塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

ワーゲンの減収とウォルクスブルク

2015-06-30 22:26:37 | 日記
 今、ウォルクスブルクの幹部は、胸をなでおろしていると思いますね。

 それはベルギー代表のブルイネの獲得が大成功となり、2位で終えたブンデスリーガを振り返っての事ではありません。

 実は筆頭スポンサーのウォルクス・ワーゲンの業績が、以前よりも芳しく無い為です。

 つまり、チャンピオンズ・リーグの出場権を得た事は、クラブに金銭という実りをもたらすだけでなく、ステイタスの向上、選手獲得の切り札を得る形になった為です。

 「我々はチャンピオンズ・リーグに参加できるよ」
 「だから残留しても良いじゃないか」

 そうGMは囁けるわけです。

 ワーゲンの車は中国で40パーセント、ブラジルで5パーセント、俗に「BRIC」で大きな成果をあげてきましたが、この成長率が鈍化していると囁かれています。

 ちなみにワーゲンは、あの超高級車

 「ブガッティ」

 を所有しており、3億円近い車を年間20台販売できれば御の字という、とんでもないビジネスと聞きました。

 こうした本業の不振が、スポンサー料に反映されるのであれば、やはりクラブは自力でお金を作るしかありません。

 2009シーズンの優勝は、フェリックス・マガトの激烈な

 「スパルタ」

 が脚光を浴びました。

 彼のお金の使い方はまさに「散在であり」、もし2014-15シーズンのMVPを付けるならば、監督がマガトでは無いその事実、ここに尽きるのかもしれません。
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ペトル・チェフ、アーセナルへの移籍が完了

2015-06-30 22:12:01 | 日記
 チェコ代表のペトル・チェフのアーセナル入団が決定しました。

 アーセナルは遂に市場に資金注入をはじめ、2013年はメスト・エジル、2014年はアレクシス・サンチェスを獲得するも、センター・ミッドフィルダーから下の補強が叫ばれたものです。

 ワールドカップで大きく評判を上げたオピスナを正GKに迎えた2014シーズンは、2季連続でFAカップを獲得し、名誉を保ちました。

 では、クルトワが控えるとは言え、スタンフォード・ブリッジのファンは、この移籍をどのように感じるものでしょうか?

 一口にロンドンと言っても

 チェルシー、スパーズ、アーセナル、QPR、フラムなど多くのフットボールクラブが存在し、当然折り合いが悪いわけです。

 特に

 「スパーズとアーセナル」

 の関係は今も昔も敵対にあり、イングランド代表ソル・キャンベルが、白から赤へ「鞍替え」した時に起きたファンからの罵声は、それはもう凄まじいものでしたが、皆さんは覚えていらっしゃいますか?

 チェルシーとアーセナルも、例えばアシュリー・コールの例を見るように、やはり険悪ですが、エマニュエル・プティのように先例も存在します。

 まあ、選手が街を散策していて、かつてのファンと対面した時は、やはり良い気分はしないでしょうね。

 岡ちゃんが移籍するレスター・シティ近辺にも、バーミンガム、アストン・ビラ、ウエスト・ブロムビッチなど、毎週毎に火花を散らすクラブが数多くあります。

 岡ちゃんは、日本はおろか、ドイツでも稀な

 「フットボールという地域の誇り」

 を否応なしに感じる事になります。

 それは彼に、どのような体験をもたらすでしょうか。
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僕が思う、なでしこの凄さを3点ピックアップ

2015-06-30 01:37:49 | 日記
 僕は正直、なでしこはよくワールドカップ4強に進出できたと思います。

 それは監督自らが求めたように、ファーストラウンドの組み合わせの良さかもしれませんし、山根、永里、田中といった全選手を起用できた事もあるでしょう。

 僕が、佐々木監督となでしこが「凄い」と思うのは、4強にたどり着いたことではなく、以下の点にあります。

 1・一貫して4-4-2

 少なくとも彼女たちは、2011年以降今まで4-4-2の布陣しか経験がないはずです。

 僕は先日、安藤梢が負傷欠場が決まった際に、4-4-2を崩して4-2-3-1にすべきではないかと考えましたが、これは対戦相手に煙幕を張る意味合いもありました。

 つまり

 「日本は4-4-2だけでなく、4-2-3-1もあり得る」

 という動揺を与えるきっかけになると考えた為です。

 しかし、4年の歳月でなでしこの戦いぶりは、映像分析を含めて相手から丸裸にされているはずなのに、彼女たちは連覇に手が届く場所まで来ているわけですから、凄い事ですよ。

 2・選手たちも4-4-2を尊重している

 これだけ同じ布陣で戦えば、選手たちも

 「研究されているな」
 「新しい何かを学ぶときではないか」

 と不安になるものではないでしょうか。

 しかし、2トップを大儀見、大野という相性の良いコンビで賄い、佐々木監督は適材適所で選手を指名する事で、この不安を打破しました、

 有吉のライト・フルバック、山根の起用は今大会でも光りましたね。

 3・選手の顔ぶれはさほど変化しなかったが

 監督としては横山、齋藤、猶本、吉良など、これまでに招集した選手の中から、先発の座を奪えるだけの選手がいないと感じたのでしょう、確かに経験の浅い選手もいますが、今のなでしこの顔ぶれは、ほぼ不動です。

 2010年のイタリア
 2014年のスペイン

 男子では同じ顔ぶれが無様な結果を呼びましたが、いまのなでしこはむしろ、この維持した形で好機を得ている事が素晴らしいと言えます。
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勢いがもたらす功罪

2015-06-30 01:28:17 | 日記
 サッカーでも私生活でも、勢いは大事な要素です。

 例えば谷村新司さんは「昴」を引越しの際、いきなり歌詞と楽曲が思う浮かび、90分程度で仕上げたそうですよ。

 また、昴の売り上げ枚数は著作権の概念に乏しい国での内容も含めれば、どのくらいなのか見当すらつかないとの事。

 これらは「メレンゲの気持ち」「ごきげんよう」で谷村さん自ら語られたもので、勢いの大切さが垣間見えます。

 サッカーでも

 1・畳み掛ける攻撃でゴールを量産
 2・勢いが出た瞬間、連勝が期待できる

 側面がありますね。

 でも、勢いというのはいつか衰えます。

 それは勢いが「調子に乗っている」と同じ意味であり、例えばレッズが記録している無敗記録も、必ず途絶えるものですが、怖いのはその反動で連敗し、急激に成績が急降下することでしょう。

 宿敵のアルディージャは、その例を体現しましたが。

 私生活でも、調子づくと痛い目を見ます。

 僕の両親のように、昭和育ちは

 「赤ん坊が生まれそうだから結婚したい」

 という発想に嫌悪すると思います。

 それは順序が逆であり、自分たちとの折り合いを深めてからというのが、自分たちが辿って来た道だからです。

 僕は良いのか悪いのかわかりませんが、普段勢いに乗る事がありません。

 でも、結婚やワールドカップで勝つ事に、勢いは必要でしょう。
 
 一方で仮に見ず知らずの女性から

 「貴方の子供がお腹にいる」
 「式はどうしましょうか」

 と語られたら、その瞬間頭を掻き毟り、背中から汗がどくどくと滴り落ちるのは間違いありません。

 なでしこも4強に進出しましたが、今こそ浮かれるのではなく、俯瞰して冷静になるべきでしょうね。
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ギリシャの債務不履行と国内リーグ

2015-06-29 23:24:23 | 日記
 ギリシャが債務不履行の可能性に陥り、現金は一日8000円までしか引きだせない形になりました。

 2000年代初頭、アルゼンチンも債務不履行に陥ったはずですが、ギリシャは今後どうなるのでしょうか?

 日本も赤字国債を相当発行していますから、他国の経済をあれこれ指摘する事は出来ないはずですが、ギリシャにおける今夏の移籍市場も、混沌としそうですね。

 ギリシャはサッカーが大変人気であり、パナシナイコスとオリンピアコスは日本でも有名です。

 また坂田大輔が在籍したアリス、PAOKサロニカ、そしてAEKアテネといったクラブもそれなりに知られていますし、特にオリンピアコスは

 チャンピオンズ・リーグの常連
 リバウドが在籍した過去を持つ

 というエピソードがあります。

 ギリシャは過去10年
 
 1・2004年の五輪開催
 2・その年の欧州選手権優勝

 というように、経済も国民意識も今のように低下する気配は見られませんでしたが、どこかで歯車が狂ってしまい、そのまま修繕できなかったのでしょうか。

 債務不履行に陥るほど、経済が手痛いする国に移籍したいという選手はいないでしょうし、逆にギリシャ代表の多くは近隣のイタリア、キプロス、トルコなどに移籍するかもしれません。

 日本も

 「J1の空洞化」

 が指摘されています。

 ギリシャも経済の見直しが終わらない限り、代表選手が海外流出、国内クラブの選手補強が停滞するように思います。

 クラブが選手に日給8000円しか渡せないのであれば、それは致命的ですからね。
コメント (2)
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