今日のビッグロックのジュニアスクールは、近所の小学校が授業参観日だったので、参加者4人と、さびしかったのですが、実に楽しいスクールになりました。
少し前に新聞の取材で「指の使い方を工夫して、ジムの全部の壁を登ってみたい」とインタビューに答えていたりょうちゃん、今日、ビッグルーフのルートをレッドポイントして、すべての壁を登りました。まだクライミングを初めて半年ですが、もうビッグルーフを登ってしまうとは驚きです。見ていた周りの大人たちもびっくりです。早熟です。小学3年生の女の子。良い仲間を持ってモチベーションを保ち続けてほしいと願っています。
同じく3年生のUーなちゃんは、とても明るくてかわいい女の子。とってもクライミングが好きで、いろいろなルートにチャレンジしている。ちょっと身長と力が足りなくて登りきれないことが多いのですが、ムーブはきれいだし、何しろ登れなくったってめげない。楽しんでチャレンジしているところが最高です。長く続ければ大成するように感じます。これから楽しんで登り続けるのもよし。でもそのうち大きく化ける気がします。
同じく3年生の男の子、HRKくん。彼は運動能力が優れていて大胆だ。それゆえ基本を無視してもダイナミックに登ってしまう。「飛びつき王子」。りょうちゃんが登れたルーフにチャレンジした時も、すぐに足ブラになるのでハラハラする。欠点でもあるが伸ばせば素晴らしい武器にもなる。個性があって面白い。だからこそ今は基本をしっかり身に着けてほしい。
5年生のTSK君。今日のメンバーの中では本来なら実力ナンバー1なのだが、成果としてはりょうちゃんに先を越されている。というのも今日はルーフをメインにやったからだが、正対が得意なので垂壁は強い。最近お父さんと一緒に岩場に通っているのが素晴らしい。本物の岩を登ってほしいと私は願っている。そして彼のキャラクターが実にいい。実にいい味を出していて、仲間からも指導者からも愛されている。(みんな愛してるけど) 今日もルーフにチャレンジしていた。合理的なムーブを教えながらも、今持っている個性を殺したくない。本物のクライマーになってほしい。
今日参加できなかった子供たち。みんな素晴らしい個性の持ち主です。みんなに教えることは同じですが、それぞれの個性は活かしたい。
教えることは同じでも、対応はそれぞれ変えることが大切だと思っています。