保健福祉の現場から

感じるままに

感染症激減

2009年12月22日 | Weblog
「新型インフル対策奏功か、12感染症が激減」(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091222-00000032-yom-sci)。<以下引用>
<国立感染症研究所が調べている14種類の感染症(定点把握疾患)のうち、感染性胃腸炎や水ぼうそうなど12種類の報告件数が今冬、激減していることが明らかになった。最近では異例の現象で、新型インフルエンザ流行に備えた手洗いなどの予防策が、減少につながった一因と考えられるという。定点把握疾患は感染症法に基づき、全国各地の指定医療機関が毎週報告している。最新週(11月30日~12月6日)の報告件数を感染研で調べたところ、ノロウイルスなどが原因で秋冬に流行する感染性胃腸炎が、過去5年間の同時期の平均に比べ、73%も減っていた。水ぼうそうとマイコプラズマ肺炎はともに27%、突発性発疹も17%減るなど、計12種類が例年を下回っていた。インフルエンザについては、新型が流行したのとは対照的に、季節性の報告件数は6日までの5週間でB型の1件だけ。Aソ連型とA香港型はゼロだった。同研究所感染症情報センターの安井良則・主任研究官は「新型インフル予防のために手洗いやマスクを着用したことが、ほかの感染症予防にも効果があったのかもしれない。小さな子どもを持つ親たちが、医療機関で新型に感染することを恐れて受診をためらった可能性もあり、さらに分析したい」と話している。>

先週、インフルエンザの定点報告が2週連続で減少(http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/houdou/2009/12/dl/infuh1218-05.pdf)と報じられていた。以前の「新型インフルエンザ対策報告書」(http://www1.mhlw.go.jp/shingi/s1024-3.html)では、「過去の汎流行の歴史を振り返ってみると、スペインかぜでは7月から翌年の1月まで、アジアかぜでは7月から翌年の2月まで、香港かぜでは5月から12月にかけて」流行とされ、今回も同様なのかもしれない。記事をみると、感染症の流行には様々な要因が絡むものであるとともに、単に新型インフル流行という一つの側面でみてはいけないことを改めて実感するところである。それにしても新型インフルによる死亡は先週123例目(http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/houdou/2009/12/dl/infuh1218-02.pdf)が報告されている。最近は報道の扱いが小さくなったように感じるが、予防対策は徹底したいところである。
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