風の数え方

私の身の回りのちょっとした出来事

散歩は県立美術館のプロムナード

2020年07月30日 | さんぽ帳
昨日は草薙方面での用事を済ませたあと、久しぶりに県立美術館の「プロムナード」へ行ってみた。
このところの雨と、晴れ間が出ても暑くて、ほとんど歩いていなかったから、足を使いたくなった。


(緑豊かな美術館への道)

美術館ではミュシャ展が開催中。



彫刻作品が展示されているプロムナード。
日差しが薄いとはいえ蒸し暑いかも、と思ったけど、木立を抜けていく風は涼やか。



隣接する静岡県立大学の芝生広場。
目が休まるようなきれいな緑。



屋根の曲線がラグビーボールのようなロダン館。
その裏手へ回り、展望台へ。



ドコモ静岡ビルがそびえるJR東静岡駅周辺。



いつも眺めている清水方面の山並みは……残念ながら雲の中。



プロムナードで花を見られればいいなと思いながら歩いてきたけれど、まったくお目にかかれず、それも残念。
紫陽花の時期ももう終わりだし、とあきらめて展望台から下りかかったところで、白い花が目に飛び込んできた。



ん? ハイビスカス?
ハイビスカスというと赤やピンク、黄色のイメージだったけど。
葉が生い茂るうっすらと暗いなか、密やかに咲いている。



歩数は思ったより少なく 3620歩だったけど、この花を見つけただけで、プロムナードを歩いた甲斐があった


ボールペンの替え芯

2020年07月12日 | 清水ともゑ帳
父の葬儀に際して、葬儀社との打ち合わせのなかで、故人の人柄、エピソード、愛用の品などを書き込む用紙を渡された。
どんなことを書いたらよいのか、妹と相談しながら記入欄をうめていった。
おおむねのところはすらすらと書けたけれど、「愛用の品」の項目でペンが止まってしまった。
と妹が、「お父さんは文具が好きだったよね」と話し出した。
そうだ、そうだった、父は文具店に行くのが好きだった。

30数年間、散歩を欠かしたことがなかった父は、「散歩日記」を付けていた。
午前中の3時間の散歩から帰ると、午後は「散歩日記」にその日歩いたコースや目に留まったものや雑感を記していた。
その日記を書くためもあってか、文具店に寄っては使い勝手の良いノートやペンを探し、父なりのこだわりがあって選んでいたように思う。

5、6年ほど前だったか、父が妹と私に揃いのボールペンを買ってきてくれたことがある。
青インクのペンを私は日ごろ使うことはないのだけど、157円の正札の付いたそのペンは書き味がとても良く、私の下手な字でも見栄えよくしてくれるように感じ、備忘録を付けるときに使っている。
もらったときの状態のままにしておきたくて、あえて正札を剥がさないでいる。
そういえば、父が使うペンはいつも書き心地が良かった、と思い出し、葬儀社へ渡す用紙には、”父は特別な愛用品はなかったけれど、安価なペンでも書き味の良いペンを選ぶのが上手だった”というような内容を書いた。

数ヵ月前のこと、父からもらった青いペンのインクが無くなり、替え芯を買った。



家に帰り、早速書いてみると、残念なことに書き味が……
芯の太さは同じなのに、文字を2、3字書いただけで、ボテボテとインクの塊がノートに滲んできて、ペン先が滑らかに動かない。
店頭で書き味を試したペンは、これまで替え芯でも失敗したことはなかったから、こういった品質のバラつきがあるのを初めて知った。
替え芯も試し書きできたらなぁ。
次に買う替え芯にハズレがないことを願いながら、青インクのこのペンは大切に使いたいと思う。


「生きて、愛して、死ぬ」

2020年07月10日 | 愛犬ポポ


この5月、片付けをしていたら出てきた新聞の切り抜き。
「生きて、愛して、死ぬ」という見出しのこの記事は、歌人の小島ゆかり氏が『ハラスのいた日々』について書いたもの。

私は日ごろ、新聞記事を切り抜いて保存しておくということをまめにするほうではないため、いつの記事だったのかということすらメモしていなかった。
気になって、ネットで調べたところ、静岡新聞に2008年の夏ごろ 掲載されたよう。
2008年というと、ポポとの生活が4年目のころ。
犬との暮らしについて思うところがあって切り抜いたのかもしれないけれど、当時はこの本を読もうという気持ちに至らず、そのままファイルに挟み、段ボールに入れたままだった。

しまい込んだ箱の中から、この記事を見つけたとき、読んでみたくなり、図書館で借りた。
ページをめくっていくごとに、きっと辛くなるだろうし、泣いてしまうだろうし、と思いつつ……。



途中、やっぱり何度か読み進むのが辛くなり、結局、2週間という貸し出し期間に読み切れず……というか、ハラスと別れたくないというブレーキがかかり、期限を延長し、じっくりとひと月かけて読んだ。

ポポは今日、16歳の誕生日を迎えた。

(生後2ヵ月ごろのポポ)


犬の16歳は、人間の年齢に換算すると80歳くらいだそう。
近ごろは寝ている時間が以前よりさらに長くなってきた。
夏には冷房をかけていても より涼しい場所を見つけてはヘソ天で寝ていたのに、3年ほど前からは身を守るように丸くなって眠るようになった。



『ハラスのいた日々』の著者は、ハラスとの暮らしを始めたとき47歳で、奥さんは44歳だったそうだ。
私たち夫婦も同じくらいの年齢でポポと暮らし始めた。
ポポとの暮らしが16年目になる今年、偶然 出てきた新聞記事により、この本を手にできて良かった。
”犬とともに老いる”という心情は、いまの私にすっと入ってくる。
小島ゆかりさんのこの書評とともに、私も今後、読み返したくなる一冊だと思う……切なくなりながらも。


あさはらの朝ラー

2020年07月03日 | 食べもの帳
藤枝市役所へ出かける用事があったので、朝食を抜いて、藤枝で「朝ラー」を食べることに。
朝食にラーメンを食べるという習慣は、この地域ではかなり古くからある食文化で、
茶農家の人たちが朝の作業が終わるころ、ラーメンを食べていたそう。
藤枝市に夫の実家があったころ、私も連れられて、市内の人気店で食べたりした。
昔ながらの中華そばという感じで、毎日食べても飽きのこない味。

この日は、瀬戸川の勝草橋近くの「あさはら」さんへ。
初めて行くお店、ここも8時から開店している。



開業はいつごろなのかな、歴史を感ずる店内。
椅子がとってもいい。
見た目も座り心地も。



夫は、冷たいラーメンのほか小チャーハン、小ギョーザが付いてくるBセット(1050円)を。
藤枝の朝ラーを注文するときは、温かいラーメンと冷たいラーメンの両方オーダーし、一度に2杯を食べるというのがポピュラー。
冷たいラーメンは冷やし中華とは違う…のだけど、違いを説明するのが難しい



そして、「あさはら」では冷たいラーメンに「酢入り」「酢抜き」「塩」を選べる。
夫は、「酢抜き」で。
食べている途中で酢を足していきたいと。



私は、ラーメンに小ライス、小ギョーザが付くAセット(900円)を注文。
ラーメンとワンタンメンは、チャーシューの種類をモモ肉かバラ肉かを選べる。
私は、モモ肉にした。



夫と私で、それぞれ温かいラーメンと冷たいラーメンをオーダーしたので、分け合ってどちらも食べ、藤枝 朝ラーらしい食事になった。
店主ご夫婦の感じ良さ、ラーメンにギョーザにチャーハン、どれもとっても満足だった



梅雨の晴れ間、通院のあとのランチ

2020年07月02日 | 清水ともゑ帳
4ヵ月ぶりの受診日は梅雨の晴れ間がのぞいた。
前回の診察日には幹と枝しかなかった病院前のロータリーのケヤキの木が、青葉の色を濃くして、風にゆさゆさ揺れている。



4年前のちょうどいまごろは、2度目の足の手術で入院中だった。
病室の窓から見えていた山。
山の上の方まで舗装道路が続いているようなので、いつかあの道も歩いてみたいと思いながら眺めていた。



会計を待つ間、外へ出た。
紫陽花が敷地のずっと向こうまで続いている。



血液検査の結果も、レントゲンの結果もいずれも良好
ホッとしたら、お腹がすいてきた。



午後2時近く、遅い目の昼食を清水区下野の「鑫源(きんげん)」という店で摂る。
夫も私もこのお店をとても気に入っているけれど、やはりコロナの影響で、しばらく来られなかった。
これまでに行ったことのあるこういったタイプの台湾料理屋さんのなかで、このお店は価格とボリュームだけでなく、味も良くて 、私たち二人の間ではナンバーワン。



夫は、ニラホルモンランチ(650円)を、



私は、冷麺セットの中から、中華冷麺と炒飯のセット(820円)を。
「でも炒飯までは多すぎて食べられないかなぁ」と夫に言うと、「俺が半分食べたい」と。



中華冷麺は思いがけず胡麻ダレでうれしい!
家で作るとき、いつもどちらにしようか迷いつつ、結局しょう油ダレにしてしまうので、胡麻ダレの冷やし中華を一度食べてみたかった。





うーん、やっぱりおいしかった!
次は台湾冷麺か冷やし担々麺を食べてみたい。
お腹いっぱいなのに、もう次回のことを考えている