今年度,当普及センターでは,JA加美よつば玉葱部会における機械化栽培体系の導入を支援しています。当部会が生産するたまねぎは,取引業者からの需要が高いものの,生産者の高齢化に伴い,栽培面積と生産量が減少しています。そこでJAでは機械化による省力栽培技術の確立による産地の維持・拡大に取り組んでいます。
今回は,除草作業の機械化実証として,平成26年4月16日に,加美町の上区城内集落営農組合のほ場において,除草機の実演会を行いました。除草機は(株)キュウホーの麦用除草機4条を,トラクターは畝幅に合わせて車輪幅を変更できる(株)クボタのハイクリアランス仕様の機種を使用しました。
実演会の結果,短時間で中耕除草できる点は農家から評価されたものの,畝が曲がっている場合機械の調整・操作が難しく,たまねぎ株を傷つけてしまうケースもあり,今後機械作業を想定した圃場作りにも取り組む必要があると感じました。
当普及センターでは,今後もたまねぎ収穫機・調製機・移植機など一連の機械化実証試験を予定しており,継続して生産者の技術研鑽を支援していきます。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910