花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

東日本大震災の発生から1日

2011年03月12日 | 社会・事件・ニュース
昨日の今頃(私の所では14時46分頃)、大きく横揺れする地震が起きた。
時間はいつもの3倍くらい、3分間も揺れただろうか。
こんなに大きな揺れ方なら、最近言われ出した長振動地震の被害が起きないかなと心配になってTVを付けた。
するとすでに津波の警戒警報が東北の海岸に出されていた。予想震源地は東北沖でマグニチュードは8.4と出た。
さらに見ていると、津波警報の場所が海岸線上にどんどん広がって行き、とうとう北は北海道釧路から根室まで、南も九州、沖縄迄伸びた。

そうして30分も経ったころ、宮城県、福島県の太平洋岸に押し寄せて来た今まで見たことが無い津波の実況映像が写った。
スマトラ沖地震の津波よりも巨大な海水のうねりが、まるで生き物のように防波堤を越えて海から陸地へ、建物が立ち並ぶ都市を飲み込み、春の植えつけの準備をした農地へ、立ち並ぶビニールハウスも飲み込み、車を押し流し、内陸へ進んで行く。津波のエネルギーの強大さを、現実のものとして初めて見た。
チャンネルをどこに変えても、報道するアナウンサーの表情は緊張で張りつめていた。
多くの漁船が、陸地に押しやられて転覆したり、ぶつかり合ったりしている。
1度、津波に飲まれて内陸に押し流された建物や瓦礫、そして車が、波が引くのに合わせて今度は海の方向に引っ張られ、流されて行く。
家の中には逃げ遅れた人がいるのに違いない。津波に翻弄される車には、人が乗っていることだろうと、画面を見ていて気が気でない。でも私にはどうすることもできないのだ。
やがて最初に発表したマグニチュードが8.8と訂正され、日本にとって未だ経験したことが無い強さの地震であり、それによる津波だと説明された。
「津波は何度も来るので、海岸には決して近づかずに高台へ避難してください。」とアナウンサーがひたすら繰り返す。
TVに次々と写しだされる被災地のすざまじさ。炎上する石油備蓄基地、ストップした交通網や空の便。映画「2012」を思い出した。

今朝の新聞で、幾つかの海辺の町が壊滅的な被害を受けたと知った。死者、行方不明者も1000人の見込みだ。
新聞によると、マグニチュード8.8とは関東大震災の約30倍、阪神大震災の約1000倍にも相当する強さだという。
先程のニュースでは、死者、行方不明者は、もっともっと膨らむことが予想されている。

昨日から原子力発電所の被害について心配されていたが、政府は昨夜9時23分に原発の半径3km以内の住民には避難指示を、3~10km以内の住民には、家から出ないようにという屋内待機の指示を出した。
今朝までは放射能漏れは確認されていないという事だったが、総理大臣がヘリコプターで空から視察する一方で、福島第一原子力発電所で炉心が露出し、セシウムが検出されたというニュースが飛び込んで来た。
この先、どうなるのか心配だ。
今まで政府と電力会社は、「日本の原発では、ロシアのチェルノヴイリの様な事故は決して起こらない。」と言い続けて来たのだが、「想定外」の地震だから予想できない事態が起きたのだと弁明でもする積りなのだろうか。
福島の人達は日常生活ができなくなってしまう訳で、本当に気の毒だし、もし放射能が漏れ出すことがあったなら、どうせよと国は言うのだろうか。近くに原発が存在する恐怖を、本当にひしひしと感じているに違いないと思う。

家族や大切な人々、また多くの地域の人々、そして家屋や貴重な財産を無くした方々の悲しみと絶望感、今後も続く苦しみは、申し訳ないが私には想像し、心を傷めることしかできない。
韓国やNZ、アメリカなどから緊急援助隊が来るというニュースも報じられた。一刻も早く生存者を救出し、その後、かなり時間がかかるかも知れないが、1日も早く復旧されることを祈りたい。
プレートが重なるすぐ傍に位置する日本列島、しかも至る所に活断層を抱えた島国に住む私たちは、この大震災の経験を無駄にしないために、どの様な教訓を学んで行くべきなのだろうか。






コメント
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