オバマ大統領と大統領戦を戦ったロムニーですが、ちょっとした裏があります。
2009年、自動車部品メーカーのデルフィ・コーポレーションの救済のため、120億ドルの税金が投入されました。この会社はジェネラル・モーターズの子会社で最大の顧客はGMやクライスラー。この会社がなければ、GMやクライスラーは自動車が作れないほどのなくてはならない企業でした。
破産寸前でしたが、この会社を一株67セントで買収したのが、現在のアルゼンチンの裁判問題で戦っている米著名ヘッジファンドマネージャーのポール・ジンガー氏です。
オバマ政権は、自動車業界全体を救済し、結果的にデルフィに投資した資金は相当額に膨れたとされます。
このポールジンガー氏のヘッジファンドに出資しているのがミッドロムニー氏であり、デルフィ関連での資金は奥さんのアンに小切手によって現金化されたとのこと。
当然、ポールジンガー氏はロムニーに対して多額の献金を行っていました。著名なヘッジファンドのドラッケンミラー氏もロムニーに対して献金を行っていたのは有名な話です。
さて、11月には米国では中間選挙が控えていますが議席数を伸ばしたい米国にとっては何か政権にダメージを与える機会がないか、伺っていることでしょう。
頑なにアルゼンチンの要求を断っているポールジンガー氏の動向とその裏にある共和党の動向に注目しています。アルゼンチンのデフォルトが確定するかしないか?残り時間はあと少しです。(情報提供:株式会社アイリンクインベストメント)