回覧板

ひとり考え続けていることを公開しています。また、文学的な作品もあります。

詩『言葉の街から』 対話シリーズ 106-108

2020年01月31日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



106
言葉はやわらかな日差し
しなびた
心にみどりを散布する



107
言葉は鋭い兇器
心は
引き寄せられザクザク ザクザク



108
言葉は大気のように
湧いている
知らぬ間に湧く言葉もある

詩『言葉の街から』 対話シリーズ 94-96

2020年01月27日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



94
いいんだぜ 思いっきり走って
飛んで跳ねて
きみはきみ、ぼくはぼく のんびりやるさ



95
知らない人の幸不幸
そりゃあ
いい感じいい気分に越したことはないと思うな



96
そんなとこから突き抜けて
人の心
を漁(すなど)る時 えっ!きみたちは誰?

詩『言葉の街から』 対話シリーズ 90-94

2020年01月26日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



90
ぼくの税金分の使い込みは
まあ許そう
けど電波の波乗りで僕ん家に侵入するなよ



91
おりんぴっくなんて(どうでも
いいさ) いいさ
若い頃の口癖でつぶやいてる



92
「感動」イラン「元気」もイラン
癒され国の下心
くっついてくるなよ、キモチ悪!



93
そんなふうに見えた聞こえた
それを記しただけ
それで〈批評〉にもなってるはずさ

「データベース・吉本隆明を読む」2019年12月の更新情報

2020年01月25日 | データベース「吉本隆明を読む」
「データベース・吉本隆明を読む」2019年12月の更新情報


データベース・吉本隆明を読む
http://dbyoshimoto.web.fc2.com/


 12月の更新の情報

「言葉の吉本隆明②」に、

2019.12.02 新規項目631 「西欧の大波のかぶり方」を新たに追加。
2019.12.13 新規項目632 「晩年の言葉 ⑪ ―歴史の主流の推移について」
2019.12.21 新規項目633 「文字が始まる段階」


「言葉の吉本隆明③」に、

2019.12.06 新規項目007 「『固有時との対話』を可能とした四つの条件」
2019.12.09 新規項目008 「ささいなことから」
2019.12.21 新規項目009 「『白川静伝説』から」
       新規項目010 「誰かがやっている」


「言葉の吉本隆明④」に、

2019.12.26 「はじめに」
2019.12.26 新規項目 1「優れた芸術品」


詩『言葉の街から』 対話シリーズ 83-86

2020年01月24日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



83
親方と呼ばれても〈そこ〉
そこだけは
黙守しなくてはと誓ったか



84
次代に譲ってからは
〈そこだけは〉
はやすやすと飛び越されて



85
ひねくれた父ちゃん坊やが
政治して
〈そこだけは〉が次々となぎ倒されていく



86
ひび割れてひそかにあふれる
非歌(ひか)歌う
ブラック、ブラック、ブラック!

詩『言葉の街から』 対話シリーズ 80-82

2020年01月23日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



80
「みんな」から見えないところ
負の魂が
イスの近くに佇(た)っている
 
註.「負」について
 大原富枝自身は、こう言っている。
 ――私が書く作品はあくまで「負の世界」に生きて徹するものばかりです。なぜ中途半端な幸福などを書く必要がありますか。人間は、そして女性は、最初から「負」を背負って生きてきて、「負」を埋めるために生きているものなのです。(松岡正剛 千夜千冊 0741夜 「婉という女」より)



81
負ゆえに石を投げられても
生きていく
ふふふと時には微笑む



82
深い井戸を底まで降りる
そんな冒険しなくても
人は皆スペクトラムを生きる