風の数え方

私の身の回りのちょっとした出来事

フローレット

2017年02月05日 | 食べもの帳
もう2、3年くらい前、夫が「バナナの形をしたメレンゲの菓子が食べたい」と言い出した。
それがどういうものなのか私にもすぐにわかったのだけど、名前がわからなかった。
子どものころ、よく食べたお菓子だ。

以来、スーパーの菓子コーナーや駄菓子屋などを探し回っていたけど、なかなか見つからない。
ない、と思うとますます欲しくなる。

ネットで検索してみたところ、「フローレット」という名前だと知る。
製造しているメーカーは限られていて、「お菓子の絶滅危惧種」とも言われているそう。
通販でも手に入りそうだとわかったけれど、送料を考えると、ある程度まとまった量を注文した方がいいのかなとか考えてしまい、ちょっと気持ちが萎えてしまった。

それでも たまに、普段は利用しないスーパーまで足を延ばしたときなど、探していた。

……で、ついに先日、見つけた! 見つけたのは夫。
私が麺類などの棚を眺めていたら、菓子コーナーから手招きしている。
早くこっちへ来い、というふうに。
いったいなに事? と近づいていったら「フローレット」だった。



今度いつお目にかかれるかわからないから、一度に3袋購入。



家に帰って、早速 二人で食べた。
これこれ、この食感、この味。 子どものころの記憶のまま。
ポリンと噛んだあと、舌の上でスッと溶けていく。
甘みと一緒に懐かしさが口いっぱいに広がった。