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ひとり考え続けていることを公開しています。また、文学的な作品もあります。

短歌味体Ⅲ 2790-2792 即興詩シリーズ・続

2018年09月30日 | 短歌味体Ⅲ-5

[短歌味体 Ⅲ] 即興詩シリーズ・続

 


2790
らあら りるれ りるる
いいなあ
この曲がり方 何度でも りるれ りるる

 


2791
エリンという名の滑り台
すべるすべる
その感触が遙かな肌触りを呼ぶ

 


2792
ぐっぱんぐっぱん これなら
遙かな
〈大洋〉まで歩いて行けるぞ


短歌味体Ⅲ 2787-2789 即興詩シリーズ・続

2018年09月29日 | 短歌味体Ⅲ-5

[短歌味体 Ⅲ] 即興詩シリーズ・続

 


2787
ああ いえか うおすむかうお
うおるすとりーと
おうおうきたか はえはえか南風(はえ)

 


2788
いやだ嫌田よ 蛭がいる
イルカいないか
バシャと水跳ねもない嫌田

 


2789
はえーなあ ほんとにはえー
似たものが
探せないくらいはえーぞおまえは


短歌味体Ⅲ 2781-2783 関係なさそうでシリーズ・続

2018年09月27日 | 短歌味体Ⅲ-5

[短歌味体 Ⅲ] 関係なさそうでシリーズ・続

 


2781
ええ、ええ、まちがうことは
ありませんよ
カップでしょう、ドーナツでしょう

 


2782
カップとドーナツが
同一地平に
親しげに落ち合うトポロジー

 


2783
ちがうおなじちがうおなじ
言い争いの
峠の向こうに立つ老若男女


短歌味体Ⅲ 2778-2780 関係なさそうでシリーズ・続

2018年09月26日 | 短歌味体Ⅲ-5

[短歌味体 Ⅲ] 関係なさそうでシリーズ・続

 


2778
ミュージシャン絵の中に
ざわめく音
波打ちうねる音の流れるを聴く

 


2779
試合のはじまりから
終わるまで
ひとつの物語に読む者がいる

 


2780
小さい子築き上げた
砂山に
ふと吹き寄せた木の葉でピリオドを打つ
 


短歌味体Ⅲ 2775-2777 関係なさそうでシリーズ・続

2018年09月25日 | 短歌味体Ⅲ-5

[短歌味体 Ⅲ] 関係なさそうでシリーズ・続

 


2775
テレビがCMやっている
買う気は皆無
でも耳目を引かれている

 


2776
嫌いな人の触れたもの
イメージの
手垢が付いて正視できない

註.ネトウヨがアニメのキャラやスタートレックの画像などをSNSのプロフィール画像に用いているのを目にして。

 


2777
イメージは触(さわ)れなくても
結び解(ほど)き
撥(は)ねつけるエネルギー場を起動する


短歌味体Ⅲ 2772-2774 関係なさそうでシリーズ・続

2018年09月24日 | 短歌味体Ⅲ-5

[短歌味体 Ⅲ] 関係なさそうでシリーズ・続

 

2772
見知らぬ国の見知らぬ人々
この地でも
見知らぬ人も薄ーく無縁ではない

 


2773
ほんとうは生きもの全てに
アンパンを
ちぎって分けたいけどそこまではねえ

 


2774
関係ないし余裕ないしとか
背(そむ)けるも
それでも微量の揺らぎがある


短歌味体Ⅲ 2769-2771 関係なさそうでシリーズ・続

2018年09月23日 | 短歌味体Ⅲ-5

[短歌味体 Ⅲ] 関係なさそうでシリーズ・続

 


2769
(容疑者Aが殺害し・・・)
とたどる君
関係なさそうで(ない!)と振り切れぬ

 


2770
(A君はイジメに遭って・・・)
(かわいそうに)
と流れる小川はイジメ川に注ぐ

 


2771
高台に住んでいるから
大丈夫
とは言えないな いつ何がかわからない


短歌味体Ⅲ 2765-2768 関係なさそうでシリーズ・続

2018年09月22日 | 短歌味体Ⅲ-5

[短歌味体 Ⅲ] 関係なさそうでシリーズ・続

 

2765
オリンピックの選手でも
ボールへの
触れ初め触れなじみがあった

 

2766
あったことは波立たない
平静の
波間に今も参列している

 

2767
行動の内面は 抽出された
一般性をよそに
生命の老若の肌を併せ持つ

 

2768
老いの中にも幼年があり
ジャックは
夢に豆の木を下ってゆく