KYOKUKENZO'S WORKSHOP 2024

「道」は自ら切り開くもの。
他人の後追いは「道」にあらず。

桃李成蹊。

2019年03月08日 | 中華料理
あるきっかけで
知り合った若者と

こんど美味いもの
食べに行こう。

の約束が実現した。

感じの良い台湾料理店。

本場料理人の熟練の技。

若い人と話すと
私にはない視点や
考え方が聞けて面白い。

いろいろ話をする中で
彼が東京の成蹊大学の
ご出身だと知った。

そして

成蹊大学の名称は
歴史書「史記」に
因むものと教えてくれた。

実は私はその一節
「桃李成蹊」を知っている。

原文は

桃李不言、下自成蹊」。

なぜ私がこの一節を
憶えているかというと

数年前、札幌に出店した
中華チェーンを訪ねた際

ホールの壁にこの一節が
大きく書かれてあった。

どういう意味かな?
と、手帳に書き留めて

家に帰ってから
ネットで調べてみると

桃李もの言わざれども
下自ら蹊を成す
。と読み下し、

その意味は

桃李は何も言わないが
花実を慕って多くの人が
集まるので、その下に
自然と道(蹊)ができる。

すなわち

徳望のある人のもとへは
人が自然に集まるものだ。


という意味だと知った。
桃李とはモモとスモモ。

良い文章と感心したが
これが大学の名前の
由来になっているとは
その時気付かなかった。

そんなことなど話して
私たちは店を出た。

楽しいひと時だった。

帰宅して
何となくTVを見てたら

松坂桃李くんという
若手の俳優が出ていて

自身の名前の由来を
披露していた。

桃李?

ひょっとして?

案の定、彼の名前も
史記に由来していた。

お父さまが
名付けたのだという。

そうなんだ。世の中、

私の知らないところに
いろんな人の想いが
散りばめられている。


そして
この日のシンクロ。

一夜に聞いた桃李と成蹊

ここになにか

強い暗示のようなものを

私は感じるのだった。kyokukenzo
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