風の数え方

私の身の回りのちょっとした出来事

もうすぐ…

2007年06月30日 | 静岡
ああ、そうか、もうすぐ七夕祭りだっけ、と
気がついたのは火曜日の夕方。

駅前銀座アーケード街を抜け、
清水駅へ向かって歩いていたら、
七夕飾りがあちこちに。

子どものころを思い出して、
少し気持ちが浮き立った。


(JR清水駅付近で)


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海の一部

2007年06月29日 | 清水ともゑ帳
海の駐車場へ着いたら、ちょうど雨が降り出してきてしまった。
それでも傘を差し、海岸へと歩いた。
松の木の下に行き、小降りになるまで、しばらく待つことに。
離れたところで犬の声がした。
そちらを見ると、やはり松の木の下で、犬と一緒に雨宿りしている人がいる。

空が明るくなってきた。
沖の方には、青空が見える。



波打ち際に近いところに腰を下ろした。
ヒーリングとかリラクゼーションのCDには、よく波の音が入っている。
それはそれで落ち着くけど、やっぱりliveはいいなと思う。
潮の香りや風、空、鳥の声に安らぎを覚える。



寄せては返す波を見ていたら、波に体ごと持っていかれても不思議ではないような気がしてきた。
それは、高波にさらわれるということではなくて、海へ投げ出されたら、そのまま海に溶け込んでしまいそうな感覚だった。
もし、浜にいたら、砂になってしまってもおかしくないような、松のそばにいたら、自分も松になってしまいそうな…。

そんな一体感に包まれているうちに、『モリー先生との火曜日』を思い出した。
その本の一節に、モリー先生が著者に話した波の話がある。
細部までは詳しく思い出せないけど…

ある日、”小さな波”は砕け散るほかの波を見て、不安にかられる。
ぼくもああなるのかな、と。
そこへ別の波がやってきて、”小さな波”がなぜ悲しそうな顔をしているのか、わけを訊ねる。
”小さな波”は、「自分も、そしてみんなも、やがては砕け散ってしまうんだ」と話す。
またほかの波が、”小さな波”に言う。
「おまえはちっともわかっちゃいない、おまえは波なんかじゃない、海の一部なんだ」と。

今、自分が見ている この波と同じ波は二度と寄せてこないし、この雲と同じ形の雲は二度と表れないし…。
一瞬一瞬に生きているんだなぁと、いつもより深いところで感じた。
車へ戻るとき、松並木の中を歩いた。
雨が降ったあとは、木の放ついい香りが漂う。
山へ出かけたとき、樹林帯に立ち込めている香りと似ている。
枯れ落ちた茶色の松葉が、足元でサクサクと鳴った。



海岸ひとり占め

2007年06月25日 | 清水ともゑ帳
「三保日記」ができそうなくらい、近ごろ、よく三保へ行く。
最初は水際を喜ぶ犬のためだったけど、今では自分の楽しみで出かける。
今にも大粒の雨が降りそうな怪しい空模様。
でも、まだ、霧雨。
海へ向かった。



案の定、人っ子一人いない海。
海岸ひとり占め。





下手の横好き

2007年06月24日 | 生け花
先週、「父の日」に造った2度目のフラワーアレンジ。
先生に手直ししていただき、なんとか完成。
私にはホント難しい。
デザイン的に…とか、意匠的に…とかいう類のもの。
もともとそういうのが苦手な上に、年齢とともに「自由な発想」という頭の柔軟性はさらになくなってしまった。



中学生になったときから、母が作った料理を自分で弁当箱に詰めるようになった。
私と妹の容器の中身を見比べて、母はいつも嘆いていた。
「せっかく作っても、ともゑが詰めるとなんでこんなになっちゃうんだろうねぇ」と。
手芸や美術が好きな妹は、お弁当箱の中身も工夫してあり、おかずがとてもおいしそうに見える。
それにひきかえ私はと言えば、まったく同じものを入れるのに、すぐに蓋を閉じたくなるくらいに見られないものだったのだ。



お花に関しても同じで、センスがない。
だけど、生け花に魅せられてしまい、なんとか花をきれいに生けてみたい…と思う下手の横好き。


(生け花教室14回目)

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花材/ひまわり、バラ、デルフィニウム
その他/アロマキャンドル(写真手前のリンゴみたいな黄緑色のもの)


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どら焼きとパン

2007年06月23日 | 食べもの帳
先日、火曜日に藤枝市へ出向いたとき、どら焼きとパンをいただいた。
以前にもいただいたことがあり、店の場所を訊ねたものの、出かけたことがなかった。
聞いたところによると、昼ごろには売り切れてしまうほどらしい。
どら焼きのおいしさに加え、パンのおいしさのとりこになった。

パン生地には、クルミ、ライ麦などが練りこまれている。
コッペパンのような形のふっくらしたそのパンには、イチゴジャムがサンドされたもの、クリームがサンドされたものなどがある。
中でも私の一押しは、モカクリーム。
このパン生地と一番相性がいいと思う。
夫にも半分残しておいてあげようと思ったけど、ついつい全部食べてしまった。
それでも、もう一個食べたいくらい、未練が残った。

一昨日の木曜日、今度は夫の用事で、藤枝へ行くことになった。
私としては、どうしてもその店にも寄ってみたい。
所用が済んだのが、10時半。
まだ、売り切れにはなってないはず。
期待が高まる。

予めネットで地図を取り出しておいたのに、道を間違えてしまい、行ったり来たりしてしまった。
住宅街と田んぼの中、店と思しき建物と、「東食」の看板が見えてきた。
おお、ここだ、ここだ。



藤枝市のすぐ西隣り、島田市の「松千」。
「東食」とは棟続きになっているらしい。
どら焼きの種類が豊富で、あれもこれもと目移りしてしまう。
「全種類ください!」と思い切りよく言えたら、どんなにいいことか。

どら焼きはつぶあん以外、生クリームが使われているそうだ。
迷ったあげく、チーズ、モカ、あんず、抹茶、黒ゴマなどを選んだ。
そして、お目当てのモカクリームのパンも忘れずに。
すぐ横にあったブドウパンもおいしそうに見えたので、それも。

家に帰り、早速食べたかったけど、とりあえず冷蔵庫にしまい、夫と夕飯の買出しに出かけた。
買い物から戻り、夫に、スイカを冷蔵庫に入れてくれるよう頼んだ。

諸々の用事が終わり、さてさてゆっくりとどら焼きとパンを味わおう、と冷蔵庫をのぞいた。
な、なんと!
どら焼きとパンは、ずっしり重いスイカの下に。
すべてぶっつぶれ状態。
いつもはずぼらな私をカバーするように、細かい事に気が利く夫が、なぜこんなふうに無造作にスイカを入れてしまったんだろう。

つぶれてしまったとはいえ、モカクリームのパンはやっぱりおいしい。
身も心もとろけそう…とはこのことかしら、と思うくらいうっとりする。
たいてい二度目というものは、最初ほどの感動を味わえなかったりすると思うのだけど、このパンは違う。
夫への怒りも、原型をとどめないパンの悲しさも、このおいしさに救われる。

ブドウパンは、レーズン好きの私たちにはたまらないくらい、たくさんのブドウが入っていた。
パン生地のほどよいしっとり感もいい。
この味、この大きさとボリュームで、お値段105円、
ほんとにいいんでしょうか、と思う。

藤枝行きの楽しみが、またひとつ増えた。


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一本の美しさ

2007年06月22日 | 生け花
初めて、生花(しょうか)に挑戦。
やっとこの日が来た、って感じ。

高校生のころ、母親に勧められ、しぶしぶ通っていた生け花教室。
何が何だかわからず、なんとなく行っては、なんとなく生けていた。
ある日、私の隣りで生けている人の作品を見て、すごく驚いた。
剣山の中央に、花の足元が一列に並んで立っている。
それでいて正面から見ると、各々の花は重なることなく、右に左にわずかに顔を出し、個性を主張している。
私が習っている自由花とは全然違った。

あとで、それを「生花(しょうか」ということを知った。
いつか、私もあんなふうに生けてみたい、と思った。
でも、一年経っても、二年経っても、「生花」の道へ進めそうにない。
先生が恐れ多くて、私も生花を習いたい、とは言い出せず、そのうちにやめてしまった。

その後、生け花とは縁遠くなったけれど、去年の暮れから今年のお正月にかけて、どうしても花を生けてみたくなった。
思い出すのは、剣山の中央に並び立つ花の、一本のラインの美しさ。
教室へ申し込むとき、最初から先生に希望を伝えた。
「お生花をやりたいんです」と。
2月から始めて4ヵ月。
ずっとくすぶっていた思いに火が灯った。


(生け花教室15回目)

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花材:グラジオラス、ガーベラ、ロベ


青田風(あおたかぜ)

2007年06月20日 | 清水ともゑ帳

月に一度の藤枝市での講座。

集うメンバーとの交流は、

青田風のように爽やかで、

私の心も澄んでゆく。



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徳次郎小まんじゅう

2007年06月11日 | 食べもの帳
話題の「10円まんじゅう」。
先月26日の土曜日の夕方に行ったら、売り切れで店を閉めているところだった。
相変わらずの人気らしく、行列ができるそうだ。
静岡へ出る用事があったので、どうせなら、と朝10時の開店時間を狙って出かけた。
すでに、列ができていた。
どのくらい待たなければならないんだろう…と思ったけど、意外に早く15分くらいで順番が来た。
正しくは「徳次郎小まんじゅう」と言うのだと知った。



家に帰って、新茶を入れて、早速賞味。
うわっ、おいしいじゃん。ほんとに10円?



直径およそ3.5cmの一口サイズ。
生地にはもっちり感があって、ほんのり黒糖の香り。
並んで買って正解。