保健福祉の現場から

感じるままに

HIV検査普及週間と梅毒

2024年05月16日 | Weblog
R6.5.16「HIV検査普及週間に向けたイベントを実施します」(https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000206538_00022.html)では「HIV(エイズ)無料検査」「インターネット等による啓発及び情報提供」が案内されているが、セットで梅毒の無料検査や普及啓発が必要と感じる。性感染症(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/)の梅毒(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/syphilis.html)に関して、R6.4.14Web医事新報「梅毒[〈琉球大学発〉時間経過でみる感染症(13)]」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=24094)で「2022年には国内で1万2966件の報告があり,2012年の約15倍」とあるが、感染症疫学センター(https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc.html)の感染症発生動向調査週報速報データ(https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr.html)(https://www.niid.go.jp/niid/ja/data.html)の全数報告では今年18週まで4374例の報告があり、昨年同様に年間1万人超えの勢いである。感染症法による届出(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/kekkaku-kansenshou11/01.html)の全数報告の中では梅毒は結核について第二位であることは常識としたい。大都市圏だけではなく、人口比率での都道府県格差は興味深いかもしれない。R6.4.12「感染症発生動向調査に基づく妊娠中の女性における梅毒の届出、2022~2023年」(https://www.niid.go.jp/niid/ja/syphilis-m-3/syphilis-idwrs/12628-syphilis-20240411.html)について、R6.4.12CBnews「梅毒の妊娠症例数、2年連続で前年比1.4倍 感染研が報告」(https://www.cbnews.jp/news/entry/20240412184306)が出ているが、3年連続にならないとも限らない。日本産婦人科医会「妊娠中の梅毒感染症(2023年版)に関する実態調査結果の報告」(https://www.jaog.or.jp/wp/wp-content/uploads/2024/01/671a5569ce325c0b02e8b1e65d5eaa03.pdf)では、感染率は1/1,212であるが、19歳以下1/195、20~29歳1/586と高い。日本小児感染症学会「先天梅毒診療の手引き 2023」(https://www.jspid.jp/news/guideline/sentensei-baidoku/)が出ているが、R5.11.21Web医事新報「【識者の眼】「梅毒はもはや決して珍しくない」稲葉可奈子」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=23130)の「梅毒に感染しているとわかると、妊娠中でも治療をします。ただ、治療をしても約14%は母子感染してしまいます。」をみると、性交渉前の検査が必要と感じる。R4.1.26「ファイザー 持続性ペニシリン製剤「ステルイズ®水性懸濁筋注シリンジ」を新発売 ~早期梅毒に対し単回投与1で治療~」(https://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2022/2022-01-26)について、R6.4.14TBS「急増する梅毒、当事者の20代女性が語る“バラ疹”とまさかの再感染 最新治療の「筋肉注射」在庫切れのクリニックも」(https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1113405?display=1)の「在庫切れ」は改善されているであろうか。とにかく、R6.2.13文春「《元風俗嬢の懺悔》梅毒替え玉検査のリアル「偽名で検査受ける事は犯罪じゃないから大丈夫!」」(https://bunshun.jp/articles/-/68914)の実態は認識したい。R6.4.10「梅毒の感染が拡がっています」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001241894.pdf)(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001241899.pdf)は社会一般に認識されているであろうか。
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