
去る8月3日,栗原市金成末野地区を会場に,栗原市果樹連絡協議会りんご相互視察検討会が開催されました。
当日は冬期に同園地でせん定指導をしていただいた宮城県農業・園芸総合研究所菊地総括研究員を講師に,これまでの生育状況と今後予想される天候,さらに冬期に行ったせん定を踏まえ今後の管理作業のポイントについて説明がありました。
特に今年は春の低温による生育の遅れ,空梅雨,早い梅雨明けに梅雨明け後の猛暑等,異常天候が続いている中,これからの管理ポイントとして,ほ場の水分管理(かん水)とハダニ多発による葉焼け防止,生育後半の害虫発生について注意喚起がなされました。
さらに,例年にない気温の高さから肥効が強く出ており葉色が濃いことがあげられ,礼肥・基肥の施用時期についても説明がありました。
絵や写真ではわかりにくい樹相診断も,実際に樹を前にしながら,徒長枝,側枝,結果枝の取り扱い方法等の説明を受け,出席者も一様に納得していた様子でした。
午後からは,最近の試験研究成果について情報提供があり,みやぎのオリジナル品種「サワールージュ」や「りんごにおけるジョイント栽培」について説明があり,これらについては8月下旬に視察研修会を開催し,さらに理解を深める予定です。
実際に樹をみながら枝の取り扱いについて説明
サワールージュについて説明
熱心に聞き入る出席者
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0228-22-9404 FAX:0228-22-5795・6144