保健福祉の現場から

感じるままに

胸部X線検査の行方

2024年05月16日 | Weblog
R6.5.25現代「職場健診の胸部レントゲン検査は「意味がない」...!?毎年恒例の検査を「受けなきゃいけない」本当の理由」(https://gendai.media/articles/-/129185)。

「労働安全衛生法に基づく一般健康診断の検査項目等に関する検討会」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36255.html)のR6.5.10「労働安全衛生法における一般定期健康診断の検査項目等に関する社会状況等の変化に合った科学的根拠に基づく検討のための研究」(https://www.mhlw.go.jp/content/11201250/001253081.pdf)p11~16「胸部エックス線」が焦点の一つになっている。R5.12.5資料(https://www.mhlw.go.jp/content/11201250/001174625.pdf)p19「検査項目の削除;胸部X線、喀痰、心電図、空腹時血糖、血清トリグリセリド」、p29「過剰医療 •胸部X線検査を40歳以上のすべての人に毎年実施している  •喀痰細胞診を高リスクの50歳以上の人に毎年実施している  •肺がん検診を終了する年齢を設定していない」とあり、どうも胸部X線検査の削除が狙われているらしい。肺がんも結核も高齢者に多いが、高齢労働者の増加は勘案されているであろうか。医療保険部会(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-hosho_126706.html)の資料「外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策」(https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000468894.pdf)p7「我が国に中長期間滞在することとなる外国人に対し、我が国への入国前に自国において結核スクリーニングを受ける」は重要であるが、結核の潜伏期は非常に長いため、入国前スクリーニングで異常がなくても入国後に結核を発病するケースは少なくないであろう。やはり、結核罹患率の高い国からの留学生や技能実習生に対する定期検診(問診、胸部X線)の徹底が必要と感じる。「労働安全衛生法に基づく定期健康診断における胸部エックス線検査等の対象者の見直しに関する改正」(https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/1001-1a.pdf)を見直し、結核罹患率の高い国からの外国人材に対しては40歳未満の胸部X線を省略しないように徹底すべきである。ここはまさに地域・職域連携が期待される分野のように感じる。
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