大日本赤誠会愛知県本部ブログ版”一撃必中”

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F-16戦闘機の最新版「ブロック70」 ヨルダン空軍が12機購入

2023年01月26日 11時34分47秒 | 我が国の主力戦闘機 F-35A/B F-15J F-2/3 AWACS V-22

F-16ブロック7

協定はヨルダン王立空軍司令官のムハンマド・ファティ・ヒアサト准将と在ヨルダン米国大使館のロヒト・ネパール公使副主任によって結ばれました。F-16ブロック70と関連機器を含めて、推定合計費用は42億1000万ドルになるそうです。
F-16ブロック70はF-16の最新鋭バージョンで、最新のレーダーシステムや、デジタル化された操縦制御コンピュータシステムなどが特徴です。同機の導入により、ヨルダン空軍は老朽化した一部装備の近代化を図ります。
ヨルダンとF-16の関わりは深く、これまでも同国空軍では、主力戦闘機として 43 機のF-16Aと18機のF-16Bを運用しています。今回新たに購入を決定したF-16ブロック70は、サウスカロライナ州グリーンビルで製造され、順次納入される予定です。

参考:F-16ブロック70は、元々インドに向けて提案されていた最新鋭のバージョン。レーダーシステムが最新のAPG-83AESAレーダーに強化され、デジタル化された操縦制御コンピュータシステムや最新のデータ処理システムを装備しています。コクピットは両足の間に収まるタッチ式のマルチファンクションディスプレイが追加され、暗視機能も持ったヘルメットマウントディスプレイ(JHMCS II)と合わせて、多くの情報をシンプルに処理することができます。
APG-83はアクティブスキャン式レーダーで、空中・地上・海上合わせて同時に20以上の目標を捕捉して追尾可能。また、先進敵味方識別装置(AIFF)であるAN/APX-126は、最大115海里(207km)離れた相手を識別することが可能で、いわゆる「ファーストルック・ファーストキル(先に発見して撃破する)」能力が向上しています。また、地形に追従して自動で地上衝突を回避する装置(Auto GCAS)もついており、予期せぬGで意識を失ったり、操縦のミスで地上に接近しすぎた場合でも墜落を防いでくれます。F-16における死亡事故の75%が地上に接近しすぎての墜落事故となっており、それを少しでも少なくするための安全装置ですね。
また、電子戦にもある程度対応しており、レーダー波照射を感知して警告するだけでなく、接近するミサイルに対してチャフやフレアだけでなく、ECM攻撃(ジャミング)を行い、狙いをそらすことも可能。もちろん、F-16の特徴である、多彩な搭載兵装はこれまでと同じように運用できます。ステルス性などはともかくとして、戦術面では第5世代ジェット戦闘機と同等レベルにまで強化された「全部入り」のパッケージと言えるでしょう。
また、エアフレームも強化されており、従来の耐用飛行時間であった9000時間を大きく上回る1万2000時間を達成。長く使えるだけでなく、メンテナンスコストも従来のF-16より低減されています。

@台湾は、最新のF-16Vを導入しています。我が国のF-2戦闘機は、開発当初よりJ/APG-1・AESAレーダー(Xバンド三菱)を世界に先駆けて搭載しています。