癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

ささやかな贅沢の胡蝶蘭

2006年07月03日 | 日常生活・つぶやき
                   

 我が家の玄関の靴箱の上に、今年初めてひと月ほど前に購入した小さな鉢の胡蝶蘭が咲いている。この胡蝶蘭は、なぜか自分には縁のないリッチで高値の花という羨望にも似た想いを抱いて来た花である。

 造花としか見えない胡蝶蘭を見たのは今から何年くらい前のことだろう。高い価格の値札を付け、白く柔らかい紙で丁寧に花が包まれた花屋の店頭や、滅多に入らない高級レストランや豪華な家の玄関や出窓が似合う花であった。

              

 高価な果物などもそうであるように、自分で買って食べるものではなく、貰って食べるもの・・・そんな想いもあって、他人へのお祝いなどに何度か贈ったことはあるが、我が家に届くことはなかった。

 6月の初め、両親の法事の花を買いに花屋へ行った際に目に飛び込んできたのが、1980円という値札を付けた、蕾をまだ一つ残した小さな鉢の胡蝶蘭である。なぜか、イチキュッパは庶民的な響きである。豪華な数本仕立てのような仰々しさのない慎ましやかさに惹かれ、買い求めて玄関に置いた。貧相な玄関がこの花一つで急にグレードアップした。

 最後の蕾は開いたが8個の花はまだピンとしている。わずか2000円弱のささやかな贅沢感を、まだしばらくは楽しめそうである。

2 コメント

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うつわ (ラスカル亭)
2006-07-05 21:32:12
う~ん~、花sakagさんの心境、ひしひしと伝わります。・・・同貧乏相憐れむでございます (^_^;)。

しかし、やはり、モノにはそれにふさわしいウツワ器というものが・・・・盗人の次には縄、花の次は鉢ですね。

なに、なにも古瀬戸とか古伊万里などとは申しません。フリーマでお探しくだされ。
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Re;うつわ (sakag)
2006-07-06 06:29:20
分かっていただけますか?この心境が分かる方は生活実態同レベル・・・でしょうな?



あのレベルの花でも、器はそれなりに見栄えのする上薬の塗られた瀬戸物っぽい鉢でした。



まあ、花の程度によりますが、私レベルの花には、私の小さい器で十分かと?
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