アジア人財事典

アジア人財カンパニー株式会社 井上一幸 がお届けする粋な話題の数々

『人間左回りの法則』

2008-02-26 | メールニュース
梅の花があちこちでほころび始め、春は来ぬ、なんて浮かれていたら先週末は春の嵐、それもまれに見る大嵐でしたね。大丈夫でしたか?とはいえ来週はもう二十四節気の啓蟄。冬の間に硬くなった体を動かす時期ですね。

で、今月は体の不思議に関するお話~。

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人間左回りの法則
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まずは質問。
「あなたの目の前の道が二手に分かれています。どちらかに進んでください。右か左か、あなたはどちらを選びますか?」
答えはおそらく左。なぜか。人は左に行きやすいから!

「なぜか人は左に回る」こんな説が新聞に紹介されていました。以下はそこで取り上げられていたスポーツからの例。(左に回る、とは左手が内側にくるように回ること。)

○ 競技:陸上のトラックは左回り。スケートリンクも自転車競技も左回り。
○ ジョギング:ある土曜の夕方、皇居のお堀をジョギングする人の数を数えたら、左回りが139人、右回りはたったの12人。
○ 野球:ベースは左回り。
○ もう一つ野球:投げ終わったあと左(一塁側)に傾く投手は多いが右側に傾く投手は見ない。
○ マッサージ師の観察:「人間の体は右にひねりにくく、左にひねりやすい。逆の人に会ったことはありません。」

私たちの体には右側に重い肝臓があり、バランスを取るため左に重心が移る習性がある、という仮説があるそうだ。それはさておき、これを商売に応用する例を紹介します。

○ 人の流れの左側に店を置くと消費につながりやすい。
人は左に回りやすい=左の方が視界に入りやすい。例えばショッピングモールで食事をおえた人の通り道。左側にスイーツの店を置き、多くの人を購買へ誘う。
○ お客さんを右回りに誘導してゆっくり商品を見てもらう。
左回りだと人間にとって自然な動きなのでさっさと歩いて行ってしまうが、右回りだと歩くスピードが落ちるので商品をよく見てもらえる。

ちなみに古くからあるスーパーマーケットなどは、入口から入って左へ回る動線がほとんどらしいです。それが人間の自然な動きだとすれば当然でしょう。では最近の業態であるコンビニはどうか。コンビニなしでは生きられない私の観察ですが、セブンイレブンは入口から左に展開していることが多く、ampmは右に展開していることが多い。店作りのコンセプトに違いがあるのだろうか。
同じく新しい業態といえる家電量販店はどうだろう。ヤマダ電機のエスカレーターは右回り、ビックカメラは左回り(だったと思う)。各階に立ち止まって商品を見て欲しいのか、目的の売場まで迷わず向かって確実に買って欲しいのか。

皆さんも観察してみてはいかが?なんせ春ですからね、コートを捨て街へ出て、あれこれ見て回りましょう。

では最後にもう一つ、私の国際感覚あふれる観察!?

日本やイギリスは左側通行。(ヤマダ電機-セブンイレブンタイプ)左側に目をやりながら寄り道、あれこれ買い物してしまう感じ。
中国やアメリカは右側通行。(ampm-ビックカメラタイプ)国土は広いし競争が熾烈なのでとにかく目的地に真っ先にたどり着こう!そんなイメージでしょうか。

海外出張の際に観察してください。

ではまた来月!

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