宮城の農業普及現地活動情報

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栗原市内の農業生産組織が県外の優良経営事例に関する視察研修を行いました

2014年08月01日 08時36分59秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 栗原市生産組織連絡協議会は,栗原市内の農業生産組織(14組織)から構成される協議会で,生産組織運営,経営管理に関する研修会等の開催を通じ,組織運営管理の向上や組織間連携に努めています。同協議会では7月17日~18日に福島県,茨城県の2つの農業生産法人を視察先とする「先進地視察研修会」を開催し,11名(6組織)が参加し,県外の優良経営事例を学習しました。
1日目は,有限会社とまとランドいわき(福島県いわき市)を視察し,循環型養液システムを導入したガラス温室でのトマト生産状況のほか,パプリカ,いちじく,ブルーベリー生産による多品目化,農産物・加工品(ジュース,ジャム等)の直売事業などに関する話をうかがい,地域活性化を第一に考えた多彩な農業経営について学びました。
 2日目は,有限会社横田農場(茨城県龍ケ崎市)を視察し,代表取締役の横田修一氏から農場概要について講義を受けた後,乾燥調製施設・作業舎,米粉スイーツ店を見学しました。
 横田農場では,水稲100ha以上を作付する大規模経営を行っており,農地集積と大区画化による作業効率の向上,多品種の組合せによる田植及び収穫期間の拡大等により大幅なコスト低減を実現し,「おいしくて,安全で,求めやすいお米を直接消費者へ」をコンセプトに,消費者,量販店等への直接販売や自社生産の米粉を使用したスイーツの加工販売にも取り組んでいます。水稲大規模経営や低コスト化に対する参加者の関心が高く,活発な質疑応答が行われ,徹底した農業機械のメンテナンス事例,春作業での効率的な管理体系など,横田代表より参考となる話をうかがうことができました。
 今回の研修で優良経営事例から得たヒントを各生産組織の運営改善に役立てていただくととともに,普及センターでも栗原市生産組織連絡協議会と連携しながら各種支援をしていきたいと考えています。


<とまとランドいわきの視察>


<横田農場の視察>

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班 
TEL:0228-22-9404 
FAX:0228-22-5795・6144
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