塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

カタルーニャの住民投票を気にしながら

2017-10-15 01:50:12 | 日記
 スペインのラホイ首相は、カタルーニャが独立のために選挙を行ったこと自体、スペイン憲法違反だと語気を強めます。

 大統領が懸念しているのは、恐らくバルセロナという観光、産業でスペインを支えている地域を失うことではなく

 ガリシア クラブならばセルタとラ・コルーニャ
 バスク クラブならばビルバオとソシエダ
 アンダルシア クラブならばセビージャとべティス

 というように、首都マドリード以外の地域が続々と独立を目指し、国としての体を失うことだと想像します。

 連合王国を形成する英国も、スコットランドが独立するかどうかで近年揉めていますよね。

 英国の場合はアイルランド、北アイルランドの問題もありますし、火種は昔からあったわけです。

 90年代ならば旧ユーゴ連邦の諍いがサッカーに大きく及ぼしましたし、今後も世界規模で何等かの民族運動は起こり続けるのでしょうね。

 通常南北問題と言えばイタリアが有名です。

 北のトリノやミラノが南のナポリやシラクサを経済面で支えている、この事例が皮肉にもカルチョに刺激を与えていますが、実はドイツでもこの問題があります。

 ドイツは逆で北のブレーメンよりも、南部のバイエルンの方が経済的に優位であり、同時にサッカーでも常に盟主であるという構造を持ちます。

 欧州は常に
 
 「スーパーリーグ構想」
 「テレビ放映権の分配」

 について各国で紛糾していますが、独立問題が相次げばサッカーの運営そのものも変化するでしょう。

 カタルーニャの場合、注目すべきはむしろ王室よりと言われるエスパニョールであり、彼らからすれば住民投票での独立が成立した場合、行き場所を失う可能性があるような気がしてなりません。
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