塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

リバプール、スコットランド代表をトレードへ

2012-08-31 21:23:34 | 日記
 リバプールがスコットランド代表アダムをストーク・シティに移籍させる形になりました。

 これはシャヒンの獲得と無関係では無いでしょう。

 両者共に左利きですし、アダムはファウルが多い選手と聞きましたから、新監督のロジャース
は技術と性格を考慮した上でシャヒン獲得に名乗りでたと判断します。

 アダムはリバプールの前はブラックプールに在籍していました。

 当然ですが、すべての選手がビッグクラブを相性が合うわけではなく、アダムは中規模、小規模
クラブの環境が性にあっているのでしょう。

 彼が在籍したブラックプールとストーク・シティは、あの

 「スタンリー・マシューズ」

 が在籍したクラブでもあります。

 栄えある第一回目の欧州最終選手に輝いたマシューズは、英国サッカー界で周囲から多くの敬意
を集めた人物でした。

 オールドファンはきっと鋭い批評を与えると思いますが、アダムにとってはどこか、故郷を思わせ
る環境かもしれません。

 一方のシャヒンも、体調管理に余念は無いでしょう。

 2年続けて故障するようでは、トルコ代表からの座も遠のき、クラブレベルでも信頼感を失ってし
まいます。

 リバプールがここ数シーズン、中盤と両翼の選手を固定できていないこと。

 これがシティ、チェルシー、そしてユナイテッドとの差に現れています。

 スアレスという絶対的なストライカーが存在しますから、この2点が改善できればリバプールを
怖いと思うクラブが増えるはずです。 

 
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オートマティズムを得るために

2012-08-31 19:49:18 | 日記
 フットボリスタの中で、フランスの記事を担当している小川由紀子氏が

 「お金ではオートマティズムまでは買えない。」

 と記しているのを見て、ああ、なるほどと感じました。

 小川さんが指摘しているのは、開幕から3戦連続でドローに終わったPSGを指しています。  

 開幕前イブラヒモビッチとチアゴ・シウバ獲得で盛り上がったファンの期待に、応えられていな
い現状に、ファンがブーイングで反応しているのです。

 アンチェロッティはイブラヒモビッチを左翼に置き、1トップにパストーレを起用する4-3-3
の布陣で戦っている模様ですが、やはり選手たちに馴染みが無いのでしょう。

 モンペリエがチャンピオンズ・リーグとの掛け持ちに耐えられるとは思いませんから、一度きっかけ
さえ掴めれば、PSGの独走もあり得ると思います。

 まだ、我慢の時期なのでしょう。

 僕が「ああ、なるほど」と考えたのは、この出来事ではありません。

 日本代表に限らず、監督の政権が長引くにつれて、新顔の招集が少なくなる背景には、この

 「オートマティズム」

 があったと、改めて感じたためです。

 かつては代表のユニットをそのままクラブが購入するという、今とは異なる逆転現象がありました
が、これもオートマティズムを求めての結果です。

 代表監督が

 「セレクター」

 と呼ばれるようになったのも、合宿の時間が年々減少し、戦術指導よりもフィットネスとメンタル
を重要視せねば、自身の立場が危うくなってしまうためです。

 ですので中核の選手と肉付けできる選手さえ揃えば

 1・時間の少なさを解消できる
 2・選手同士も意見交換がたやすい

 という側面が生まれます。

 逆に新鮮な空気が失われ、選手が弛緩した空気に陥りやすいという欠点もあります。

 日本代表も昨日代表選手が発表されましたが、ややマンネリになってきたのも致し方ない部分は
あります。
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より注目が集まるプレミアリーグ

2012-08-31 19:36:51 | 日記
 吉田麻也のサウサンプトン移籍が決定し、プレミアはブンデスリーガに続き日本人選手により
馴染みやすくなりつつあります。

 川口能活がポーツマスに移籍したその瞬間から、失点の原因と常に批判の対象となっていた
頃をは雲泥の差です。

 2001シーズンからは稲本潤一、2005年からは中田英寿がプレイしましたが、

 「日本人選手は素晴らしい。」

 という定評までは得られませんでした。

 こうして見ると、わずか6年のうちに様相が随分変化したことがわかります。

 今週号のサッカー・ダイジェスト、フットボリスタのいずれもが、赤いジャージを纏った香川
を表紙に起用しました。

 専門誌から見ても、彼の存在意義はそれだけ大きい意味合いがあるのでしょう。

 ただ、このままいくと過熱報道がバブルを生み、選手に大きな負荷がかかってしまう恐れがあり
ます。

 冷静に判断すれば、確かに香川はユナイテッドの一員であり、ファン・ペルシと並ぶ今夏の補強
の目玉です。

 その一方

 宮市はウィガンへのレンタル移籍であり、あくまで残留が第一目標です。

 それは吉田と李忠成が在籍するサウサンプトンも同様で、前者と後者3人は置かれている立場が
異なる上、一括りで語ることに無理があります。

 ただ優勝争いも含めて、日本でプレミアリーグの人気が高まることだけは間違いないでしょう。

 クラブ・ワールドカップにやってくるのもチェルシーですし、噂のエディン・アザルが見られる
意義は大きいと思います。

 
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FC岐阜のたゆまぬ努力に敬意を

2012-08-31 01:45:06 | 日記
 信濃毎日新聞では

 「マンスリー・サッカー ゲット・ゴール!信州」

 というコラムが掲載されています。

 記事の大半が松本山雅で占められているのが残念ですが、昨日のコラムでは長野パルセイロが
天皇杯の出場権を獲得した記事の他、FC岐阜の地域貢献の内容も掲載されています。

 最近の岐阜と言えば、財政悪化のよる今西GMの退団騒動という、非常に暗い話題が全面に
出ています。

 しかしこの記事の中では、かつてクラブに在籍し休日や練習後に地域貢献に取り組んだ
池上礼一さんの姿が登場します。

 以前にもお話しましたが、改めてFC岐阜の熱意に敬意を払います。

 選手一人の地域貢献に費やす時間は

 「29.9時間」

 であり、これはリーグトップの数字です。

 記事によると、サッカー教室や体操教室、そしてデイ・サービスの支援などその行動は多岐
に渡り、皆の喜ぶ姿が目に浮かびます。

 隣には

 「名古屋グランパスエイト」

 という2010年の王者が存在し、J2とJ1というレベルの差を事あるごとの通関している
のでしょう。

 ですから、隣町に人を流すのを眺めているのではなく、人を言い換えればファンの流出を防ぐ
意図もあると思いますが、その根底にあるのは

 「皆の支えになりたい。」

 という熱意でしょう。

 J2のクラブは運営が厳しく、トリニータも問題を引きずったままです。

 だからこし人との繋がりを求め、より良い地域貢献活動を模索しているのでしょう。
 
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ブラジルの転換期、らしさの追求

2012-08-31 00:14:35 | 日記
 1974年を境に、それまでは良くも悪くも分業制だったサッカーは、攻守の一体化が促進
される形になります。

 それはどんなに才能のある選手でも、悠長にボー保持できる時間が無くなったことを意味し、
同時に守備側が有利になる側面が発達してゆきます。

 サッキのゾーン・プレスのヒントが

 「時計じかけのオレンジ」

 に存在したことは有名ですが、高いラインの設定とオフサイド・トラップを駆使する要因
は、この74年の時点で存在しました。

 このオランダ代表の登場は、布陣の流行にも一役買います。

 それまでは中盤にふたりを置いた4-2-4が周流でしたが、これを契機に時代は4-3-3
へ変化します。

 以後2トップが周流となり、3-5-2の大流行につながるわけですが、失った王国の威信は
僕たちが考える以上に深刻で、大きな爪痕を残します。

 それは1990年のワールドカップで指揮官導入した3-5-2であり、94年のパレイラ
が配置した

 「ドイス・ボランチ」

 にも現れていました。

 ファンは、このふたつの代表が、あまりにヨーロッパナイズされすぎていると感じたのです。

 セレソンは2002年も頂点に輝きます。

 しかしこの時はリバウド、ロナウジーニョ、そしてロナウドの即興に頼った攻撃であり、隣国
のアルゼンチンの比べた際、予選から対戦相手に恵まれていたことも確かです。

 もしかしますと、彼らが70年以降「らしさ」を見つけられないまま、ワールドカップに出場
しているのかもしれません。

 それでも2度の優勝をしていることは、凄まじい出来事ですが。
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