風の数え方

私の身の回りのちょっとした出来事

2007年05月30日 | 清水ともゑ帳
(2007.5.30 18:15撮影)

夕方、東の空に虹がかかりました。

残念ながら写真にははっきり写りませんでしたが、
しばらくして外側にもう一本の虹、副虹が…。


(2007.5.30 18:18撮影)




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Shimizu 六本木ヒルズ

2007年05月28日 | 清水ともゑ帳
今から25年ほど前、私がまだOLをしていたころ、多いときで週に2~3回、同僚と通っていたおでん屋さんがある。
店の名前は「ふみ子」といって、おでん屋さんが軒を連ねる「千歳おでん街」の中にあった。
OLの給料でも、仕事帰りにおでんをつまみに一杯飲んで…いやいや、一杯じゃすまないほども飲めた。

それから20年も経って、そのおでん街の近くに住むことになろうとは思ってもいなかった。
引越ししたら、真っ先に「ふみ子」へ夫と飲みに行こうと決めていたけど、名前の違うのれんが出ていた。
他の店へはなんだか足が向かず、おでん街の前の道を通るだけでさらに5年が過ぎている。
紫色の地に「千歳おでん街」の白抜き文字の看板を、時々仰ぎ見ることはあるものの、だんだん当時のことは思い出すこともなくなり、そこは私の生活の場にあるごく自然な風景の一部となっていった。

昨日になって、初めて気がついた。
おでん街の看板が、「Shimizu 六本木ヒルズ」と変えられていることに。
え~! なぜ、六本木ヒルズ?
建物は、私がOLだったころのほとんどそのまま。
看板のすぐ下には、黄色のパトランプもくっついているから、そのうち黄色の光がくるくる回り出すかもしれない。
西日の差す道を歩きながら、久しぶりにあのころを思い出した。

私は「ふみ子」へ行くとなぜか、『誰か故郷を思わざる』という古い歌を歌いたくなった。
当時のカラオケはまだ8トラとかいうものだった。
そのころ母はまだ生きていたけど、母がよく口ずさむ曲を歌ってみたかった。
日ごろ母には、猛反発していたのに……。
今思えば、女将のふみ子さんのおでんが母の味と似ていたからのような気がする。
だからこそ、母が他界して何年か後に、ここへ引越してきたとき、「ふみ子」以外の店でおでんを味わう気持ちにならなかったのだと思う。

女将さん、今も元気かな。
新しく掛けかえられた看板をもう一度見上げた。



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麸チャンプルー

2007年05月26日 | 食べもの帳
駿河区曲金(まがりかね)にある「南部じまん市」
ここでの買い物が大好き。
近ごろは実家の父も気に入っているので、父と二人で行くこともある。

先日、出かけたときに、JAおきなわの「うまんちゅ市場」からの品が並んでいた。
その中に、以前から欲しいと思っていた「くるま麸」を発見。
迷わずカゴへ。
静岡から遠いところからやってくる物産展などでの買い物も楽しいけど、普段の買い物のついでに、手に入るのはうれしい。

まず作ってみたかった「麸チャンプルー」。



ネットで作り方を探していたら、買ってきた麸の製造メーカーのHPを見つけたので、それを参考にした。
そして、沖縄出身の方にいただいた缶詰の「コンビーフハッシュ」も加えてみた。
本場の「麸チャンプルー」を食べたことがないので、こんな味でいいのかどうかわからないけど、おいしくでき上がった。

最初に麸を水で戻すんだけど、そのときにすごく香ばしい、いい香りがする。
あっさり味のお肉みたい感じで、食感もいい。
私は「麸」と言えば、生麸の他は、おみそ汁に入れる小さな麸や、砂糖がコーティングされた麸菓子しか、食べたことがなかったので、今までと違うおいしさに出会ってすっごく感激!
工夫次第でおかずにもお菓子にもなるみたい。
また何か作ってみようっと。

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【材料】
くるま麸、卵1個、ニラ(3cmくらいの長さに切る)、モヤシ、人参(短冊切り)、玉ねぎ(くし型切り)、コンビーフハッシュ

【作り方】  
1.くるま麸を大きめにちぎり、水に10~20秒ほど浸す。
2.(1)を固く絞り、かきまぜた卵にからめる。
3.フライパンに油をしき、(2)の麸を軽く炒め、一旦、皿に取り出す。
4.野菜とコンビーフハッシュを炒め、(3)を加え、塩・こしょうで味付けしてでき上がり。
(㈱麸久寿のレシピ参考)





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アーチチ アーチ♪

2007年05月23日 | 三保
ポポを連れて、またまた海岸で散歩。

逆U字型のアーチがいっぱい。
ずっとずっと向こうまで。



これは、どんなふうに役に立っているのかなぁ。




記念に持って帰りたい、ポポの足跡。



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おいしいリアクション

2007年05月20日 | 清水ともゑ帳
人間って、美味しい物を口にしたとき、どんな表情が自然なんだろう?
って、最近ちょっと気になっている。

私は、彦麿呂とか石ちゃん(石塚英彦)のリアクションが好き。
コメントの面白さもさることながら、食べてるときのうっとりしたその表情に好感が持てる。
仕事というのを忘れて、本当に至福のときを味わっているみたいだ。
演技とかオーバーリアクションもあるだろうけど、いかにも美味しそうに見える。

…で、近ごろ、テレビを見ていて気になるのが、タレントやリポーターが料理などを紹介するときの表情。
一口食べたあと、眉間にシワを寄せ、ほとんど咀嚼もせず、口をすぼめる人が多い。
顔にすごく力が入ってるなぁと思う。 

それを見ると私は、「えっ? おいしいの、おいしくないの、すっぱいの、熱いの?」と、ハラハラしてしまう。
少しタメがあってから、「ああ、おいしいですねぇ!」とくる。
「よかった、おいしくて。だって見るからにおいしそうに見えたもん」と私もホッとする。
まさか、「おいしくない」なんて放送で言えないと思うけど、少し疑問も残る。
さっきのコメントは本心だったのかなぁ、もしかして、最初のあの表情が料理の味を物語っていたのかなぁ、って。

そんなとき、人間の表情筋って、どんなふうに動くのが自然なんだろうって思う。
おいしい物を食べると、目が丸くなり、眉と眉の間が広がり、目尻が下がるんじゃないのかなぁと、私は思い込んでいる。
なので、しかめ面をするのは、笑いながら真剣に怒る人みたいに、アンバランスに見えちゃうのだ。

今日も美味しいそうな物を食べたタレントが、目をギュッと閉じ、眉間にも鼻筋にもシワを寄せている。
その顔がアップで映る。
コメントはまだ出ない。
テレビなのだから、決して「まずい」とは言えない、言わない。
わかってる、頭ではわかっている。
けど、私はまたしても画面に食い入ってしまう。
「おいしいの? どうなの?」


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波の間に間に

2007年05月18日 | 愛犬ポポ


今日は潮の香りが強いように思います。



波はおだやか……?





……じゃない! 



あー、びっくりしたぁ
でも、サーファーにはいい波みたいだね


とうさんと一緒なら平気だよ

  
   このたびは ぬさもとりあへず 三保海岸
   サーフボードが 波の間に間に


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ワークマン

2007年05月17日 | 清水ともゑ帳
  ♪広がる未来に 夢があふれてる~♪
で、始まるワークマンのCM。
『風に吹かれて…』というこの歌が、今の私にとって、ヒットチャートNo.1

これまで、何度となく見てきて、何度となく耳にしてきたのに、特に印象に残らなかった。
ところが先日、衝撃的に感動した。
「なんていい歌だったんだろう!」って。
シンデレラの靴のごとく、そのときの私の心の凹凸に、スッコーンってぴったりはまった感じ。

生意気な言い方をしてしまうと、このCMソングの明快さ、吉幾三ののびやかな声が、私にとっては申し分のないほど、すごくよかったのだ。
最近の歌にありがちな、日本語と英語の混ざった歌詞が歌われるときなどの、発音の不明瞭さがないし、日本語のイントネーションと音階がマッチしているところがいい。
それが、私の耳にはとっても新鮮で、そして懐かしい感じがした。

でも、だからといって、わざわざワークマン提供の番組を探して見ようと、そこまでは思わない。
たまたまテレビを見ていて、このコマーシャルに出会うのがいいのだ。
そんな偶然性が、出会ったときのうれしさを倍にしてくれる、と思っている。




水張り田

2007年05月16日 | 静岡
月に一度、藤枝市へ通うようになり、1年半。
幹線道路から少しはずれると、田園風景が広がっている。
季節の移り変わりを色濃く感じられる、このあたりがどんどん好きになっていく。

いつもどおり、幹線道路を左に折れた。
すると、目の前が急にまぶしくなった。
田んぼが鏡のように輝いている。
大空を写している水面に、青々とした葉が顔を出し、規則正しく並んでいる。



「あっ! 田植えが始まったんですね」
思わず、大きな声を上げてしまった。
そばにいた方が、
「ううん、違うんですよ、水を張っただけ。田植えはこれから。あっ、でもね、山の方へ行くと、もう始まっているんですよ」
と、教えてくれた。

若葉の美しさだけに気をとられていたけど、田んぼは一足早く衣替え。
もう夏だなぁと思う暑い日、水張り田を渡りゆく五月の風が清清しい。




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ロケ現場

2007年05月14日 | 静岡
ここ数日、家の近くでロケが行われている。
巴川沿いに飲食店が並んでいる、この↓あたり。
春先には、紅白の枝垂れ梅がきれいに咲く。


(2007.2.5撮影)

道路には警備員が立っていて、通行止めになっている。
道幅いっぱいにクレーン車が止まり、所狭しと人が行き交い、機材が置かれている。
おととい、ちょうど通行規制がゆるくなったころ、現場を歩いて来たけど、スタッフらしい人ばかりで、顔を知っている役者さんはいなかった。

昨日は日曜日だったためか、橋の上に、見物人の人垣ができていた。
テレビなのか、映画なのかな。
なんだか気になる。

夫が単眼鏡を持ってベランダに出た。
「もこみちがいるみたい」って言う。
「まさか、そんなぁ」と私ものぞいてみた。
違う…と思う。
確かにイケメンだけど、速水もこみちはもっと背が高いと思うし、顔の印象もちょっと違う。

ロケが行われているこの小径って、毎日のように通るけど、いい道だなぁと思う。

以前、友人がだんなさんと一緒に埼玉から里帰りしたとき、北海道出身のご主人が、清水の好きな場所のひとつだと言っていたらしい。
友人が、「あたし、すごくうれしいっけ」と、ほんとに嬉しそうだった。

私の以前の勤務先の後輩も同じようなことを言っていた。
彼女の大学時代の友達が、東京から訪ねてきたときのこと。
清水のどこを案内していいか困り、とりあえず友達に会社まで来てもらい、仕事が終わるのを待ってもらったそうだ。
そして、夕方、二人でこの道を歩きながら、彼女の家に帰ったという。
数日間、清水のあちこちを観光しながら過ごした友達は、後日、「巴川沿いの道が、清水で一番良かった」と話していたそうだ。
後輩は意外な感想に驚き、と同時にとても喜んでいた。

ロケにも使われるくらい、やっぱりいいところなんだと思う。
テレビか映画かわからないけど、画面では、どんなふうに映ってるんだろうなぁ。



初めてのフラワーアレンジメント

2007年05月12日 | 生け花
生け花教室で初めてのフラワーアレンジに挑戦。
花材が生け花より多く、オアシスを使うので、生ける面積は剣山より広く、何をどう使っていいのか苦心した。
花を差しているうちに、わけがわからなくなってしまった。



先生に手直ししていただき、バック処理でグリーンを入れていくうちに、なんとかまとまってきた。
さらにラッピングすると、それらしく見えてきちゃうから不思議。

…で、できあがり。



これから、義母(はは)のところへ届けに行ってこようっと。


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花材:ガーベラ、バラ、スプレーカーネーション、アルストロメリア(アリストロメリア)、スターチス、ピトスポラム、ミリオグラタス


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おまえじゃなくなる

2007年05月07日 | 清水ともゑ帳
少し前のこと、『踊るさんま御殿』に出演した、故林家三平の娘で春風亭小朝の妻、泰葉は、結婚して18年間、夫より先にお風呂に入ったことは一度もないのだと言っていた。
例えば、小朝が午前3時過ぎに帰宅すると、彼女は5時ごろにお風呂に入るらしい。

先日、ふとこの話を思い出し、「噺家の娘とはいえ、すごいことだよねぇ」と、夫に話した。
「まぁでも、それは極端な例だよな」と、彼はあまり関心を示さない。
「でもさ、甲斐甲斐しい奥さんだよね。だんなさんより先にお風呂に入らないにしても、世の中の奥さんはみんなそうしてるんだろうね。あたしにはとてもできないけどさ」と、私はなおも話を続けた。
すると彼が、
「ばっかだなぁ、それができちゃったらおまえがおまえじゃなくなるだろ」と言った。
「そっかぁ…」
私は言葉が続かなくなってしまった。

私たち夫婦も結婚18年になる。
料理以外の家事はまったくダメで、甲斐甲斐しく夫に尽くすこともしない私を、夫がこんなふうに受け止めてくれているとは、このときまで知らなかった。
知り合ったころからそう思っていたのか、この18年の間に培われた諦観なのかわからない。
それでも、私の欠落している部分さえも、「らしさ」として受け入れてくれたことがうれしい。


牛乳泥棒

2007年05月05日 | 清水ともゑ帳
昨日、夕方のニュースで牛乳泥棒のことが伝えられていた。
犯人は67歳の主婦で、ペットへ与えるために牛乳を盗んだとのこと。
主婦は一人暮らしで、ペットは犬、猫合わせて30匹ほどいたらしい。

それを見て、夫が、
「もう20年くらいかもっと前にさ、蒲原(かんばら)で牛乳泥棒があったっけだよ」
と、話し出した。
蒲原とは、清水から東へ東海道線で三つ目の駅になるあたり。

「うん、それで…」私は先を促した。
「その牛乳泥棒はな、ビンの口から5cmくらいしか飲まないんだとさ。それで、飲みかけの牛乳はそこへ置いたままにしていくんだってさ」
「え~、何それ。5cmしか飲まないって気持ち悪いよねぇ。どうせなら全部飲むとか、ビンごと持ってけばいいのに」

単なる牛乳泥棒の話と思って軽い気持ちで聞いていたけど、謎めいた事件だ。

「なぁ、そう思うら? それで張り込みして、犯人を捕まえたんだと。そしたら、そいつはどうしたって5cm以上は牛乳が飲めなかったんだってさ」
「えっ? なんで、なんで?」
私は身を乗り出して聞いた。


「犯人はな、猫だったんだと。猫だもんで、どんなに舌を突っ込んで飲もうとしたって、せいぜい5cmくらしか飲めねぇんだ。飲めなくなると、また次の牛乳を探して飲んでいくんだってさ」

「アハハハハ」
私は飲んでいたお茶をふき出しそうになった。
「なぁ、おもしれぇことするよなぁ」




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羽衣の松の柏餅

2007年05月04日 | 静岡
清水の観光名所の一つ、羽衣の松。
時々、ポポを連れて散歩に行きます。



先日、スーパーへ出かけたとき、私は和菓子もついでに買いたかったのです。
それで、精算前に、レジ近くにある和菓子コーナーをのぞきたくて、一緒にいた夫に、「和菓子買いたいから待ってて」と声をかけました。
私の声が届かなかったのか、夫はさっさとレジへカゴを運んでしまったのです。
その日、どうしてもあんこものが食べたかった私は、もう爆発寸前。
和菓子ごときなのですが、夫と買い物へ出かけると、こんなことが時々あるので、なおさらのことでした。

一旦、帰宅して、ポポを連れ、三保の松原へ出かけました。
私の不機嫌を察して夫が、「ここのみやげ物屋で何か買えばいいじゃないか」と言うのです。
私が食べたいのは、観光みやげのお菓子じゃないのに。
ふと見ると、な、なんと柏餅が売っているのです。
しかも、スーパーより安く1個70円で。
その場で、こしあん、つぶあん、みそあんをそれぞれひとつずつ買いました。

海での散歩を済ませ、戻ってくると、すでに柏餅は売り切れていました。
ああ、よかった、さっき買っておいて。

夕食後に包みを開けてみると、お餅の肌がとてもきれいで、ほんとの和菓子屋さんのみたいなのです。
食べてみると、な、なんともおいしー!
観光地のみやげ物屋さんで、なんでこんなにおいしい柏餅が売っているんだろう。
私が和菓子モードに入っていたとはいえ、これはイケると思ったのでした。
意外な場所で意外なおいしさを発見。

今日、また、ポポの散歩がてら、お店の名前を確かめてきました。
「静岡製菓羽衣店」でした。
店先で柏餅を求めている人がいました。
そしたら、近くにいたお客さんのおじさんが、
「あんたち、早く来ないもんで、もう売り切れちゃったよ」と言い、
店員さんも申し訳なさそうに謝っていました。
時期が時期だったこともあったのでしょうが、ここの柏餅、評判いいみたいです。



次回、私はわらびもちを食べてみたいと思っています。



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ペコちゃん

2007年05月03日 | 清水ともゑ帳
老舗菓子メーカーの問題が発覚する数ヵ月前から、ペンシルチョコとパラソルチョコが無性に欲しくなり探していた。
食べたいっていうより、子どものころに手にしていたものが懐かしくなって。
なかなか見つけられずにいたけど、店頭からそのメーカーの商品がどんどん消えていくなか、なんとかチョコえんぴつだけは確保できた。
これは永久保存版、と大事に冷蔵庫へ。

パラソルチョコはもう手に入らないかも…とあきらめかけていたところ、昨日、たまたま寄った店でやっと見つけた。
全部で4種類あるらしいけど、3種類を買ってきて、欲しかった品がようやく両方揃った。



ペコちゃん…やっぱりいいなぁ



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ゴードー山

2007年05月02日 | 静岡
図書館で、浅田次郎の本を探していたら、同じ「あ行」の棚に並んでいた浅川純の『自分の人事は自分で決める』というタイトルに惹かれた。
そうそう、自分の人生、自分でプロデュースするんだ、と意気込み、この本を借りてきた。
その中の一編に、主人公が「気をつけよう、四十過ぎての懐古癖」という川柳に苦笑している場面がある。
なるほど…私も同じ、気がつくと思い出にふけっている。

そんな懐古の中で、時々思うのは、「ゴードー山」のこと。
私が通っていた飯田小学校は、東名清水インターから近い場所にある。
小学校の北側に「ゴードー山」はあり、遊び場の一つだった。

中学2年のときに、飯田学区を離れてからは、このあたりへ来ることもなく、山は私の記憶から長いこと消えていた。
結婚して再び、この地域の近くへ住むようになり、ゴードー山付近は生活圏となった。
そして、ふとしたときに、いつも思うのだった。

ゴードー山の「ゴードー」はどんな字を書くんだろう。
山には確か古いお堂もあったから、「合同」という新しそうな言葉の漢字を当てはめるのは違うような気がする。
なら、「ゴードー」というのは、地域の人たちか子どもたちがつけた山のあだ名のようなもので、本当はちゃんとした名前があるんだろうか。

気にかかりながら、誰かに尋ねてみようとか、調べてみようとはしなかった。

今朝、市の広報を何気なく開いたら、「庵原の古式古墳展~午王堂山古墳群と鏡~」という見出しが目に止まった。
さらによく見ると、(ごおうどうやま)とルビがふられている。
「ゴードー山ってこれだったんだ!」
思わず声を上げてしまった。
謎の答えが意外なところから解けた。

「古墳群」とあるのは、このあたりに神明山古墳、三池平(みいけだいら)古墳があるからなのだと思う。
市の埋蔵文化財センターで、6月17日(日)まで、古墳展が開催されているらしい。
近いうちに行ってみるつもりだ。

思い出の中から、こんな発見があり、好奇心や興味が湧くのなら、「四十過ぎの懐古癖」はそんなに悪いことばかりじゃないかもしれない。



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