保健福祉の現場から

感じるままに

施設別のがん部位別生存率

2012年10月23日 | Weblog
全国がん(成人病)センター協議会(http://www.zengankyo.ncc.go.jp/)が、部位別臨床病期別5年相対生存率;2001-2003年症例(http://www.gunma-cc.jp/sarukihan/seizonritu/seizonritu.html)を出している。一番下の「施設別生存率」もクリックしてみたが、公開されているのは、全国がん(成人病)センター協議会加盟(http://www.zengankyo.ncc.go.jp/organization/list.html)31病院のうち、28病院に留まっている(http://www.gunma-cc.jp/sarukihan/seizonritu/shisetsubetsu_list.html)。青森県立中央病院、富山県立中央病院、静岡県立静岡がんセンターのデータは出ていない。がん診療連携拠点病院については、院内がん登録集計(http://ganjoho.jp/professional/statistics/hosp_c_registry.html);都道府県別データ(http://ganjoho.jp/data/professional/statistics/hosp_c_registry/2009_report.pdf)、拠点病院別データ(http://ganjoho.jp/data/professional/statistics/hosp_c_registry/2009_hospital.pdf)が出ているが、生存率までは出ていない。そして、がん診療は拠点病院に限らないため、期待されるのは、精度の高い地域がん登録であるが、厚労省「がん登録に関する資料」(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001scv3-att/2r9852000001sd0t.pdf)に出ているように、現状では、精度の高いがん登録が行われているのは一部の自治体に留まっている。日本再生戦略(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/iryou/5senryaku/siryou01.pdf)p11では「平成25年度中にがん登録の法制化を目指す」とされており、精度向上が期待される。そういえば、「医療等分野における情報の利活用と保護のための環境整備のあり方に関する報告書」(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002k0gy.html)資料(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002k0gy-att/2r9852000002k0la.pdf)では、医療等情報の法制措置と情報連携の基盤整備で期待される効果の例として、「地域がん登録、その他難病や重要疾患に関して、データ収集の精度の向上や活用の促進」が例示されているが、がん登録の法制化の動向とともに注目されるところである。将来的には、都道府県別あるいは二次医療圏別の生存率の公表が期待されるかもしれない。そうなれば、医療計画における「がんの医療体制構築に係る現状把握のための指標」(http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/iryou_keikaku/dl/tsuuchi_iryou_taisei2.pdf)のアウトカム指標としても採用されるであろう。
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