まいぱん日記

身近なあれこれ、植物のことなど

庭の花々

2024年05月17日 | ダーチャ

自宅の半畳くらいの広さの一画にずっと生えていたチゴユリが今年消えてしまいました。こういうことはたまに経験します。ずっとダーチャの一画でみごとに花を咲かせていた西洋オトギリソウがある年突然消えたこともありました。

着いてすぐに去年までのチゴユリの一画を見にいったら、やはり一本も生えていません。がっかりしていたら、夫が「あちこちに生えているよ」といいます。

たしかにあちこちの木陰でたいてい鈴蘭といっしょに生えて咲いていました。生える場所が同じようなのでしょうね。鈴蘭はそろそろ咲き終わり、チゴユリはまだ頭を下げているのでこれから咲くようです。

『ロシアの自然カレンダー』(ストリジョフ著1972 )という本の「モスクワ郊外の自然カレンダー 1880~1970」によれば、鈴蘭の咲きだすのは平年5月23日。同じ日にワスレナグサも名を連ねています。春らんまんですが、すぐやってくる初夏の暖かさが続くかと思うと不意に霜の降りる寒さに見舞われるような時期です(でした?)

ちょっとした木陰の場所にゴボウも生えています。ロシアでゴボウは雑草の代表のひとつです。(ロシア、ロシアと書くのは気が引けるのですが、30年近く前ここにロシアの庭をつくるのが私の夢でした。)

 

                                                              2006年8月 とげとげの実をつけたゴボウ

                 

裏でクサノオウが花盛り。これは植えたわけではなく自然にしげみになっています。

これもロシアでよく生えている雑草です。

今 目立つのは庭のあちこちで赤紫色の花を咲かせている ロシアのダーチャの常連ルナリアです。

和名はゴウダソウ 学名 Lunaria annua はラテン語 luna (月)に由来します。お月さまのような円い ぺたんこの実は種が熟れるとかさかさの銀色になります。 

もう緑色のぺたんこの実をつけています。

ほとんど手をかけないのに毎年毎年生えつづけているこの 庭の常連です。

同じようにふえてあちこちで花を咲かせているは、現在は違う名前なのですが、いわゆる、シラー・カンパニュラータ。これが青色の花だったら、イギリスであたりを青色で染めつくすベルフラワーなのですが、この庭に生えているのは淡いピンクや淡いブルー、淡い紫色の花です。

これは球根植物でほんとうに強くていたるところに生え、広がっています。

今年もカウスリップ(キバナノクリンザクラ)は咲いていました。ずっと前に近所のYさんからもらった赤花の園芸種は強くてふえているようですが、本来の黄色いカウスリップはあまりふえないのです。でも今年も咲いてくれていました。

草取りついでに株分けしてみました。

かつて群生というほどではありませんが、庭の一画を占めていたヤナギランの生き残りが今年はいつもよりたくさん生えているような気がします。森の火事のあと真っ先に生えるフロンティア植物であるヤナギランは世界の森林火災のあと地に生え出てくれているでしょうか。

  

この庭では残念ながらスギナの方が元気そうです。

家の近くの道路に生えていたカラミンサ、小さな鉢植えにしたのをルバーブのそばに植えました。一面にふえてほしいです。

めずらしく一日中雨の降りつづいた翌日。

咲きはじめたキングサリ。

      

夫が枝を切りとってくれたので、持ち帰りました。

        

 

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