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ひとり考え続けていることを公開しています。また、文学的な作品もあります。

詩『言葉の街から』 対話シリーズ 3238-3241

2022年04月30日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



3238
つぶやきがこぼれ落ちる 見える
内向きの
対話が外の日差しを浴びている



3239
バーチャル世界にこぼれ出るように
なってしまった
つぶやきに ひとり滴は内を下ってゆく



3240
分離され二重化された
つぶやきは
あたらしい世界を生きてゆく



3241
バーチャルの井戸端付近には
色色の
つぶやきたちがシン呼吸している


詩『言葉の街から』 対話シリーズ 3234-3237

2022年04月29日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



3234
内に感じるある固まりの感覚から
〈あー〉と
言葉にあふれ出そうな勢いの



3235
でもまだまだ遠い
言葉の丘は
いくつもの黙する関所をくぐる



3236
なつかしい万葉の道みたい
にすうっと
深みから浮上できないの?



3237
不穏な天候異変と
時代の閉塞に
紆余曲折の道がどこまでも続く


詩『言葉の街から』 対話シリーズ 3230-3233

2022年04月28日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



3230
「それって、何のこと?
だれのこと?」
誰々のことであり誰のことでもある



3231
現場では具体的にわかりやすく
説明する
と 抽出された抽象の滴が滴り光る



3232
幼稚園のゆるい時間の内では
疑い知らぬ言葉たちが
よちよち行き交っている



3233
タイトな時間の波に洗われ
職場のやさしい言葉も
じりじり疑心する暗鬼になる

詩『言葉の街から』 対話シリーズ 3226-3229

2022年04月27日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



3226
手はそこまで届かない
そこに触れ得ない
としても言葉は触れる



3227
何度も行ったり来たり
振れる言葉が
共に振れるあるいは静かに退く



3228
苦の渦中にある者には
乾いた言葉も
湿った言葉も届かない ただ



3229
ただ言葉の中の沈黙が
しずかに深く
ウクライナイのダンスをしている


詩『言葉の街から』 対話シリーズ 3222-3225

2022年04月26日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



3222
言葉と言葉の相対性の
息苦しさから
言葉の沼地に召喚し断罪するネオナチ言葉



3223
苦の沼からはい上がろうとする時
関係の絶対性の壁が
弾(はじ)いたりすり抜けさせたりする



3224
勝ち組負け組なんてないさ
言葉もただ
しゃかりきの圏外でのんびりやるさ



3225
果てしない上空目線
持ってもいいけど
人の肌合いの温もりが実装されてあるならいい


最近のツイートや覚書など2022年3月

2022年04月25日 | 覚書
  最近のツイートや覚書など2022年3月



2022/03/01
例えば、政権も、大衆の意志の抽出された「支持率」(バーチャルな集約・表現と言っていいかもしれない)などを無視できない時代にある。旧来的な政治-旧来的なデモなどの意思表示は、すぐにはなくならないだろうけど、新たな事態が露岩している感じがする。


十分に機能していない国連とは別に、個人レベルでのグローバル化した世界の海で湧き上がるある無謀に対しては、SNSを通したグローバルレベルでの何らかのバーチャルな意思表示と意志の集約の表現形態が考えられるかもしれないとふと思う。



戦争に遠く割りと普通の生活しているわたしたちからすれば、クラスター爆弾や劣化ウラン弾などその道専門の者の生み出すものは、人を人とも思わない、邪悪としか言いようがない。しかし、戦争で禁じざるを得ないような兵器・爆弾を次々に開発することを止めない。しかも、それが経済にもなっている。




2022/03/03
なぜ、プーチン-ロシア、ロシア軍は、ウクライナの原発の占拠、制圧にこだわるのだろうか。アブナイ感じがする。


覚書2022.3.3
この世界には現在からは解決不可能に見えるような問題がある。例えば、生き物をかわいがる一方で食肉として食べるという矛盾。太古からの武器と争いを現在までなくせないでいること、小さくは集落レベルの利害が絡む対立、大きくは国家間の対立。


しかし、村レベルの対立は、均質な近代社会へ個人として解体され、個人として包括され、その法によって調停されたり裁かれるようになった。これは昔の村村間の争いの解消に当たっている。大戦争などの痛ましい経験の後などは特に内省し、歴史は少しずつ知恵を出して解決法を磨いてはいる。


ただ、今も流行の軍備力という力の均衡による平和という考え方は、人類史から見たらもっとも安易な理想もヘチマもないものであることは確かである。しかし、そこから見たら、わが国の無惨な多くの戦争下の死者たちの無言の意志を代弁する、戦争放棄の非戦の考え方は、子どもっぽく見えるのかもしれない


が、人類の前向きの理想のイメージであることは疑いようもない。こうした場所から見たら根本的には、NATOもロシアも関係ない、いずれも自国民をも巻き込む架空の対立であり、住民が戦火に侵されることをこそ否定するのである。誰もが求める穏やかな生活!



2022/03/04
なぜ、プーチン-ロシア、ロシア軍は、ウクライナの原発の占拠、制圧にこだわるのだろうか。アブナイ感じがする。

ロシア軍は、まだ原発を攻撃している。たんに電力源を削ぐだけじゃなくて、何か好からぬことを考えていなければいいが。

原発は、戦争を想定していない。戦争は、原発をも例外視しないのか。しかし、原発への攻撃-核汚染は、この上もない戦争犯罪に当たるのではないか。

「ゼレンスキー氏はビデオメッセージで『ロシア以外に原発を攻撃した国はない。人類史上初めてだ。テロ国家が今度は核テロを行った』と述べた。」この原発攻撃は、ロシアの軍レベルのものではなく、総責任者のプーチンレベルの意志決定と推測する。慎重に計画された威嚇なのか、後先考えない攻撃なのか。



2022/03/05
「大江戸八百八町」もたぶんそうかなと思ったら、そうだった。「これは江戸の実際の町数ではありません。江戸という都市空間に多数の町が存在していたことを示す、一種の慣用表現として使われています。」しかし実際は、「開府当初は三百余町であったものが、江戸中期には千町を超えていた。」



2022/03/07
覚書2022.3.7
1900年代初頭からのロシアの革命運動・革命思想は、世界的な影響を及ぼした。わが国にも大正の末頃大きな影響を与えた。詩人の伊東静雄もその友人も影響を受けた。しかし、ソ連は粛正や強制収容所を必要とした密室政治と官僚政治へ、そうしてソ連の崩壊。

と同時に、ソ連に影響された思想の世界的な衰退・解体。理想の状態や理想の社会は、中国の小国寡民や賢治にも影響を与えた西欧のトマスモアの『ユートピア』など思いつくが、ロシアの革命や中国革命はその大規模な現実化であった。

そうして、革命から約100年、資本主義社会にも劣る自由のない覇権主義の現在の体たらくがある。しかし、人間は、理想を追い求めるのを個人レベルでも社会レベルでも止めることはないだろう。わたしは、世代的にも個人的にもロシアの革命運動や革命思想のしぶきが少しかかったくらいであるが、

「革命」と呼ばれたその約100年の無惨な歴史の意味は、未来に向けてよくよく考えられなくてはならないものだと思う。歴史の無意識の流れのままに任せるのでなければ、他にどのようにすればいいのかと。



2022/03/08
国連の根本的な改革は、考えられてきてはいるのだろうが、第二次大戦後の戦勝国の思惑の組織化から、そろそろ離脱して、平等に世界各国の意志が集約できるように組み替えをすべき頃だと思う。五大国の特別扱いは国連の手足を縛っているのではないか。平等に世界各国の意志を集約し、問題時の強権発動。

それでも、問題を起こした該当が、利害関係国にいろいろ根回しするのはあり得るだろうが、世界の集約された意志は人類の意志でもあるから、全体としてはそんなにバカなことは許容しないだろうと思う。




2022/03/10
「自らが計画していることについて他人を非難するのはロシアの古典的な手口だ。」 びっくりだったけど、オーム真理教もそうだった。


録画していたNHKのサイエンスゼロの「“知られざる国民病”天気痛の正体に迫る!」(放送日: 2022年2月27日)を昨日やっと観た。新たな分野が解明されたと言える。番組最後に、雨乞いを主催したという卑弥呼も微気圧変化を敏感に感じ取れたのではないかと語っていた。これも「迷妄」からの解除になるかな。


ロシア国家の独裁政権が、自らのウクライナ侵略戦争についてどんな理屈をでっち上げようと、この市民の政治的自由への弾圧が全てを物語っている。まずは、ウクライナからの撤退・謝罪。国家間に問題があるとすれば、話し合いはそれからだと思う。


今回のコロナは感染者数の高い値の停滞で、どうしたことだろうと思う人が私以外にも多いと思う。1.今回の変異ウィルスの事情によるのか、2.検査-隔離の医療体制のせいか、3.まんぼう等が効果的ではないのか。4.3と関係して私たちの意識の変化(緊張感が解けている)のせいか、素人でよくわからない。



2022/03/14
安倍-トランプ-コロナ-ロシアのウクライナ侵略、TLで見かける限りでも、割と「有名人」みたいな人々が、またネトウヨが、情報の海に溺れるように次々に変異を遂げている、のが見える。私の立ち位置は、たとえわからないことが多くても、この等身大の身近な生活の世界とそこから見えるもの、で不変だ




先週のブラタモリを見ていたら、香川県の小豆島でとれるものとして、見覚えのありそうなごま油の容器が画面に出て来た。変だな?あれは江戸時代からやっているという東京のごま油屋だと思って自宅のを確認したら、製造地は小豆島と書いてあった。



2022/03/16
「加速主義とは、資本主義を徹底して拡大させることによって、その矛盾の臨界点により早く到達させ、資本主義から脱却させることができるという政治思想を指す。」という「加速主義」なるものに初対面した。これって、旧来のマルクス主義革命概念の「恐慌」を「矛盾の臨界点」に置き換えただけでは?


現実の動向は、強力な支配統制力を持つ国家に左右されはするが、人類の無意識的な意志ともいうべきものが、ゆるやかに人間社会の諸矛盾を縫い合わせていくのではないだろうか。旧来的な革命の概念が無効な場所を私たちは生きているように見える。その上で、かくめいは可能か?という課題はあり得ると思う。



2022/03/18
太宰治bot@osamu_dazai
死のうと思っていた。 今年の正月、よそから着物一反もらった。 お年玉としてである。着物の布地は麻であった。 鼠色の細かい縞目が織り込まれていた。これは夏に着る着物であろう。 夏まで生きていようと思った。【葉】

この言葉は、若い私が、二段組みだったかある文学全集の巻頭で出会ったもの。芥川の素振りを真似た若い太宰の写真が残っている。それに似たキザな表現にも見えるかもしれないが、これはあたふたする作者が、知り合いからの普通の小さな善意にとても過剰に受けとめ反応する場所から言葉は来ていると思う


昔テレビで何度か見たことのあるお笑い芸人のジョイマン、高木晋哉が、詩集『ななな』(2013年)を出しているというのでどんなのだろうと思って、アマゾンに出向いたら、試し読みで3編読むことができた。お笑い芸人の裏側みたいな、ちょっと生真面目な詩だった。


RT牛が雪原の斜面を遊ぶように滑り降りている動画。

「笑い」というありふれて不可思議な人間的表現の研究では、近代以降ではヨーロッパにベルクソンの『笑い』があり、わが国では柳田国男の「笑の本願」(柳田國男全集 9 ちくま文庫)がある。「笑い」に劣らず「遊び」の研究も大切だと思う。人間だけでなく、どうも動物も「遊ぶ」ようだ。

読んだことはないが、遊びの研究にはフランスのロジェ・カイヨワ『遊びと人間』がある。柳田国男に「遊び」の論がなかったかなと全集の目次に検索をかけたが、なさそうだった。子どもらが地蔵に縄を付けて川の中とか引きづり回すという行事があるという。

これは仏教以前の縄文期に通じるような「神」のもてなし、神との遊びかもしれない。とすると、今の「遊び」とは違ったものも含んでいたのかもしれない。



2022/03/19
「全柔連が小学生の全国大会を廃止するという決定をしました。私は素晴らしい決断だと思います。」という爲末大の一連のツイートが今流れてきた。うさんくさく思うことが多かったが、これは自分の体験と現在のスポーツの練習や大会を見聞きしての実感に基づいた、多数がそう思うような収束点に着地していると思う。


RT
藤原直哉@naoyafujiwara
プーチンが開いた大会の動画。本当にトランプにそっくり。要は米露がトランプ・プーチンで世界を1%の既得権益から解放して99%のために作り替える革命を進め、それがほぼ成功の段階に入ってきたということ。


普通の生活を日々送っている私(たち)にとって、妄想のトランプーチンって何、意味わからん。


「ジュジュ」という佐野元春の歌があるらしい。ちょっと変わった歌詞だけど「ジュジュ」は女性の名前だろう。それで連想したのが、吉本さんが「マチウ書試論」の中でイエスキリストをフランス語の「ジェジュ」(Jesus Christ ジェジュ・クリ)を用いていたことだ。二つは関係ないか。

また、昔々、ジュジュ化粧品という会社とマダムジュジュという化粧品があった。マダムはフランス語で女性を指すからフランス人の女性の名をイメージしたものだろう。英語で調べると、jujuとは「(西アフリカで)護符、まじない、呪物、魔よけ、(呪物による)魔力」としか出ない。フランス語ではヒットしない。



2022/03/20
どんな場であれ当事者は、その現場の渦中にいるから主要に具体性を考えや行動の中心とする。誰もがそんな現場を持っているが、他人の切実な現場から離れている者は、その現場に対して自由自在に感じ考えることができる恣意的な〈現場〉感・〈現場〉意識を持つ。両者の隔絶についての内省は大事と思う。

他人は、他人事として政治や軍事のオタク趣味として他人の現場を荒らし消費することもできる。しかし、お互いにこの同じ時代の同じ大地のつながりの中に生活している人としての、(ひどいね、つらいね、しっかりね)などの存在の倫理のようなものからの発動に心を澄ますことこそ本質的と思う。

もちろんこれは、ロシアの政権(プーチン)-軍のウクライナへの侵略下のウクライナの人々やロシアの人々を念頭に置いた言葉でもある。




2022/03/21
シリア内戦にロシアが介入した後、サリンが撒かれたという話にネットで出会った覚えがある。最初は、アサド政権の方が撒いたという記事だったが、逆の記事も出てきて、何なんだこれは?と思ったことがある。戦争は何でもありになり、陰謀・工作・暗殺のソビエトロシアの負の遺産がまだ続いているのか。

〈革命〉は死んでいる。ほんとうに死んでいるんだ。大正末期以来わが国にも大きな思想的影響を与え続けてきた〈革命〉思想であったが、ソ連崩壊とともにそれも世界的に退潮していった。現在のロシアのプーチン政権、中共の姿を見れば、これが〈革命〉だなんてちゃんちゃらおかしい。

東西対立という仮象の下に、「安全保障」や「国防」を唱え続けることによって、国内的な私たち生活者と政権(支配上層)との対立が覆い尽くし続けられてきている。このことは世界共通と思われる。依然として、私たち生活者が主人公にはなっていない。そして、人間の理想の社会を求める永続的な〈かくめい〉は終わらない。


吉本さんの晩年だったと思うが、憲法九条に関する話題で、もし万一他国に攻め入られたとして不戦の憲法とは別に、個々人としては武器を取って戦うかもしれませんね、みたいなことを語られていた。国家のためというより自分や家族や見知った人々を救うためには、それはどこの国の住民でも同じような気がする。

しかし、今までの地域紛争を超えた国家間戦争やそんなことは空想として、考えないで済むのが普通でなくてはならないのだ。原発攻撃、生物化学兵器の使用や核兵器使用を匂わせる威嚇、プーチンは、世界に対して大罪を犯してしまった。



2022/03/23
クマの倫理論 #みんくま草
@greenminkuma
「戦中から戦後にかけてぼくが学んだことは、戦争になった場合、逃げようが戦おうが、その判断をするのは個人あるいは家族だということです。個人およびその家族がいちばんいいとおもったことをすればいいのです。」http://blog.livedoor.jp/greenminkuma-kumatamontan/archives/8970397.html


返信先: @greenminkumaさん
憲法第九条の非戦条項と侵略下での個人としての判断・行動の具体性について触れていたのは、『第二の敗戦期』(吉本隆明)でしたか。ここに書かれていることを先日思い出しましたが、どこで語られていたか思い出せませんでした。


二人の同じ元駐ウクライナ大使なのに、ウクライナやロシアの事実関係についてまったく異なる見解なのはどうしたことだろう。


人には、それぞれの固有の対象の選択・感受・判断・行動の道筋のようなものがある。集合的な国民性としても固有の精神の遺伝子の型のようなそんなものがあるだろう。私たちは誰でもその二重性を歩んでいる。ところで、ネットの仮想世界、SNSが、刻々と色んなものが流れてくる大河に私たちを連れ出している。(う)。


戦争関係の内部では、その外からは人間的なデカダンスにしか見えないような、クラスター爆弾や劣化ウラン弾などを武器設計者や軍事産業が次々に生み出していく。しかし、ふと空想するのだが、ドローンや無人の攻撃飛行機やロボットの軍隊や衛星送受信など、もうこれは戦争の不可能にたどり着くのでは?



2022/03/28
「政治家に近い人にだけ利益がいくような昭和型の政治はやめましょう」(吉村知事)って、そういうことがやっぱり続いてきているんだ。続けてるんだ。ロシアのオリガルヒほどではないかもしれないが、お金持ちってどこかで独り占めのズルや悪いことをしているというイメージをわたしは持っている。


「現地」から遠く離れた地で、押し寄せてくる「情報」をあれこれ叩いたり伸ばしたり組み合わせたりしても「現地」にはたどり着けないと思う。まず、ロシアの起こした戦争があり、殺害されている人々があり、他国へ避難している人々がいる。国家レベルではともに多くの兵士の血が流れ続けている。


もちろん、戦争は人倫の死だ。当事者ではない私たちの倫理(人としての有り様)は、この戦争(に限らず数々の地域紛争も)を軍備から見た軍事ゲームと見なさないことである。「現地」の実情を知るには、現地の普通の人々の言葉に触れることだと思う。戦時の国家なんて米であろうが露であろうが、不信のみ。




2022/03/29
わが国の時代劇を観ていても、諸藩のお世継ぎ問題などで緩慢な死をもたらす「毒を盛る」場面がある。韓国や中国の宮廷政治ドラマを観ていても、「毒を盛る」場面が出てくる。そうして、依然として現在のロシアにもこの負の政治は続いている。これは現在の主流の平等観に基づく民主主義ではなく、独裁主義。

マルクスなどの西欧の革命思想に影響を受けたロシアの革命以来、約100年。世界中にこの革命思想は影響を与えた。しかし、ロシアも中国もその負の民族的な遺伝子と結びついて、開放的になることなく暗く陰湿に閉じていった。密告、粛正、暗殺、強制収容所。そうして、敗戦後も日本と同じく戦犯によるプーチン政治。


ウクライナやロシアの大衆についてではなく、プーチンロシアを擁護するようなツイートが最近流れてくる。あの壮大で無惨な負の革命だったソビエトロシアにイカレタ人々もたくさんいたようだが、ソビエトの敗戦の反省もなくまだそれを信仰している人がいるのかな?それともロシア本国の利害関係者かな?

あるいは、新しいトランプーチン教の人々かな?




覚書2022.3.29
当たり前のことを振り返ってみる。例えばツィターで、他人のツイートの何をいいなとか大事だなとか選択しても、また他人を傷つけない限り何を言っても自由だと思う。宮沢賢治風に言えば、そのようなことも人間の〈表現〉活動である。

しかし、その表現には、ひとりひとりの選択や感じや考えの〈無意識的な自然な好み〉から〈倫理のようなもの〉に渡るものが介在している。〈倫理のようなもの〉は、〈無意識的な自然な好み〉にも自然性として潜在しているが、それよりも意識的なもので、対象を選択したり判断を下したり評価したりする場合の価値の基準になっている。

対象を選択したり判断を下したり評価したりする場合のその人の価値の基準になっている。そうして、それは自らがこの現在を呼吸しながら身に着けたものである。


現代短歌bot@gendai_tanka
かかはりもなく春は過ぐきみの瞳(め)にG#mがあるから  西田政史 #短歌



何のことかわからないから調べてみると、「G#m」は、「ギターコード G#m(Gシャープマイナー)です。」「マイナーコードなので、暗い響きのコードになっています。」とあった。また、作者の別の作品もあった。「この街のすべてがぼくのC#mの音にとざされている」これも暗い響き、とある。




2022/03/30
戦争は、あるいは戦争的な国家状況は、ネオナチもへちまもない、人倫の死だ。戦争は、過去の日本軍を含めて非人間的な残虐を数々引き出し、今も普通の生活をなぎ倒し、残虐もある。もちろん、例えば墜落死だったかの米軍兵士を手厚く埋葬し弔ったという島尾敏雄隊長のような例もあるのだろう。

わたしたち圏外にいるものとしての倫理。等身大の生身を越えた恣意的な記号的な解釈ではなく、等身大の沈思黙考をこそ。

それと同時に強い非戦の意志を。



詩『言葉の街から』 対話シリーズ 3218-3221

2022年04月25日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



3218
脳中心の人類の段階に到って
脳ばかり
主人公になってどこにも出没する



3219
もはや主人公を求めはしないが
脳の信号系につながっている
ハートも登場人物なのに



3220
なのに脳科学ばかりが
得意げに
万能薬みたいに何にでもバッサリと



3221
脳が目まぐるしく信号する
意味の糸が張り巡らされ
脳が過熱する 迫る迫る Oh No!


詩『言葉の街から』 対話シリーズ 3214-3217

2022年04月24日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



3214
言葉の張り詰めた沼地では
互いの言葉が
足を取り合い引きずり込み合いしている



3215
押し合いへし合い足引っぱり合い
〈ほんとうのこと〉
を目指しているというのか



3216
人を誘い釣り上げる言葉たち
ネットフィシング!
フィシングフィシングこれも戦争か



3217
どうしても避けられぬ時以外は
沼地は避ける
言葉はザリザリと摩耗するだけだから


詩『言葉の街から』 対話シリーズ 3210-3213

2022年04月23日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



3210
硝煙の舞台裏でいったい何があったのか
何があっているのか
〈わからない〉 人と人人人と人と



3211
現地のひとりひとりの
人の肌合い
の言葉をいくつもいくつも集めてみないと・・・



3212
・・・それが不可能とすれば
同型同質の
自分の足下の言葉を探ってみるほかない



3213
もちろん硝煙の匂いする
風景たちが
人々が いま そこに あることは確かだ


詩『言葉の街から』 対話シリーズ 3206-3209

2022年04月22日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



3206
自分のことさえわからない
ところがある
胎内から上陸した仲間だけど他人はなおさらだ



3207
言葉のない胎内のドラマを知らない
自分のも
他人のも知らないなあ



3208
言葉を知らない胎児期の風景が
ありありとあり
今ここに拍動しているはずなのに 言葉が



3209
風俗習慣の違う遙かな
地に住む人々のこと
もっとワカラナイウクラナイロシアンブルー