塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

ヘーネスの方針、バイエルンが金を使うとき

2013-04-30 23:34:29 | 日記
 私事で恐縮ですが、貯金箱を壊すことにしました。

 と言いましても夏用の肌着とジーンズ、靴を購入するだけですが、お金はまた貯めたら良いと割り切る形にしたのです。

 普段から必要な分だけを買う習慣を付けますと、確かに余計な出費は減りますし借金の心配をすることが無い反面、家や車の
ように高額商品を買う事をためらう形も生まれます。

 どんなにお買い得の軽自動車でも、やはり100万円近いお金が必要ですし、保険や車検、スタッドレスタイヤなど、経費も
かかりますしね。

 サッカーも同様で、健全経営は本当に素晴らしい物なのですが、皮肉にも健全な選手売買が時代からクラブを

 「置き去り」

 にしてしまうこともあるのです。

 バイエルン・ミュンヘンがGMのウリ・ヘーネスの下、常にまっとうな経営と選手補強を行ってきたのは有名ですが、その事
がクラブの格を落としてしまうこともありました。

 バイエルンはマイスタシャーレを争うであろうクラブから主力を数多く引き抜いてきましたが、この手法にこだわればこだわ
る程、他の海外クラブとの間に

 「選手の知名度と実力」

 が乖離してしまう現象が生まれてしまいました。

 周囲が驚いたのが2008年の事で、ルカ・トニとフランク・リベリーを強奪したことは、バイエルンの実態を知らなくとも
周囲を驚愕させるにはぴったりの出来事でした。

 リベリが今でも主力であることを考慮すれば、非常に良い買い物だったと言えます。

 また2010年、レアルで燻るロッベンを見事釣り上げたこともお見事でした。

 このオランダ代表は加入1年目にしてドイツMVPに輝き、追い出したレアル・フロントに見事なカウンターをお見舞いしま
した。

 お金を貯めることよりも使う事の方が簡単ですが、大きな買い物の魅力に逆らうヘーネスの方針は、今とても貴重だと言える
のではないでしょうか。
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ドルトムントとシャヒン、ベルナベウでの光景

2013-04-30 01:51:21 | 日記
 「あの1点は余計だった。」

 今頃ユルゲン・クロップ監督は、ベルナベウで行われるチャンピオンズ・リーグ準決勝第2戦に思いを馳せ、心中穏やかで
はないかもしれません。

 それはマット・フンメルスも同様でしょうが。

 もしこれがバイエルン対バルセロナのように、4-0というアドバンテージでしたらさほど神経質にならなくても良かった
と思います。

 しかしドルトムントの場合、90分通じての集中力だけでなく

 1・レアルのハイプレスとショート・カウンダー
 2・ロナウドのフリーキックとミドルシュート

 など、常に警戒すべき問題が存在します。

 レバンドフスキ、ロイスにゲッツェと攻撃陣も最終ラインを支える動きが必要でしょうし、ドルトムントのボール保持率は
さほどくないと予想します。

 リバプールを経てフッキしたヌリ・シャヒンは今、試合に出ているのでしょうか?

 幾ら故障の為とは言え、ベルナベウのファンの前で2011シーズン優勝時のような姿を見せられなかったシャヒン。

 もしここで獅子奮迅の活躍ができれば、レアル首脳陣が食指を伸ばすかもしれませんし、それはレバンドフスキも同様でし
ょうね。

 モドリッチがスペインの水を必死にかき分けようとしているように、新しい環境に慣れる時間は当然必要ですし、それには
個人差があります。

 「故障さえなければ、今マドリードにいたはずだ。」

 シャヒンはそう考えているでしょうか。

 順当にいけば決勝の対戦は決まったようなものですが、ベルナベウとカンプノウの両方で逆転が起きたなら、2013年の
チャンピオンズ・リーグは、後にまで語り継がれるものになります。
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改めて思うメッシの凄さ、日本人の嗜好

2013-04-30 01:39:02 | 日記
 「凄い」という形容詞が陳腐に見えるだけの活躍を、リオネル・メッシはし続けています。

 僕が思う彼の強さは、ゴール正面での落着きと切れ込みにあります。

 現代サッカーはますます選手が使える空間が限られ、同時に保持する時間、考える時間も減少傾向にあるのが特徴です。

 先日、グランパスエイトの玉田がループシュートを失敗、終了後の公式会見でピクシーが軽率なプレイと名指しで批判しま
したが、逆に時間と空間がありすぎることが、選手の

 「体内時計」

 を狂わしているのかもしれません。

 ゴール中央というのは当然相手守備陣のもっとも強固な場であり、だからこそ攻撃側は両翼を制覇することに全神経を傾け
ます。

 相手サイドバックだけでなく、センターバックを釣り出すことでゴール正面を手薄にすることがその目的でした、メッシは
ゴール前の混雑を、何事も無かったかのようにすり抜け、DFもGKもわけがわからないまま失点しています。

 両翼を経由することは、それだけ

 「時間と手数」

 をかけていることで、ゴール前にいち早くボールを運ぶことが理想です。

 体格に恵まれているわけでもなく、フィジカル・コンタクトに長けているわけでもないメッシが、あれだけゴールを量産で
きることは、バルセロナのMFが優れているだけでなく、日本人が好む

 「牛若丸」

 の動きにあるように思えます。

 柔道、合気道という日本の武術は、「小」が「大」に勝つことを前提に発展してきました。

 その為だけではないでしょうが、日本人はどちらかといえば小柄でも技術のある選手を好む傾向にありますし、大相撲でい
えば千代の富士はその代表例でしたね。

 バルセロナに好感を持つ日本人が多いのも、相手を「いなす」事に長けているせいではないでしょうか。
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デブール兄弟。双子であることの存在

2013-04-29 22:47:14 | 日記
 兄弟というのは単に年齢が離れているだけではなく、そこには双子と言う例もあります。

 オランダ代表とアヤックスの主力として活躍したロナルド・デブールとフランク・デブールは、見た目が区別できない程似て
いる上に、両者が揃って代表の中心選手という、非常に

 「稀な存在」

 であったのです。

 アヤックスでチャンピオンズ・リーグを制覇した1995年、このオランダの老舗は主力を維持できなくなる過去最大級の危機
を迎えます。翌96年に施行された

 「ボスマン・ルール」

 の適用がそうで、リトマネンにカヌー、そしてクライフェルトなど、主力はこぞってアヤックスを去り、二人もまた、アヤック
スとすったもんだの言い争いをしたのちに、バルセロナに移籍します。

 アヤックスが彼らの契約が残っていることを盾に、契約を全うすることを主張しましたが、オランダ王者、欧州王者に輝いた以
上オランダに居続ける意味が無いというふたりの主張。

 両者の話し合いは平行線を辿り、恩師であるファン・ハールに請われる形で両者はバルセロナに入団します。

 特にフランク・デブールは指揮官が求める

 「センターバックのうち、左に位置する選手は左利きであるべき」

 という要望にぴったり当てはまる上、その戦術的インテリジェンスでファン・ハールを支え続けたものです。

 そのフランク・デブールが、かつて喧嘩別れをしたアヤックスの指揮官に就任し、既にリーグ優勝に導いた事を踏まえますと、
この若き指揮官が将来

 「オランダ代表監督」

 に指名されてもおかしくありません。

 戦術だけでなく洞察力にも優れた監督が重宝される今、フランク・デブールがその筆頭であることは間違いないでしょう。
 
 
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兄弟そろってサッカー選手と言う場合

2013-04-29 22:33:37 | 日記
 父と子がいずれもサッカー選手出会った際、周囲はどうしてもその比較で優劣をつけます。

 それでも父が若くして父親となり、その息子が懐疑の目を払しょくして自分をも超えるだけの能力を身に付けますと、
むしろ

 「息子と同じピッチにたって試合をしたい」

 という欲がでてきます。

 アイスランド代表FWグジョンセンがその代表例で、父のアルノールも同国代表として知られており、息子との同時
起用を楽しみにしていたのですが、結果は実現しませんでした。

 父34歳、息子17歳という年齢を考えますと、アルノールの気持ちはよくわかります。

 一方、兄弟共にプロサッカー選手になる例もあります。

 これはこれで周囲、特に祖父母と両親にとっては大きな悩みに種で、むしろ周囲の視線はこちらの方に集中するかも
しれません。

 兄弟そろってプロになれたことは素晴らしい。

 しかし、大抵の場合はどちらかの成績が優れ、どちらかがキャリアが短命に終わるか、兄、もしくは弟ほどの名声を
得られない形が多いですね。

 それでも兄が弟を、弟が兄を慕って練習に励む気持ちに変わりはありません。

 「僕は子供の頃、ヤスさんが憧れだったよ」

 そういってカズは幼いころを振り返り、お兄さんである泰年氏の存在が大きかったことを語ります。

 揃って現役と言う形では、佐藤勇人(ジェフ千葉)と寿人(広島)が代表格でしょうか。

 寿人がリーグ優勝とクラブ・ワールドカップに出場したことで、勇人も弟の晴れ姿を祝福しながらも、自分のやる気
へと還元したのではないでしょうか。

 比較は時に残酷なまでに心を傷つけますが、兄弟間の信頼が存在すればきっと乗り越えられるはずです。
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