ringoのつぶやき

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期末特有の動きが相場を支えるか?

2012年09月27日 21時29分09秒 | ケンミレコラム

 

■今回のまとめ

1)スペイン問題がくすぶって、欧米株式市場は下落。
2)欧米株式市場の下げの影響が少ないのは、調整の範囲と考えられるため。
3)期末のドレッシング買い期待が相場を支えている可能性がある。

◆スペイン問題がくすぶる

昨日の米国市場では、欧州債務問題がくすぶったこともあって、NYダウは4日続落となりました。スペインの首都マドリードで緊縮策に反対する大規模なデモが起こったことや、スペイン政府が正式に救済を要請しないことが不安視されて、スペインやイタリアの国債が売られるという動きがありました。

欧州債務問題の一連の対策に疑問が出始めたということから、利益確定売りが続いたということになります。NYダウだけではなくて、欧州株式市場も利益確定売りで下がりました。

ただし、スペインの国債利回りは7月末の危機で7%を大きく超えましたが、昨日は上昇しても6%程度までとなっています。危険水域ということではありませんから、欧米ともに目先の材料に敏感になっているようです。

ECBとFRBが追加金融緩和を打ち出し、欧州債務問題についても対策を打ち出しただけに、期待で買われた反動が出ている状況と考えられます。

◆欧米株の下落は、まだ調整の範囲

一方、欧米株安を受けた国内株式市場は、大幅下落の反動もあって下げ渋る展開になりました。大引けにかけて日経平均、TOPIXともにプラスになって、反発することになりました。

欧米株式市場の下落や円高傾向が続いていることを考えますと、底堅さを感じる動きです。この動きを見る限り、欧米株式市場の下落はともに利益確定売りの範囲のため、市場はそれほど悲観的になっていない可能性があります。

株式市場が下がりますと目先の下がった理由を探して解説されますが、もしも材料がなかったとしても、利益確定売りで下がることもあります。欧米株式市場の下げを利益確定売りの範囲と考えますと、上がっていない日本株を積極的に売る材料にもなりにくいのだと思われます。

◆期末独特の効果とは?

また、中間期末(9月末)という時期的な要因も、株式市場が下がらない理由になることがあります。

株式市場では、昔からドレッシング買い(お化粧買い)といわれる動きが指摘されます。ドレッシング買いとは、運用会社などが期末の評価を良くするために、買いを入れて評価を上げるというものです。

実際に行われているかどうかは定かではないのですが、明日が中間期末になりますので、「ドレッシング買いが相場を支えるのではないか?」という思惑が相場を支えた可能性があります。

日米欧の金融緩和が好材料になるという大きな流れはあるものの、目先的には動きが読みにくい状況になってきたといえます。加えて来週(7月2日)は「日銀短観」が発表されますので、景気に敏感な輸出系の大型株は「短観を見てから」という流れになる可能性があります。日程面から考えても、日経平均の動きが少なくなり、個別銘柄中心の相場展開になる可能性が考えられます。



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