日蓮正宗 正林寺 掲示板

法華講正林寺支部 正林編集部

毎月一日に寺院で行われる先祖供養の大切さ

2006-01-01 | 年中行事(末寺)

 御先祖様の供養は大切です。御本尊様に仏飯やお水をお供えして御先祖様を供養しますが、それと同じくらい大事で尊い最高の供養が毎月一日に寺院で行われる先祖供養の御塔婆供養です。

 「妙法蓮華経」が認められた白木の御塔婆に御先祖様の戒名や生前の名前を書いて建立し寺院で御経を唱えることが大切です。

 日蓮大聖人様は『中興入道御消息』に、
「去(みまか)りぬる幼子のむすめ(娘)御前の十三年に、丈六のそとば(卒塔婆)をたてゝ、其の面(おもて)に南無妙法蓮華経の七字を顕はしてをはしませば、北風吹けば南海のいろくづ(魚族)、其の風にあたりて大海の苦をはな(離)れ、東風(こち)きたれば西山の鳥鹿(ちょうろく)、其の風を身にふ(触)れて畜生道をまぬ(免)かれて都率(とそつ)の内院に生まれん。 (中 略)此より後々の御そとば(卒塔婆)にも法華経の題目を顕はし給へ」(新編御書一四三四頁五行目)
と仰せのように「妙法蓮華経」の御題目が書かれた御塔婆を立てれば安穏な境遇になることを御指南です。
 

 亡くなられた御先祖様には必ず毎月命日が訪れます。決して忘れてはならない大切な日であります。毎月一日に行われるのは、皆様が仕事等で命日に寺院へ来て供養が出来ない場合がありますから毎月一日に行います。また講中の皆さんと一緒に御本尊様に読経唱題申し上げて追善供養することで、更に成仏につながる縁を御先祖様は深めることが出来ます。毎月命日が訪れるため先祖供養といわれる御経日が一日に寺院ではあります。

 日蓮大聖人様は『上野殿御返事』に、
「此の子そとば(卒塔婆)に此の木をつくり、父の供養のためにた(建)て、てむ(手向)けりと見へたり。日蓮も又かくの如くあるべきか」(新編御書一三六〇頁十七行目)
と仰せの如く日蓮大聖人様も先祖供養のために御塔婆を立てることが必要であると御指南であります。

 願い主の志により御塔婆を立てる事で、御本尊様から有り難い功徳を御先祖様の来世に於ける人生に流れ通わせることができます。御先祖様の来世に生きていく上での様々な悪縁を遠ざけ、人生の苦悩となる四苦八苦八風を菩提へと転じる働きがあります。寺院で行われる先祖供養に参加し御塔婆を建立することで御先祖様に生きる智慧を施すことが出来ます。

 御塔婆は御法事や御盆、春と秋の御彼岸だけでなく、毎月訪れる命日の意味を持つ一日にも立てることが大事です。御塔婆を建立された功徳により、その月に本来受けるべき宿命的な悪業を、未然に防ぐことが出来ます。つまり転重軽受されます。それが毎月一日に行う先祖供養と御塔婆供養の有り難い御本尊様から頂く功徳です。その意義を理解し御塔婆供養することで私達も安心して御先祖様の行く末を見守ることが出来ます。

 御塔婆供養の功徳は、回りめぐって御塔婆供養した本人にかえり、今生の悪縁や過去からの悪業を消滅させる力を得ます。

 日蓮大聖人様は御塔婆供養する功徳について『草木成仏口決』に、
「我等衆生死する時塔婆を立て開眼供養するは、死の成仏にして草木成仏なり」(新編御書五二二頁七行目)
と御教示のように今生を全うされた御先祖様には、御塔婆を立てることが大事であり成仏に欠かせないことを御指南です。大聖人様は「開眼供養」と仰せですが、御先祖様に秘められた力・潜在能力となる仏界を開かせ、御塔婆供養することで能力が開花され人生を明らかな仏眼で見ていくことが出来るのです。

 以上、日蓮大聖人様が仰せになる追善供養を毎月寺院で行うことが大切であります。


 

ご先祖様を大切に

 

 

 

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