そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

わからないことの裏側

2017-10-16 01:36:45 | いっしょに考えたいな
今となってはもはや誰にもわからないことです。


それが単なる事故だったのか、それとも人の手によるいわば虐待のようなものだったのか・・・。


おかしいと思うこと、追及したくなることはたくさんありますが、手立てはありません。


この子たちは人の言葉を話しませんから、どうしたのかを伝えるすべがありません。


痛々しく、生々しい身体についた傷跡から、この子たちの身に起きた出来事を推察するしかありませんが


憶測・・・でしかありませんね。


生きて手元にたどり着いてくれた奇跡を、天に感謝するのみです。


思いっきり楽しくて明るい未来が開けるような名前をつけてね


スタッフさんにはそうお願いしました。





【パピコちゃん】







この子は保護した当時、舌ベロが真っ白でした。


カリシかと疑われましたが、実は翌日白かった部分の舌ベロが無くなりました。


先端部分が壊死して取れました。






原因は不明です。


熱した油のようなものを舐めたのでは?と思われますが、あくまで思われるとしかいいようがありません。


スタッフさんの懸命のお世話で、食べること飲むことの訓練をして


譲渡をかけられるまでになりました。


それは、1行で片付けられるような簡単なことではありません。


体調不良も加わって保護が1日遅れていたら・・・もしかしたらこの世にいなかったかもしれないほどで


そこからの復活です。


この子の生きたい力が佳き縁を紡いでいったのかもしれません。


パピコちゃんは、舌の先端が無いので、毛づくろいとかがうまくできませんから


里親さんに名乗りをあげて下さる方は、お手入れのマメにできる方が理想です。


言い換えれば、こまめにお手入れさえやっていただけるのなら日常生活


食べることや遊ぶこと、排尿排便に問題はまったくないということです。


良縁が舞い込むと嬉しいです。





それから、身体にペンキがベッタリくっついて剥がれないどころかシンナー臭さの抜けない兄弟


【ミルク】と【マシュマロ】


かかりつけの獣医さんの好意で、保護当時3日ほど預かっていただきました。


退院後も毎日のように病院通いが続きましたが、スタッフさんも気合を入れてくれました


マシュマロは体調も整い、自力でご飯もしっかり食べられるようになりました。


ですが、ミルクが復活したかと思いきやまた逆戻りです。



低体温になり食欲もなく、ついに入院になってしまいました。


400グラムに満たない小さな体で必死で生きていたいと頑張っているのです。


ペンキが張り付いた時のこの子のことを考えるとたまらないものがあります。




元気に復活してくれるように今は祈ろうと思います。


オッドアイのミルク


元気になれば、きっと暮らしたいと思う希望者さんがたくさんあらわれるから頑張ろうね






そんなこんなで、毎日毎日どの子かが受診している猫と暮らす会


金木犀の香りとともに、冷え込みも増しはじめてきました。


野良猫で生まれてきただけでも悲しいことなのに、誰かの手でひどい目に遭ったりすることがありませんように。


人は、限りなく優しくなれる生き物なのですから。


弱いものに差し出す手は温かく、慈愛に満ちたものであってほしいと思います。




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする