Chimney角屋のClimbing log

基本的にはクライミングの日記ですが、ハイキング、マウンテンバイク、スキー、スノーボードなども登場するかも・・・。

「被災地にクライマーを送る会」能登

2024-04-18 00:29:55 | 災害ボランティア クライマー派遣
石川県輪島市町野町避難所(東陽中学校)におけるボランティア派遣要綱(4/25改訂)

1. 派遣場所
輪島市指定避難所 東陽中学校
石川県輪島市町野町栗倉河原田33番地
*現在 東陽中学の生徒は、隣の小学校の校舎で授業を受けています。
*東陽中学校は町野町の物資配布場所となっています。
*輪島市役所職員 消防署員が業務のために同居しています。
*YMCAは、避難所のサポート業務に携わるために入っています。

2. アクセス
自家用車
① 北陸道 金沢西IC 金沢東IC 金沢森本ICなどから「のと里山街道」(無料自動車道)に入り、のと里山空港まで。そこから一般道。
*のと里山街道は柳田IC以北は往路のみ通行可能。北部はかなり被害が大きく、復旧作業中。4月16日現在
  ②北陸自動車道小矢部砺波JCT能越自動車道(無料自動車道)に入り七尾城山IC。その先一般道。
    *全線に被害が少ない。

  航空機利用
    羽田~のと里山空港
    *毎日1便、1往復運航 
    *空港からはレンタカーとなるが、レンタカーの確保ができない可能性が高い。

3. 生活面
① 宿泊場所は東陽中学校の家庭科室と女性部屋は隣の教室の2部屋。宿泊定員は10名。寝袋・マットは持参の事。
② 食事は全食自炊。冷蔵庫が小さいため、食材の保管はできないと考えた方がいい。
*水道・電気は使え、IH調理器具が使える。
*近所に営業している飲食店、販売所はない。午後、移動販売車がくる。
*買い出しは「のと里山空港」近くのファミリーマート(11Km)まで行かないとない。4/16現在、品ぞろえは豊富だった。
外食は、同じく「のと里山空港」周辺まで行くと「8番らーめん」「GOGOカレー」がある。
  ③入浴は施設内にシャワーがある。ただし車で6~7分のところに、自衛隊が設置した入浴施設があるので、施設存続のためにも、こちらの利用を推奨。
③ トイレは使用できるが、時々不安定になるとのこと。仮設トイレもある。
⑤ 洗濯は施設内の洗濯機・乾燥機が使える。
⑥ インターネット(WiFi)はつながっているが、場所によっては脆弱。充電用電源はたくさんある。
⑦ テント泊の許可をもらっている空き地がある。トイレ、シャワーなどは避難所を使用するため、少し遠い。近所に住民が暮らしている場合は配慮が必用。

4.ボランティア活動について
4/16現在、YMCAに任されているのは避難所のサポート業務(避難所受付 お弁当の仕分け 支援物資配布サポート ラジオ体操などの避難者向け健康プログラム トイレなどの避難所清掃)であり、それ以外の災害復興にかかわる業務は行っていない。ただし今後、同避難所の避難者が仮設住宅に移る際のお手伝いや、その後、家屋内の片づけなどのニーズがあれば、業務の一部として取り扱おうという方針とのこと。
① 避難所内における作業が優先ではある。また、避難所の避難者に引っ越しや家の片づけなどのニーズがあれば、これを行う。その必要がなければ輪島市社会福祉協議会に上がってきたニーズに対し、我々以外のボランティアと同様に活動する。その場合、YMCAスタッフが社会福祉協議会との連絡を取り、我々がどこに行ってどのような活動をするのか伝達する。数日の活動になる場合は、初日に翌日以降の活動場所や内容を、直に確認するのが良い。
② 4/16現在、「避難所から仮設住宅への引っ越し」の手伝いのニーズが多いようである。
③ 行政の行うボランティア活動に出向くことが多いと思われますので、石川県災害ボランティアHP https://prefvcishikawa.jimdofree.com/%E3%83%9C%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E4%BA%8B%E5%89%8D%E7%99%BB%E9%8C%B2/
~からボランティアの事前登録をしておくようお願いします。その際、所属団体は「日本YMCA同盟」としてください。
④ 出発前に、地元の社会福祉協議会にてボランティア保険に加入しておいてください。
⑤「被災地にクライマーを送る会」のメンバーが今回の活動に参加する場合、窓口は角屋。角屋からYMCA同盟の担当者に連絡を取り、YMCA同盟の担当者と現地スタッフの判断で受け入れ可能か判断してもらう。受け入れ可能な場合、現地スタッフが作業の割り振りをする。出発の2~3日前には直接現地に連絡し、確認を取る。このような手続きが必要なため、少なくとも1週間前までに参加表明してください。

5.交通費支援について
    高速道路の通行料の無料化措置があります。こちらのリンクからhttps://www.saigaivc.com/ 申請を行ってください。申請後メールが送られてくるので、「災害ボランティア車両 高速道路通行許可証」をプリントアウトして、持参しETCは使わずに一般ゲートを通過します。詳細は許可証をお読みください。
*希望者に対し「被災地にクライマーを送る会」として車両1台に対して10000円。そのた航空機や電車地用の場合一人に対して10000の補助をします。事後に角屋宛にお申し出ください。ただし、財源がなくなり次第補助を終了いたします。










2024年4月16日の訪問

ここからは現地を訪問して際の雑感になります。
私(角屋)は15日の昼に、事前に申請しプリントアウトしておいた「災害ボランティア 高速道路通行許可書」を携え東京を出発した。首都高の乗り口の五反田ICでは、ETCカードを抜いておくことを怠り、係員に手間を取らせてしまった。各料金所では「一般」のゲートを使用し、そのたびにチェックが入るので時間がかかる。致し方ないこと。長野県大町市の廣川健太郎氏を訪ね、そこで打ち合わせ方々、宿泊をさせていただきました。「通行許可書」の申請には、高速道路を一時退出する場合の理由を選ぶ項目があるが、私は「途中で宿泊が必要なため」として置いた。ほかに「同乗者を乗せるため」などの項目があるが、多分、災害ボランティア以外の目的で使用しにくくするためだろう。

翌朝(16日)6時に廣川婦人とともに輪島に向かって出発。糸魚川から北陸道に乗り金沢森本ICで高速道路を降り、「のと里山街道(無料の自動車道)」に乗りました。あとから分かったことですが、ここからが長かった。買い出しが必要な場合は「のと里山街道」に乗る前に済ませないと、そのあとは「のと里山街道」を降りた後のファミリーマート1軒のみ。

「のと里山街道」を北上し、中ほどの柳田ICあたりから、対向車線が崩れ落ちている箇所が多数あり、復路には使えない状況。往路もスピードが出せない状態なので時間がかかる。GWともなるとかなり時間に余裕をもっていかなければならないだろう。大町市から6時間くらいかけて「のと里山空港IC」に到着。降りてすぐのところにファミリーマートがある。中を覗いてみたが、品ぞろえが豊富だった。ただし現場作業員が大勢買い物に来ていたので、常に品ぞろえが豊富なのかはわからない。カーナビに従い、避難所でありYMCAと我々の拠点となる東陽中学校を目指す。しかし1か所「緊急水道工事のため通行止め」というところがあり、迂回する必要があった。ナビにも把握できていない通行止めは頻繁にあるようだ。

このあたりでは、地震によってつぶされた家なども目に付く。古い家が多く、耐震化されていなかったことも被害を増した原因だろう。避難所が近づくと、つぶされた家が道路にはみ出て、その中をすり抜けるように進むとすぐに目的地があった。少ない駐車スペースは避難者が使用しているので、私は
路上駐車。多分ボランティア車両もこのようになるだろう。東陽小学校と東陽中学校が隣接しており、現在、小学生も中学生も、小学校の校舎で授業を受けている。中学校の方は、市役所の支所、消防、そしてYMCAがサポートとして入っている。

YMCAの職員に出迎えてもらい、お話をした。YMCAでは一時避難者に対するお世話や避難所の清掃、お弁当配りなどの役割を担っているが、外に出ての災害ボランティアに関しては行っていない。われわれが行く場合は、避難所内部での仕事がなければ、輪島市の社会福祉協議会のボランティアセンターに、一般ボランティアとして出向く形になるであろう。我々「被災地にクライマーを送る会」は、東日本大震災の際に盛岡YMCA宮古ボランティアセンターの活動に参加し、熊本大地震の際には益城町の避難所とYMCA阿蘇キャンプ場を拠点とした活動に参加してきた。そのため、地元社協とも連携しながらも、比較的自由度の高い活動が行えた。しかし、今回はそこまでYMCAが踏み込んでいないので、外での活動となると、行政が募集している一般ボランティアに交じって活動することになる。その橋渡しは何とかYMCAの職員にお願いすることに話が落ち着いた。また、その宿泊場所としての役割をお願いした。ただし自炊。市の職員、消防署員が同居する環境なので、生活もつつましやかにしなければならない。

YMCAの職員に、社協とのすり合わせや業務の間、近所を歩いて回った。倒壊、半壊がほとんどで、見た感じでは住み続けられる家は少ないように見えた。平日の昼間でもあるので、街中は静まり返っていた。この日、重機は一台もみなかったし、手作業で片づけをする様子も見られなかった。まずは被災者の生活を整えること。そのあとに瓦礫の撤去や家の中の片づけになるのだろうか。

ただそんな中、町野町のスポーツ施設のある場所は活気づいていた。野球場やテニスコート、プールなどがあった場所だと思うが、そこには自衛隊による入浴設備が設置されており、その周りは仮設住宅建設が絶賛作業中だった。県内外の建設業者がたくさん集まり、クレーンなども導入されせわしなく働いていた。第一次避難者がここに一旦収まり、落ち着てから片づけが本格化し、新たな街づくりが始まるのだろう。

東日本大震災や熊本大地震の時に比べると、復旧・復興のスピードが非常に遅いことを感じた。多分地理的状況が不利なことが大きいと思う。一般ボランティアが大挙して訪れることによる障害も懸念されるし、その点、現地行政も慎重になっていた。最近は一般ボランティアを積極的に募集してはいるが、宿泊できる拠点も少ないため、金沢からの日帰りが多く、賞味数時間の作業で終わってしまうとも聞いている。だから数日間滞在できるボランティアは有効だとも感じる。

現地での確認を終え、帰路に就いたのは16時ころだった。カーナビに案内してもらい進むと、一般道を穴水に向かい、そこを経由し七尾湾?に沿って能越道の七尾に達する。南下するに従い建物の損壊は少なくなってくる。ただし中身はどうなのかわからない。七尾で能越道に乗り小矢部砺波JCTで北陸道に入る。糸魚川ICで降り信濃大町で廣川婦人を下ろし、再び安曇野ICから中央自動車道に乗り東京の自宅に戻った。


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山仲間の死について思う

2022-08-19 00:39:00 | 山とクライミングの話

最近、山仲間を立て続けに二人亡くした。毎年何人か見送っている。亡くなった人がお年寄りならそんなこともあり得るが、みんな30台か40台。きっと普通の社会生活をおくっている人にはありえないことだろうと思う。でも、何か危険なことにチャレンジしている仲間とつながっていると、こういうことは普通に起こる。毎年何人かが山で亡くなっていくのだ。

こんな時、山仲間の中にも気持ちが落ち込んで、ふさぎ込んだり、感傷的な言葉を連ねる人がいる。でも、私はそうではありたくない。亡くなった彼らは、ほかの人にはなかなかできないチャレンジをして生きてきた者だから、ほかの人の何倍もの濃密な人生を送ってきたように思える。

残された親族にとっては、割り切れない気持ちがあるだろうこともわかる。でも本人が素晴らしい人生を送ってきたということも理解してほしい。自分勝手かもしれない。周りの人に迷惑をかけてきたかもしれない。でもあなたの子供は、あなたの夫は、あなたの妻は、あなたのお父さんは、あなたのお母さんは・・・。自分勝手だったかもしれないけど、でも、あなたが自慢をしてもいい人だったとおもうのです。山に登ることにどんな価値があるの?と問われれば応えられません。でも、困難にチャレンジしていること、それも命を懸けてチャレンジしている人ってそんなに多くはないのだとおもいます。そんなことにチャレンジしてきた人を誇りに思ってもいいんじゃないでしょうか。

今回、お葬式に行ってきました。盛大でした。良かったと思います。もし私が山で死んだとしたら、やっぱりみんなに涙を流してもらうより、仲間には思い出を語り合って送り出してほしいと思うのです。最後まで「みんな山の友達」であってほしい。これをマイナスに取らえてほしくない。自分が少しでも、残されたものに影響が与えられるなら受け継いでいってほしいと思うから。

もし、自分が山で死んだら、仲間には「いつまでもうじうじしてないで、俺が出来なかったことをやってくれ。」と言いたいと思います。

 

 


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四国・九州ツアー

2022-06-28 16:00:38 | 山登り・トレラン

2022年5月16日から5月24日にかけて8泊9日の「四国・九州ツアー」に出かけました。

Day1:16日(晴れ) 車で自宅を出発~三重県桑名市で昼食~淡路島経由で徳島へ。「あらたえの湯」でサウナ~石鎚山石鎚神社登山口で車中泊

Day2:17日(晴れ) 石鎚山登山~フェリー(三崎港から佐賀関港)~佐賀関で夕飯~久住山牧之原峠登山口で車中泊

Day3:18日(晴れ) 久住山登山~坊中温泉夢の湯でサウナ~熊本市へ~熊本在住の元上司と夕食~東横イン泊

Day4:19日(晴れ) 元上司の案内で熊本観光~湯ラックスでサウナ~阿蘇山仙酔峡登山口で車中泊

Day5:20日(晴れ) 阿蘇山登山~坊中温泉夢の湯でサウナ~祖母山神原登山口で車中泊

Day6:21日(雨)  祖母山登山~熊本東横イン泊

Day7:22日(晴れ) 熊本草葉町教会にて日曜礼拝に出席~ロープウェーで鶴見岳へ~フェリー(佐賀関港から三崎港)~道の駅石鎚で車中泊

Day8:23日(晴れ) 道の駅石鎚からさぬき(山越えうどん)で昼食~徳島市「あらたえの湯」でサウナ~淡路島経由で東名高速御殿場まで。車中泊

Day9:24日(晴れ) 御殿場から自宅まで。

 

こんなに長い休暇を取らせてもらったのは2008年のシャモニー以来です。ただこの計画は2年前から考えていたもので、しかし新型コロナの影響で実現しませんでした。

目的は3つ。一つ目は四国九州という、なかなか行けない地方の山にたくさん登ってくること。

      二つ目は、以前大変お世話になったというか、自分の人生に対して大きな影響を与えてくれた、熊本在住の元上司にお会いすること。

      三つめは、四国九州の良いサウナに入ってくることでした。

旅の様子はいくつかに分けて紹介するとして、振り返ると、目標はほぼ達成でき、満足のいく素晴らしいものでした。

九州の山について。以前「由布岳」に登ったことがありました。もちろん「由布岳」自体、とても美しく楽しい山でしたが、登って遠くを見まわすと、あちこちにポコンポコンと目につく山が見える。「あれが久住か。あれが阿蘇か。」と次々に登ってみたい山が目に入ってくるのが九州の山です。そしておおよそ火山地形なので一つ一つが独立していて、特有の美しさを持っています。私が普段登っている本州の山は、連なった山々の中の峰々という雰囲気の山が多いのですが、九州の山々はそれぞれがふもとから立ち上がっている印象です。今回は「祖母山」を除いては良い天気で、十分に山を堪能できました。雨の「祖母山」は幸い樹林を登る山だったので、それなりの雰囲気で楽しめました。

それでは旅の様子を…。

Day1

朝7時半ごろに自宅を出発しました。あとで周りの人に驚かれたのですが、自走で九州に向かうのです。「今日はどこまで行こうか」という計画はありません。行けるところまで行く。でも道中も楽しみながら無理せずに行けるところまで行ったら車を止めて車中泊するスタイルです。それも、最近乗り換えた「スバルOUTBACK」のおかげで、遠出がすこぶる楽になったからです。運転支援で運転自体が楽ですし、車内の居心地がいい。良いオーディオがついているのでリビングにいるような感じで移動できる。広大な荷室があるので足を延ばして車中泊ができる。だからこんな計画も実現できました。

第二東名高速は、最高制限速度120kmなので効率が良いです。しかもクルーズコントロールを使っちゃうので楽ちんです。

三重県は比較的ガソリン代が安い県なので、高速を降りて昼食をとります。降りたのは桑名IC。桑名といえば「その手は桑名の焼き蛤」というくらいで、ハマグリが有名。「蛤ラーメン」というのがあるそうなので、適当に街中をくるまで流していたらありました。「登里勝」。食べてみたらこれが忘れられないおいしさ。多分鶏と貝類の出しだと思うのだが、濃厚なのにやさしい味。大ぶりの蛤もおのっていて、これはまた食べにくるなあ、という味でした。あとで調べてみたら「ビブグルマン」掲載の店だったようです。

四日市から山を越え、甲賀を経由し京都の山崎へ。京都市内で高速に乗り、大阪をやり過淡路島経由で徳島県に入りました。

寄ってみたかった「あらたえの湯」へ。ここはいわゆる大型の日帰り温泉施設。目的はサウナです。露天にあるサウナ室は横に広く、2台のサウナストーブに向かって座るレイアウトです。サウナ利用者も結構いるのですが、サウナ室が広いのでストレスなし。温私好み好みで水風呂も冷えている。とても気に入りました。(帰路にも寄ることに)

陽はとっぷりと沈み、ここからは一般道を愛媛県に向かいます。中央構造線を走る一般道はまっすぐで、この時間には交通量も少なく、快適に愛媛県の西条市に到着しました。ここから山道を走り、石鎚神社の登山口に向かいます。夜間に乗り入れられる駐車場は台数が少なかったのですが、道路わきの駐車場に車を止め車中泊。

 

Day2

車内で目覚めると、すでに多くの登山者が車で乗り付けている。すでに8時。登山の準備をしてロープウェー駅に行ってみる。始発は8時45分。

始発の時間が迫ると行列が出来上がっている。平日なのに40名近くの乗車待ち。

山頂駅に到着。大勢の間に入って登るのは嫌なので、全員が行き過ぎるのを待ってから歩き始める。広い道を少し登ると石鎚神社中宮。ここで先行した登山者がお参りしている。予想外で多くの登山者に紛れ込んでしまう。こうなったら追い抜いて先頭にたとう。

しばらく緩やかな下りが続き、大半はここで追い越した。最初はそれほどきつくない登りで、2名ほど先行者を追い越した。いよいよ鎖場が4か所ある急な登りになる。ただ鎖場はすべて巻き道があるらしい。鎖場で先行者全員を追い越した。鎖場はどれも3級程度で、鎖に触らずに登れる。

そして誰もいない静かな山頂へ…と思ったのだが、山頂には奥宮兼宿泊みたいなのがあり、裏側からも登山道があるのか、すでににぎわっていた。

でも快晴で遠望が利く山頂は気持ちが良かった。多くの登山者がここを山頂としているが、さらに岩場のナイフリッヂを進むと本当の最高点がある。私はそちらに進み、人の少ない最高点で憩った。

下りは往路を戻り下山。

四国の最西端、三崎港から九州大分の佐賀関に向かうフェリーを予約していたので、寄り道せずに三崎港に向かう。想像していたより四国は広く、カーナビの到着予想時間はギリギリだ。しかし何とかフェリーに間に合った。1時間ほどのフェリー旅で九州大分に上陸。まだ日没には時間があるので「関サバ」をいただこうと「関の亭 活丸」に寄ってみる。「関アジ、関サバ定食」を注文。うまい!ボリュームもスゴイ。

夕日が沈む佐賀関から、熊本へ。久住山の登山口、牧之原峠へと進むのでした。

 

「四国・九州ツアー」Day3に続く。

 

 

 

 


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新型アウトバックで初ドライブ 伊豆稲取へ

2022-02-03 00:38:47 | SUBARU AUTOBACK

2022年2月1日。先日納車された「スバル アウトバック EX Limited」で初ドライブに出かけました。品川の自宅から目的地は伊豆稲取。伊勢エビを食べて、赤沢温泉にはいって帰ってくる。でも目的の半分は、妻に新しい車に慣れてもらうのと、誕生日の近い妻へのプレゼントのつもりです。

このブログでは、新型アウトバックのインプレッションと温泉リポートがメインです。

 

先代の車は、同じくアウトバックのBS9C型。とても気に入っていました。

ちなみに私の車遍歴を紹介すると、まず父の「レオーネ」で運転を始め、妻所有の「マツダファミリア」。義父所有の「日産グロリア」などを日常使用し、初めて所有したのが「スバルアルシオーネVR」でした。今でも所有したい面白い車でした。次の車は「日産ブルーバードSSSアテーサLTD」。これも良い車でしたが、やたらと未舗装道路に入る私にとっては、センセーショナルなデヴューを果たした「スバルフォレスター」に乗り換えざるを得ませんでした。その次も「フォレスター3代目」。ドッカンターボから扱いやすいターボに代わっていました。次はかっこよさにひかれ「スバルXV」の初期型。エンジンの質が上がっていて「もうターボはいらないな」と感じていましたし、ハンドリングも気持ちよかった。そして先代の「スバルアウトバックBS9」のⅭ型。何しろロングドライブが楽で、東京から盛岡までノンストップで運転できたほどです。すべて気に入っていましたが、素直で扱いやすい2.5リッターNAエンジンは特に気に入っていました。

そのほか、家族所有の「日産ラルゴ」「日産セレナ」を3世代のり、ほかにもよく運転させてもらったのは友人や親せき所有の「アルファロメオ ジュリエッタ」「メルセデスベンツGL?」など。

そして「スバル アウトバック BT型」が納車されました。

まず背が高くなりました。見た感じでは一回り大きくなった感じがします。エクステリアデザインについては「洗練された」という印象です。

運転してみて、まず感じたのは「静か」です。遮音性も高くなっていますが足まわりの設定が向上したのかタイヤのせいか、ロードノイズが格段に少なくなっています。そして非常にフラットな乗り心地でおおらかです。いつも思うのですが、スバルの車はどの車を運転しても同じ感覚で運転できます。車体が大きくなっても、いざ運転してみると感覚は統一されています。もちろんスポーティーな味付けをされた車種やオフロード向けに設定されたものの違いはありますが、どれもピシっと行きたい方に舵を切ってくれる。コーナーでも変な揺さぶられ感がなく、外足が踏ん張ってロールが収まる。硬くて短いサスペンションではなくて、しっかりした粘りのあるストローク感のある足であることは、どの車に乗っても共通のような気がします。今日は往路は妻に運転してもらったのですが、「乗り心地がいい」というお言葉でした。

また、妻の一言を借りると「出だしはゆっくりしてる」。確かにBS9に比べると発進は穏やかになった感覚です。ただアクセルの踏み込みがBS9のままの感覚だと加速が緩やかですが、慣れてきて発進時にもう少し深く踏み込むようになれば同じ感覚の加速になります。走り始めてしまえば実にリニアで伸びの良いエンジンです。

今日は、東京から伊豆稲取の往復でしたが、燃費はほぼBS9と変わらない感じでした。

インテリア、ユーティリティーなど紹介したいことはたくさんありますが、それは徐々に紹介するとして、まずは「この車にしてよかった」ということです。私は還暦を超えたところですが、この歳ににふさわしい、しかも山登りやクライミングを趣味にしている自分が使える。ロングドライブで疲れない。どこに乗っていってもおかしくない。上品な運転が似合う。上質なのに威張っていない。車の中で過ごす時間が苦痛でない、むしろ居心地がいい。運転支援が充実いていて、安心して運転ができる。こういうことがアウトバックに求められていることで、それをうまく具現化できていると思いました。

私は車マニアではありません。でも長い時間車の中で過ごすので良い車を選びたいのです。楽に遠くまで移動できる。リビングにいるように過ごせる。雪道や悪路でも不安がない。こういった要素がアウトバックにはあります。だからこの車を選びました。

 

さて、旅のリポートです。伊豆稲取に到着して、目的の伊勢エビです。

「伊勢エビ祭」だからか、思ったより安く伊勢海老がたんのうできました。妻の誕生日祝いのつもりで来ましたが、満足してもらえたようで良かった。これから毎年来そうな予感。

そのあとに漁港の売店で生きた伊勢海老を孫に見せたくて3匹買いました。

 

赤沢温泉によってきました。ここは私が城ケ崎のクライミングの後に寄ったことがあるのですが、それは10年くらい前の話。久ぶりに行ってみたくて妻を誘いました。露天風呂からの絶景。DHCのアメニティー使い放題の良いお風呂です。私はサウナ目当て。いろいろなサウナに行きますが、ここのサウナは露天風呂と同じく、海を見て入るサウナです。サウナ好きにとっては、温度は少し物足りなさを感じるかもしれませんが、大海原を眺めながら入るサウナは格別です。水風呂はキンキンです。

アウトバックのリポートは継続します。


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スクールの子供たちと湯河原幕岩

2021-12-28 19:25:58 | フリークライミング

12月28日。ジュニアスクールの子供たちと湯河原幕岩に行ってきました。子供たちは6名です。

 

ジムでは5.13も登るY君。今日は「シャックシャイン」が目標でした。オンサイトは逃したものの、2便目でサクッと落として「ゲイシャワルツ」を始めました。

 

ジムで5.12を登るS君は超積極的。「帰還兵」をRPしてから、「アリババ」をRP。「クリスマスローズ」はオンサイト。最後に「ダイヤモンドヒップ」にトライしトップアウト。マスタースタイルにこだわるストイックさ。

 

スクールではベテランのYちゃん。もう何回も岩場を経験していますが、今日は優しめのルートをたくさんリードしていました。

 

岩場は2回目のAちゃん。まだ岩慣れしてないのでトップロープ中心にたくさん登って楽しんでいました。

 

ボルダリングは上手だけど、最近リードを始めたF君はやはり高いところでは思うように体が動かないらしく、トップロープ中心にたくさん登って岩に慣れました。

クライミング自体が日の浅いK君ですが、とても積極的で持ち前の運動神経で、めきめき上達。今日も積極的にリードをしていました。

いつも思うのですが、子供たちは、ジムで使っているムーブが岩場に直結している。これが素晴らしいのです。「ジムと岩場では登り方が違う」という人が良くいるのですが、本当はそんなことはありません。基本的にやることは同じです。ただフットホールドが悪く感じて、ジムで身に着けたムーブを起こす自信がないだけだと思います。

私の感覚では、岩に慣れてくれば、自分の登れるグレードは岩場とジムで変わりがなくなってきます。決してジムの方が優しいわけではありません。普段ジムで練習している子供たちですが、できるだけ岩にも触らせて、本当のクライマーに育ってほしいと考えています。

 


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妙義山 表妙義  みはらしの湯サウナ

2021-11-07 14:24:49 | 山登り・トレラン

10月26日 妙義山に行ってきました。星穴岳や谷急山には登ったことがあるけれど、表妙義にはいったことがなかった。

新型コロナの緊急事態宣言が明け、老人介護施設にいる実家の母にも会えるようになったので、そのついでに妙義山に登り、みはらしの湯のサウナに入り、母に会いに行くことにしました。

天気予報は雨。前夜に東京を出て妙義神社の駐車場を目指すが、途中から雨が降ってきた。駐車場につき車中泊をするが、かなり雨脚が強い。朝起きた時の様子を見て、登山可能かどうかを判断しよう。

朝7時くらいに目覚めるが、まだはっきりとした雨が降っていた。しかしだんだん弱まっているような気がする。朝食のカップラーメンなどを用意しながら様子を見ると、雨は小降りになってきて、何とか登山はできそうだ。結局9時ころまで待って出発。道の駅の上の駐車場から土手を登り車道に出て、その先にある登山口から登り始める。

妙義神社に至る手前で「中間道」に入る。「中間道」とは、稜線に上がらず、山腹を横切っていく道だが、分岐から数分で尾根に上がる登山道に出会う。そちらに進む。その登山道を登り始めてわずか、みはらしの良いピークに出る。駐車場の自分の車も見える。ここで初めての休憩。出発して約30分。

 

腰を上げ尾根上の登山道を歩き始めるが、しばらくすると岩場の切り立った尾根になってくる。視界も開け、駐車場から見上げた「大の字」が同じ高さに見える。

岩壁に基部を右上するように稜線を目指す。岩登りも出てくる。鎖はあらゆるところについているが、私は鎖には触らない。その代わりロープ、ハーネスなどのクライミングの準備はしている。

この登山道はクライマー以外は行ってはいけないところだということがすぐにわかる。クライマーでなければしっかりとしたガイドに連れて行ってもらうべきだ。

皆がつかんで登るだろう鎖の先は、こんなアンカー1本で止まっているだけだ。これに全体重を預けて登るようなことは、クライマーだったらやらない。

 

 

稜線に出ると見晴らしがよい。天気も快晴。裏妙義の迫力ある岩壁が望める。表妙義にしても裏妙義にしても、立てかけた薄い板の上を歩くような稜線歩きである。

こんな縦走路に一般的な登山者が入り込んだら、事故が多発することは明らかだ。鎖を付ければ避けられるというものではない。

「ビビり岩」というところは、フリークライミングで登ると、3級上くらいだがなかなか面白い。鎖に頼らずしっかりロープで確保してもらって登ったら楽しいところだ。

 

 

さらに進み、「のぞき」というところの下りには30mの鎖がついている。私は自分のロープで懸垂下降したが、この鎖に頼って下ったら、クライマーでない限り腕がパンプして鎖を放してしまうだろう。事故が起こるはずだ。

 

11時20分、「天狗岳」に到着。

 

「天狗岳」のピークは気持ちいい。狭いピークだが、今日は朝まで雨だったからだろうか、だれにも会わない。だからこのピークも独り占め。

 

ここから「相馬岳」へは、両ピークの間に深く切れ込んだ沢を巻くように急下降、急登となる。下降しきると「タルワキ沢」の分岐。ここから「相馬岳」への登りになる。

11時50分、「相馬岳」に到着。ハイキングマップには「見晴らし良い」と書いてあったが、そうでもない。「天狗岳」の方が見晴らしがよかった。でもここが表妙義の最高点。

この先は「茨尾根」という険しい尾根になる。地図では一見忠実に尾根を下っているように見えるが、実際は山腹を巻いていたり、小さな岩峰を巻いていたり複雑で、間違いやすいところも多々ある。

 

下る途中で「相馬岳」を振り返る。

 

今日は行かないが、行く先に見える「金洞山」。

 

行く先を間違えないように注意しながら「茨尾根」を下り、「自然歩道分岐」に至る。13時。

さらにわかりにくい道を下り「中間道」に合流した。合流した「中間道」は、今までに比べると高速道路のようだ。すぐに東屋につく。ここで一服。「このまま中間道を進もうか」「ここから車道に下ってしまおうか」考える。今日はこの後サウナにも入りたいし、そのあとには実家の母にも会いに行かなくてはならない。車道に出てしまった方が早そうなので下ることにした。車道に向けて下る道は、足にも優しいふかふかした夜やかな尾根。駆け下るように車道に出た。13時30分。

14時には駐車場に戻った。

 

「平尾温泉 みはらしの湯」tennenonsenは上信越道「佐久平PA」に接続した日帰り温泉施設だ。名前の通り、このお湯からは佐久平とその向こうに八ヶ岳が見張らせる。確認してないが、もしかしたら北アルプスも見えるかも。私はこの施設が結構好きで何度も訪れている。サウナもなかなか良い。フロント受付で下足箱のカギをわたし、バーコード付きのリストバンドをもらう。このバーコードで自動販売機、レストランなどでの支払いをし、退館時にまとめて支払うスタイル。脱衣場のロッカーは空いている好きな場所を使える。ロッカーを指定されるのは個人的には好きではない。

サウナハットは持ってきたがサウナマットを持ってくるのを忘れた。ここのサウナは備付のウレタンマットを敷く。サウナマットも敷かれているがその上にウレタンマットを乗せて使う。ただそのウレタンマットが小さくて、体格がいい方だとお尻がはみ出してしまうし、ウレタンマットにたまった汗は、退出時にそのままジャーとサウナマットの上にこぼれてしまうので、「汗を残さない」という点では意味がない。お尻の熱さ対策だろう。サウナ室は広くきっれいで気持ちいい。ストーブが2台あり、私は上段に座ったが、もしかすると下段のストーブの真正面が一番熱いのかも。でも私は直射的な熱さよりも包み込まれるような熱さが好きなので、やっぱりストーブからは遠いが上段の方が好み。

水風呂は冷たすぎないコンフォートな冷たさ。露天風呂エリアで外気浴ができるが椅子はなく、適当なところに座って休む。私は洗い流せない気持ち悪いリクライニングチェアーより腰掛の方が好み。

気持ちよく3セットを終えて、実家の母の待つ老人ホームへ。


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山とサウナ 岩手山とゆっこ

2021-10-19 19:09:27 | 山登り・トレラン

10月6日。昨日の栗駒山&古戦場に続き、きょうは岩手山に登ってからゆっこでサウナの予定。

小雨の降る中、盛岡駅前のホテルを6時過ぎに出発。車で30分くらいで「馬返し登山口」に到着。天気予報では次第に雨はあがってくるはずなのだが、登山口につくと雨はかえって大粒になってきた。

広い駐車場とキャンプ場。止まっている車は3~4台。こんな天気の日に登る人もいないのだろう。身支度を整えトイレも済ませて7時過ぎに出発。公園のようなキャンプ場を通り沢に下り対岸の登山道をたどる。歩きやすいよく整備された登山道。登山道によくある丸太の土留めの階段が続くところがあるが、歩幅が良く登りやすい。0.5合目、1合目までは長いがそこから先はすこし傾斜があり、次々と2合目、3合目と進む。雨もやみそうになく視界は悪いが、一瞬盛岡市内や姫神山が見えた。2合目付近でザレ場に出て、登山道がわかりにくくなるが、右寄りに登りる。登山道は新道と旧道に分かれるが、新道を登ることにする。樹林帯の中に時々岩場が出てくる。

8合目避難小屋が現れたのは、歩き始めて3時間ほど経過したころ。あまり下調べをしてこなかったので、こんなところに避難小屋があったのか、と驚いた。しかも季節によるものなのか管理人付き。ちょうど私が通過するタイミングで3人の学生風の登山者が管理人に「行ってらっしゃい」と送り出されるところだった。

天気が良ければ非常に気持ちよさそうな草原なのだが、雨は霧雨になったものの、あまり視界が効かない中を山頂に進む。風も強くなってきて寒い。指先は感覚がなくなるくらい冷たくなってきた。あとからついてくる3人の学生は、あんな軽装で大丈夫なのだろうかと心配してしまう。

草原を抜け急登のザレ場を登る。火口の周りの稜線に出たところで岩陰に隠れフリースを着込む。手袋も乾いたものに取り換える。休んでいると体が冷えるのですぐに出発。11時に山頂に到着。何も見えない。急いで下る。

急いで下り、8合目避難小屋で一休み。そこから下りは旧道を下ることにした。下りは、これから上る登山者とたくさんすれ違ったが、この時間だと1泊するのだろう。

午後1時に車に戻った。

何も見えず、ただ登ってきただけの岩手山だったが深田100名山を一つ追加。

 

岩手山から下山して、サウナイキタイ岩手県人気ナンバー2の「ゆっこ」に寄ってきました。

昨日の古戦場とは対極と言っていいほど大型日帰り温浴施設でした。外観はそれほどパッとしないのですが、中に入ると機能的でデザイン性も優れた大型の施設でした。

持参のサウナマットとサウナハットを持ち込んで、まずは頭から体を洗う。ひげも剃る。ぬるめの「シルキー風呂」で下茹でをした後はいよいよサウナ。

「で、でかい!」

前面にマットが敷かれている。コンフォートサウナと聞いていたが、2台のストーブがあり、その正面に座ると結構熱い。でも直射感があり、金春湯のような全体が包まれるような熱さではない。ストーブの側面に座ればマイルドなコンフォートになるだろう。

1セット目としてはいつもより長めの8分入ってしまった。

シャワーで汗を流し水風呂に入る。水風呂もでかい。17~8度だろうか。キンキンではないが冷たいが入りやすい温度。

休憩は露天風呂にあるガーデンチェアー。四方は壁に囲まれているが、天井が開いている。時々風が入ってくるのが気持ちいい。露天風呂には手桶がおいてあり、それで椅子を清める。

2セット目からは9分、10分と時間を伸ばし3セット。

あー、ビールが飲みたい、と思ったが、これから東京の自宅まで帰らなければならない。早くうちに帰ってプシュッとやろう。

 


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岩手 栗駒山と「古戦場」でサウナ

2021-10-11 21:57:40 | 山登り・トレラン

久しぶりの更新。

どこにも行ってなかったわけではありませんが、コロナ渦、「あそこに行った」「ここに行った」とお知らせするのも憚られ、ブログもお休みしていました。「緊急事態宣言」が解除されたからといって、「全解放」というのではありませんが、少しずつ更新していこうと思います。

10月4日 月曜日。お昼ごろ一人で車で家を出ました。東北道をひた走り一関に到着したのは夕方6時ころ。車の運転支援システムのおかげで長距離ドライブも楽になった。この日は駅前のホテルにチェックイン。

5日の朝、6時ころに出発し須川温泉を目指す。

須川温泉は見事な紅葉の中。7時30分くらいの出発になった。

ここから名残ケ原を経由し、「自然観察路」というコースを登る予定。下りは「須川コース」を下る予定だった。しかし「須川コース」は下山中に気が付いたのだが、「火山性ガスが発生中のため通行止め」だった。その結果、遠回りして「天馬尾根コース」を下ることになった。

 

登山口の「須川温泉」は硫黄のにおいとともに湧き出る源泉の脇から入る。下山後の入浴が楽しみになってくる。登り始めると遊歩道が交差していて、スマホの登山アプリがないと間違えそうだ。

「名残ケ原」まではすぐだ。湿原の中の木道をまっすぐ進み「須川コース」を右に分け、沢を渡る。いよいよ紅葉が目を奪うようになってくる。

沢を渡ると「草原歩き」から「山登り」らしくなってくる。とはいえ傾斜は緩く楽な登りだ。しばらくすると「笊森コース」を左に分け、ひっそりとさざ波をきらめかせる池に出た。

この池までほぼ1時間。気持ちの良いところなのでザックを下ろして少し休憩。

腰を上げ、緩やかな登山道をさらに進むと尾根に出る。ここからは栗駒山山頂が見える。

山頂直下は少し傾斜が強くなるが、それでも「急登」というほどではなく、あまり体力に自信のない方でも、時間をかければ登れる山ではある。山頂まで1時間30分弱。

さて、広い山頂に到着すると景色は抜群。しかし、このコロナ渦の平日にも関わらず、たくさんの登山者でにぎわっている。景色を楽しむのも早々に、少し下山路に入ったところにザックを下ろす。

こういう人の多い山は苦手なのだ。紅葉の時期に人気の高い山だから仕方ないか。

 

下山は「須川コース」を下るつもりなので、山頂の反対側に下り始める。往路よりも峻険な尾根だが、あくまでも往路に比べて、というだけで危険なわけではない。すぐに「須川コース」の入り口につくが、「火山性ガスの発生により立ち入り禁止」となっており、厳重なバリケードが張ってある。登山道の崩壊くらいなら構わず入ってしまうところだが、この厳重さに抗うことはできなかった。山頂まで戻ろうかとも思ったが、来た道を引き返すのは面白くないので、少し遠回りになるが、「天馬尾根コース」を下ることにした。

この尾根からは「昭和湖」や「ヤナギゴケ泥炭地」という、火口跡にある池や湿地を見下ろして歩くことが出来る。非常に美しい山であることを感じながら歩く。

下りは長いが概ね緩やかで、たのしんで歩くことが出来る。

途中の草紅葉もすがすがしく、こっちの下山路も失敗ではなかったと思う。

「秣岳」(まぐさだけ)のピークを過ぎると、「須川湖」を見下ろして急な山腹をジグザグに下る。

下りきって車道に出ると、「須川湖」は観光地だった。11時20分。

ここから車道を歩き、須川温泉の駐車場まで戻る。岩手県から登ったのだが、降りたところは秋田県だった。

駐車場に戻ったのは12時15分。全行程4時間45分ほどでした。

さて、須川温泉に浸かるのが楽しみ、とおもってスタートしたはずでしたが、今回の旅の目的の半分である「サウナ」の誘惑に勝てず、須川温泉には浸からずに、さっさと一関におりてしまったのです。というわけで、ここからは岩手県内第1位の人気サウナを持つ温浴施設、「古戦場」のレポート(といっても詳しくは書かない)です。

http://kosenjyo.com/

やってきました、古戦場!日本最大のサウナ検索サイト「サウナイキタイ」によれば、岩手県ナンバー1の人気を誇るサウナを持つ温浴施設だということです。

いざ出陣、と思ったら、やはり「古戦場のサ活は「討ち入り」というのだそう。

http://kosenjyo.com/

入り口からサウナに対する気合が感じられる。いくらだったか忘れたが、入浴料を払って入館。店内にはサウナグッズがたくさん販売されていて、やはりサウナ熱を感じる。

スーパー銭湯化と思いきや、雰囲気はサウナ、物品販売、食堂がある古い銭湯。

 

脱衣場に入り、まず驚いたのは、脱衣場に畳の休憩スペースがあること。こちらに向かってM字開脚のご同士がくつろいでいたのには戸惑った。そして「テレビはここにあるんだ!?」。ちょっと驚きの脱衣場。脱衣場には飲み物の自販機があるのは便利です。

 

入浴セット、サウナハット、個人用サウナマットは持参して流し場に入り、まずは全身をきれいに洗い流す。

そのあとは下茹。浴槽は普通のお風呂、電気風呂、水風呂があるが普通のお風呂で。(電気風呂は嫌い)

いよいよサウナへ。「セルフローリュ」だ!ほかにご年配3名いた。ストーブが大き目で座れるスペースは3人分。一人出てからサウナイン。マットは敷かれているが、ほかにウレタンマットが用意されている。

セッティングは我が家(金春湯)に近い体感だが、温度計はなんと110度を指している。まあ、サウナ室の温度計というのはあまり信用してはいけない。壊れているとかではなく、設置されている場所などの条件によって数字はかなり変わってしまうから。それよりも自分の体感を信じたほうがいい。サ室が小さめなのでドアの開け閉めによる室内温への影響は大きいが、回復も早い。セルフなので一人の時にしかやらなかったが、ロウリュの効果も強烈だ。ロウリュ用のミントが品切れだったのは残念。

気持ちよく蒸されてからは、かけ湯ではなくシャワー。私自身、温浴施設の関係者として、できればシャワーで汗を流してほしいと思うからだ。汗はもちろん、体についた髪の毛など、シャワーの方がしっかり流せます。

さて水風呂にイン。これまた金春湯と同じくらいのセッティング。約16度か17度くらい。2名入ると肌が触れ合うほどの大きさだ。多分この水風呂は循環式ではなく、かけ流し式。水量が多いため水はきれいだ。気持ちいい。

次は外気浴。金春湯にはない外気浴だ。リクライニングチェアーが4だったか5だったかあり、田舎のおうちの庭みたいなところ。ここに露天風呂ではなく、外気浴スペースとして使っているところにもサウナ愛を感じる。蚊もいるだろうが蚊取り線香もたかれている。こういうのはポイントアップ。私が感心したのは、すべてのリクライニングチェアーに届くシャワーホースが備えられているところ。誰かが裸で寝ていたところに、そのまま寝ころびたくはないよね。結構あるようでない設備だ。

そのほか、あらゆるところに「サウナの入り方」「効果」「マナー」など、手書きの張り紙がたくさんある。張り紙というのはややもすればうっとうしく、内容によってはマイナスイメージにも成りかねない。しかし、書き方が上手で嫌みではない。

ヴィヒタもつるしてあった。あまり使われてはいなさそうだったが、サウナ文化の啓発には有効だ。

 

まとめ:国道沿いのショッピング施設の並びにある温浴施設で、立地は非常に地方色が濃い。中身もあか抜けた大型温浴施設ではなく、どちらかというと哀愁漂う銭湯。これは決して悪い意味ではない。むしろ「ああ、こういうところに来れて良かった」と感じてしまう。サウナ施設も、ハードだけを見れば特出したところはない。しかし、いたるところに感じられるのは、「この施設のオーナーは、本当にサウナが好きなんだなあ」ということ。それに共感する良い仲間がいるのだろう。

正直に言うと、なぜ、これが岩手県人気ナンバー1なの?とちらっと思った。でもよくよく考えてみると、こんな個性的な施設って滅多にないよな。ということだった。良いサウナはたくさんある。でも、これほどオーナーの顔を見たくなるところはないかなあ。

 

 

 

 

 

 

 


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初めての会津田島

2021-04-22 01:13:16 | フリークライミング

4月20日。会津田島の岩場に行ってきました。ルートのほとんどが5.12以上で、「何度も通って落とす」ということをしない私にとっては、ちょっと行くことをためらっていました。しかし、福島県出身のレジェンド女子クライマーのFTGさんに誘っていただき、行くことになりました。

 

 

行ってみると「びっくり!」 国道わきの芝生に岩。スケールは小さいけれど、シャモニーのガイアンのようなロケーション。車で行くならザックはいらない。ザックよりリクライニングチェアーが欲しい。日本にはもっとこういう岩場が欲しいものです。

 

1.まずは「メイン壁」右端の方にある「せりもな」5.10aから。私が最初に登らせてもらいました。ウォーミングアップには最適なルートでした。細かく刻まずに、良いホールドを目指して登ると気持ちよく登れます。ただ、3人が登り終わって思ってのは「これって5.10a?」「隣の5.8じゃないの?」トポと見比べてみて4も「せりもな」だが???

2.次は隣の「山王丸」5.11a。「こっちが『せりもな』なんじゃないの?」と言いながら、私が最初に登らせてもらう。「う~ん。5.10aではないけど、5.10cくらいかな。」「でもトポに書いてある説明とは合っているなあ。」「でも、楽しいルートだったからいいや。」ということになりました。

 

3.左のほうに移って、「防護柵エリア」へ。「カンテオーバーハング」5.10a。これは妥当な5.10aでした。

4.「和泉屋魚店」5.7。やさしいルートでしたが「せりもな」よりは難しいな。「まあいいか。たのしいから。」

5.「三色持ち」5.10c。3番目に登らせてもらった。核心部で端折ろうとして不意落ち。FTGさんは、私と同じように登ろうとしたけれど、手を出したホールドが意外に悪かったので仕切り直したといっていた。私はそこで落ちました。もっと余裕をもって冷静にいかなければ。面白かった。

6.「会津の風」5.11a。私は3番目に登らせてもらったのですが、FTGさんもNew1郎さんも、私のオブザベーションと違う登りだった。私は自分のオブザべを信じて登ってみたら、「スパッ!」とはまった。快適に登れた。これはオンサイトと言ってもいいんじゃないか。

 

7.「イエース ロング」5.11b。水流があり、「登れるかな」「まあ、行ってみよう」ということでとりついたが、終了点直下でついに水流に阻まれテンション。

8.「うまし 南郷トマト」5.10b。これも濡れていたが濡れているところは触らずに登れた。ただし、登るラインより2本目、3本目のボルトがやけに右にあり、クリップしてはラインに戻ることになった。出だしのムーブがなければ5.10aか5.9なんだけど。

それにしても快適な、そして貴重な岩場でした。日本にはこういう環境の岩場がもっと増えてほしい。遠いけどまた行って、5.12以上のグレードを登ってみたい。

 


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奥武蔵 伊豆が岳、子の権現

2021-03-23 21:59:01 | ハイキング

 

4月23日、奥武蔵の伊豆が岳、子の権現に行ってきました。

今日は何のひねりもないただのハイキング。苦手な早起きをして、電車で正丸駅に着いたのは朝8時40分頃。コロナ渦の平日にもかかわらず、降り立つハイカーが多い。自分もその中の一人なので非難する立場ではないのだが、ここで反省して帰宅しようかと思ったほど。改札を出ると、幼児50名ほどとその保護者や引率者計100名ほどが、駅前で準備体操をしている。私がトイレで用を済ませて出てくると、それらの大群は正丸峠の登山口に吸い込まれて行った。そのあとに続くのはかなりストレスになる。駅のトイレ前に座り込み、一時間ほど時間を潰そうかとも考えたが、ここでじっくり地図を確認すると、正丸峠の北に旧正丸峠というのがある。旧正丸峠というからには、そこにつながる道があるはず。遠回りになるが、ここで時間を潰すより旧正丸峠経由で歩こうと決めた。

正丸峠の登山口とは逆方向に車道を進むと、旧正丸峠への道標があった。誰もついてこない。先行者もいないだろう。民家の間を抜け、沢筋の山道を登る。荒れて道ではなく、心地よい山道だ。所々で寸断されているところもあるが、全体としては歩きやすく気持ちの良い道だ。

一旦車道を横切り再び山道に入ると、そこから旧正丸峠までは大した距離ではなかった。正丸駅を出て45分ほどで旧正丸峠に到着。

ここから尾根道を正丸峠に向かう。途中正丸山を通過して正丸峠に下るが、峠の直前に休憩所があり、その先に向かう伊豆が岳も望めるのだが、伊豆が岳からのハイカーの大騒ぎがまる聞こえなのである。憂鬱になる。

正丸山

 

正丸峠直前の休憩舎

 

ここまでであったハイカーは、正丸山ですれ違った一人のみだった。しかしこの先の人の多さを思うと憂鬱になるのだった。正丸駅から登山道に吸い込まれていった一団がいると思うと憂鬱になってしまうのだ。しかし正丸峠を跨いで伊豆が岳に向かう。以外にも伊豆が岳山頂まで、一人とすれ違い2パーティーを追い抜いただけだった。

伊豆が岳の山頂には、やはり大勢のハイカーがいた。元気な幼稚園軍団も。幼稚園軍団はここから正丸峠に戻るのかと思いきや、さらに縦走を始めた。私は腰を下ろそうと思ったが、幼稚園軍団が先に歩き始めたとなると、ようっくり休んでいたらこの先追い抜くのが面倒になる。まだ半数が山頂に残っている時点で先発しないと面倒なことになると思い、休まず出発した。伊豆が岳から天目指峠に下る道は幼稚園児で埋め尽くされている。子供たちに威圧感を与えないように、少しづつ追い抜く。追い抜きざまに見る子供たちはかわいい。うちの孫と同い年なのだ。思わず抱っこしてしまいたいほどかわいい。引率する保護者達も山には慣れているらしく、やたらと手を出さず子供たちを見守っている姿に共感した。その先の古御岳というピークでハイカー全員を追い越した。

ここからは一人旅。高畑山というピークで休憩中に一人のハイカーが続いてきたほか、二人の単独者とすれ違ったのみだ。

 

 

ここから子の権現に下る。子の権現は足腰の神様と言われているらしく、金のわらじが奉納されている。

子の権現というのだから、ネズミの神様かと思ったら、ヤマトタケルの神の遣いが鼠だからだそうだ。根の権現の駐車場からはふもとの集落や奥武蔵の山が見渡せる。

ここから山道を下り集落を経て吾野駅まで4・5km。午後2時に吾野駅に到着した。

 

行程:正丸駅8:40~旧正丸峠9:20~正丸峠10:00~伊豆が岳10:45~天目指峠12:00~子の権現12:50~吾野駅14:00

 

 

 


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