシーンがたくさん見ることができ、感激しました。子供たちがこれから長くクライミングを続けていくためには、やはり良い仲間が必要だと思います。趣味として楽しむにしても、選手として上を目指していくにしても、励ましあってお互いに頑張る仲間が必要だと思うのです。そういうことをコンペを通じて体験してほしいと願っているのです。

 

終了後の記念撮影では、悔しくて泣いていた子も笑顔でした。次は夏休み中に予定しています。それまでまたそれぞれのところで頑張って、また会いましょう。

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