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株式投資で勝ち続けるための秘訣【森田レポート】

2011年05月11日 17時15分35秒 | ケンミレコラム

株式市場はこのまま上昇するのか?

強気材料と弱気材料が両立していて、株式市場の見通しがつきにくい環境です。現在の外部環境を整理して、勝ち続ける投資家になるための心構えをレポートします。

今の株式市場についての専門家の見方は、9000円台後半で値固めしたあと、再び株式市場は上昇するというものが多くなっています。

確かに、強気の材料を探せば、

  1. 外国人投資家の買い越しが続いていること。
  2. ドルやユーロに対して円が上昇しているが、企業の輸出の中心は中国など新興工業国であり、中国などへの輸出で強気の見通しを出している企業が多い。
  3. 震災の影響は数ケ月で回復するので、地域経済には影響を与えても、上場企業への影響は小さい。
  4. 世界的な金融緩和の流れはすぐにはなくならない、米国は6月末でQE2を終わるが、金融引き締めをすぐに行えば世界的な株式市場や商品市場の暴落が起こる。米国はそれを望んでいないので、米国の株式市場は下がらないし、商品市場の暴落もない。

以上のような材料が、強気派の材料だと思います。

では、弱気派の材料は何か

  1. 東日本大震災の影響を株式市場は織り込んでいない。株式市場が急落したのは為替が76円まで暴騰したことによるショック安だけであり、急激な円高は一日で戻っていますし、株式市場も一日で戻りだしましたので、大震災のマイナスの影を株式市場は織り込んでいない。

    織り込んでいない最大の理由は、投資家が復旧はいつまで掛かるのでその分のマイナスが発生するのではなく、何時になれば大震災の影響はなくなるという報道を重視して、売りではなく、買いから入っているためです。

  2. 電力消費量の削減の経済に与える影響を織り込んでいない。
  3. 7月に成立させる予定の第二次補正予算の成立が9月以降にずれこむ。当初、政府は7月に第二補正を成立させると言っていましたが、連休明け以降の小沢氏の管降ろしに恐怖を感じて、内閣不信任案が出て、管内閣が倒されるのを防ぐために、国民の生活を犠牲にして第二次補正を9月移行に先延ばししました。

    この先延ばしは、小沢氏や自民党、公明党などの野党は勿論、経済界、国民の信頼を失ったと思われますし、9月の臨時国会で管内閣が予算の成立を訴えても、真実味は全くなくなります。これは日本経済の復活のアキレス腱になるのではないかとおもいます。

ここから言える事は、
株式市場は日柄調整が終わった後に「上がるかもしれない」「下がるかもしれない」のどちらともいえるということです。

このような50%対50%という状況は株式市場には良くあります。そして、このような時に「どう、動くか?」で株式投資の勝者になれるのか、それとも塩漬け銘柄を持ってしまって動けなくなる投資家になるのかが決まるといってもよいと思います。

もし、強気派のいうように、今の株式市場は「上昇後の一服」ならば、調整後に上昇するわけですから、ここは買いということになります。

このような投資方法は「何回かは成功」します。成功する場合は「調整が中期上昇トレンドが続く前提の調整」で再び株式市場が上昇するので成功します。

しかし、今の株価水準は「安値から21%上昇」したところにありますので、下った場合には「下落率は大きくなる」と言えます。

しかも、今回は「通常の上昇ではなく、色々な錯覚が入っている」可能性もあります。株式市場の急落は「錯覚による上昇」があった時に起こり、この急落で個人投資家は「塩漬け銘柄」を作ってしまいます。

■結論

塩漬け銘柄を作らない、株式投資で負けないためには、「買った後に株価が下がらない」「買ったあとに株価が下った時でも大きくは下がらない」という環境でだけ投資することです。

相場の先行きを予測すれば「高値でも買う」ことになりますが、相場の先行きを予測せずに、株式市場が大きく下ったときに「何時、買うかを考える」方法に限定すれば、買った後に株価が下がらない、下っても大きくは下がらず、すでに大きく下っているので、待っていれば上昇に転じて儲かる可能性が高いというタイミングだけ投資すればよいと思います。

株式投資で全ての上昇相場に参加したいと思うのは投資家としては当然ですが、全てに参加するということは「どこかで急落にあって、敗者になってしまう」ことにもなります。

株式投資で負けずに「勝ち続ける秘訣」は、全ての上昇相場に参加しなくてよい、株式市場が上昇しているのを見ている時がある、それがあるから「塩漬け銘柄を作らない投資家になれる」ということを本心から確信することが、株式投資の勝者であり続けられる唯一の方法だとケンミレは思っています。

レポート担当 : ケンミレ株式情報 森田 謙一



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