回覧板

ひとり考え続けていることを公開しています。また、文学的な作品もあります。

覚書2020.8.31

2020年08月31日 | 覚書
覚書2020.8.31


政治には負の関心しか持たなかったわたしは、民主党政権の瓦解(がかい)から選挙に行き始めた。先の戦争責任者が滑り込んだ自民党の長い住民無視の村政治から、社会に風通しの良い開かれた政治が少しずつ始まるかと思えば、右往左往の泥船であった。

その後は、社会の空気は濁りっぱなし。ABE政権は今までになく総動員態勢で官僚やマスコミや司法を支配し、作為的な広告宣伝の権力網を築き、政治趣味オタクのネトウヨ、ネトウヨ評論家に守護されて、悪夢の社会の現実化を実行してきた。

家族や職場などの現実の小社会では生活の具体性が中心だから、私=国家!、私=ABE!、などと大声で叫んだら、病人じゃないかとドン引きだろうけど、SNSの仮想社会ではそうした〈ネトウヨ〉どもが繁茂している。早く元の社会の片隅に戻ってまじめに生活せよ。

わたしたちの本当の人間的な課題は、身近な家族や知り合いなどとのいい関係を築いていくことにこそあるのだから。政治や経済社会は、それらをスピード感ですり切らせたり、圧殺したりして精神の病気を増大させることにではなく、そこに良い風を送ることにしかないのだから。

詩『言葉の街から』 対話シリーズ 876-879

2020年08月31日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



876
確かに一段ずつ上って行くと
(修行するぞ 修行するぞ 修行するぞ)
言葉はバベルの塔になる



877
えへんおほんうっふん
高い所から見下ろす
言葉の表情がはっきり見える



878
エレベーターなら言葉は
すうっと
無意識みたいに橫超する



879
超言葉に出会うため
ぼくらは
宇宙エレベーターに乗り込むんだ

詩『言葉の街から』 対話シリーズ 873-875

2020年08月30日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



873
ABE趣味の時間
連呼すると
ABEが動き出す手も振る ブルブルしちゃう



874
空虚の時代のオタク趣味
政治まで
オタク趣味となりにけるかも



875
ABEの次はEBAか
BAEか
数十万年の時間の底からぼくはつぶやく(くだらねえ)

詩『言葉の街から』 対話シリーズ 868-872

2020年08月29日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



868
小さい子が歌う「ころな
ころな
みついつころなもおもおころな」



869
若者が歌う「殺無 孤露無
U U U U U
U U U U U UUU イエーイ!」



870
男が歌う「コロナは××
コロナは●●
コロナは△△コロナは×△■」



871
女が歌う「コロナってやーね
マスクもやーね
でも手を洗わなくっちゃ コロナ」



872
ぼくは歌わない いつものように通りを歩く
少し足が重たいな
と思えば言葉のコロナがすがりついている

詩『言葉の街から』 対話シリーズ 864-867

2020年08月28日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



864
昨日のことであった
他人(ひと)の言葉が
薄暗い所からぼくの言葉に蹴りを入れたきた



865
「うっかり娘」が放つ
ヰ ヰ ヰ ヰ ヰ
言葉の棘が飛んでくる
 
NHK「LIFE! ―人生に捧げるコント」で、石橋杏奈が演じたうっかり娘。



866
相手の言葉の破片
が刺さったままの
言葉の肌に異和感がある



867
(ああ風が心地よい)が
ダークダークダーク・・・
(ヰああ風がヰ心地ヰよい)

覚書2020.8.28 ―大衆的契機ということ

2020年08月28日 | 覚書
 覚書2020.8.28 ―大衆的契機ということ


 知識世界を上り詰めていくとき、大衆的な契機への自覚や繰り込みがなければ、その人やその知識は空想的な現実性しか持ち得ない。このことは、吉本さんが戦争期の文学や思想の批判から導き出したことである。知識は大衆の原像を繰り込まないかぎり局所性や空想性へと偏向していく。そうして、国策に取り込まれていく。このようなことは、あらゆることに当てはまるものであり、身近な職場の言葉にも当てはまる。
 
 このことを別の言い方をしてみると、人は赤ちゃんから育って成人の今があるように、知の起源の場所は明らかに遙か太古の小さな集落の生活世界にある。人間の日々の生活の有り様の中に知識は生まれ、飛び立ち、知識世界が独り立ちして行った。したがって、元来は、大衆的な契機(知識を生み出した場所の動因)が知識を突き動かしていたはずである。
 
 吉本さんが戦争下の文学や思想の批判的な検討と自省の中から導き出したそのような教訓は、現在でも十分に生かされていないように見える。ほんとうは、知識世界に限らず、教育、行政、政治、そして現在進行中のコロナウィルス対策においても、それぞれの基本的な動因となっている大衆的な契機をこそ基本に据えるべきなのだ。わかりやすく言い直せば、生活者(市民、国民)を中心に据えた態勢を取るべきなのに、国民の生活を守るなどの口先だけの状況が相変わらず続いている。

詩『言葉の街から』 対話シリーズ 861-863

2020年08月27日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



861
ゆったりと椅子に腰掛けている
(すうっ すうっ すうっ)
超高速で走り抜けるものがある



862
感じ 取れ なくても
隙間は
きちんと縫い合わされている



863
わからないみちは恐れることはなく
柔らかに
会うことが待たれている未知の道さ

詩『言葉の街から』 対話シリーズ 854-857

2020年08月25日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



854
価値、無価値、反価値の判定言葉の
居並ぶ中
重たい空気が流れている



855
言葉と言葉がひとつの部屋の中
飛んだり跳ねたり
ぶつかり合ったり 部屋は深い



856
心ころころころがり
擦りむいたり
血が滲んだりして居るぞ



857
息苦しいぼくはハンカチ
となって
窓の外にひらひらする 無援

詩『言葉の街から』 対話シリーズ 850-853

2020年08月24日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



850
言葉の駅から言葉市場へ
言葉が
自然な仕草で他人と出会う



851
まるで言葉の自然な仕事
みたいに
言葉が白い息を吐いて交換される



852
言葉と言葉の色が重なり合う
来た道を
装い変えて帰って行く言葉たち



853
つぶやきは自分に帰り
反響する
交換されない波紋が立っている